風の海 迷宮の岸 上下 | mokkoの現実逃避ブログ

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風の海 迷宮の岸〈上〉 十二国記
(講談社X文庫―ホワイトハート)
小野 不由美

¥475 Amazon.co.jp
発行年月:1993年03月
サ イ ズ:193P 15cm
風の海 迷宮の岸(下) 十二国記
(講談社X文庫―ホワイトハート)
小野 不由美

¥475 Amazon.co.jp
発行年月:1993年04月
サ イ ズ:199P 15cm


十二国記シリーズ 第2弾

麒麟は王を選び、王にお仕えする神獣。
金の果実として蓬山の木に実り、親はいない。
かわりに、女怪はその実が孵る日までの十月を、
かたときも離れず、守りつづけるはずだった。
しかし、大地が鳴り、大気が歪む蝕が起きたとき、
金の実は流されてしまった。
それから十年。
探しあてた実は、蓬莱で“人”として生まれ育っていた。
戴国の王を選ぶため連れ戻されたが、
麒麟に姿を変える術さえ持たぬ泰麒―。

とてつもない妖と対峙した泰麒は、身動もせず、
その双眸を睨み続けた。
長い時間が過ぎ、やがて発した言葉は「使令に下れ」。
異界へ連れてこられても、転変もできず、
使令も持たなかった泰麒は、このとき、まさに己れが
「麒麟」であることを悟った。
しかし、この方こそ私がお仕えする「ただひとり」の王と
信じる驍宗を前に、泰麒には未だ、天啓はないまま。
ついに、幼い神獣が王を選ぶ―。
故郷を動かす決断の瞬間が来た。
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2003/07/19読了分

1作目と同じ世界から物語は始まります。
向こうと、こちらの世界の関わりとか、王と麒麟の事とか
システムが、より詳しくわかる巻になっています。
十二国記の番外編(魔性の子)を読む上でも
この巻は重要です。

『蝕』が起きたことで蓬莱に流され、人として生きた泰麒。
無事に元の世界に戻れたとはいえ、その肩に圧し掛かった重責は
泰麒にも重々わかってはいる。
しかし、麒麟に姿を変えることもできずに不安はつのる。
容赦なく王を選ぶ時が迫っている。
仕えたいと思えた驍宗と出会えたが
天啓とは、どういうものかもわからず苦悩する。

それでも驍宗や李斎の協力によって、とんでもない妖魔を使令に下す。
あの緊張感と下した瞬間は鳥肌立ちましたよぉ~
李斎も、ものすごくステキな人で、後の巻で出てきますよ♪
泰麒の健気さに、すっかりファンになりました!
そして女怪・汕子の愛情の深さといったらもう
涙モノですよぉ~

苦悩する泰麒を助けるのはやはり、尚隆と六太だったりする。
この二人?のコンビも大好きですv(〃>∇<〃)v