紳堂助教授の帝都怪異考 二 才媛篇/エドワード・スミス | mokkoの現実逃避ブログ

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紳堂助教授の帝都怪異考 二 才媛篇 (メディアワークス文庫)/エドワード・スミス
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発行年月:2013年07月
サ イ ズ:328P 15cm

女性から熱い視線を注がれる、帝国大助教授の美青年。
大正ロマンを謳歌する帝都東京で、紳堂麗児は時代の先端を行く
洒落た粋人でもある。
だが、彼にはもう一つの側面がある。
近代化が進むこの大正において、古来から伝わる知識の系譜
“魔道”にも通じているというのだ。
因習と近代の狭間を縦横に行き来する紳堂の下には、
自然と怪異が引き寄せられる。
それは美しいものあり、妖しいものあり―。
待望の紳堂助教授の不可思議な事件簿、第2弾。
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シリーズ第2弾。
大正ロマンと書かれて入るが、大正らしいところの描写が
殆どといってない。
さらっと書かれているだけなので、それを求めている人には
不満が残ります。
そして記述は助教授の助手である、世間的には美少年のアキヲ。
14歳の思春期真っ只中の目線を通してるのがほとんどだから
助教授の魅力や能力をかなり大げさに語っております。
っていうか、その気持ちが何なのか気付けって感じ(○ ̄m ̄)

前作より多少は読みやすくなってはいるけれど事件らしいのは
ほとんどないです。警察出てきませんから。

「乙女の香り」
前作の最後の話で、アキヲは友となるはずの人を失った。
騙すつもりでついた嘘ではないとしても、相手は
全く別の気持ちをアキヲに向けていた事に気付かず
結果的に傷つける形で逝かせてしまったことで凹んでおりました。
そこでアキヲをかわいがる助教授は唯一の親友である
海軍中尉の病弱な妹:春奈を引き合わせる。

意気投合した二人だが、助教授や中尉とお出かけした時に
アキヲと春奈が二人の目の前で誘拐された。
そこだけは慌てたんだけどね、なんというか緊張感が足りない。
解決方法も、助教授は万能ですと言わんばかりで
何というかねぇ~(^◇^;)

「貫間邸同時多発的殺人未遂未遂事件」
助教授の事務所の下の喫茶店の元ウエイトレスが
今働いている屋敷の主人に脅迫状が届けられたと相談しにくる。
そのウエイトレスとも関係のあった助教授は断れなくて
解決に向けてアキヲを伴って屋敷に泊まり込むのだが・・・

ここでは、助教授が代々の帝に仕える陰陽師の家系だと言って
式神を使ってみたり・・・いや・・・嘘なんだけど
アキヲ曰く、そういう術も使えるらしい。
陰陽系もありなんだ・・・(-。-;)

「満月に桃」
アキヲを助教授に紹介した伯母24歳の取材旅行に
連れて行かれたアキヲと助教授。
どうやら伯母とも関係があったので断れなかったらしい。
ちょっと節操なさすぎ!
で、帰り道に迷って、辿りついた宿で・・・

これもよくある話ではあるのだが、助教授のお相手は
人間だけでないようで・・・マジで節操が無い(-"-;)

「鵺」
やっとそれらしい妖が登場。鵺(ぬえ)ですよ。
浅草で鵺の目撃情報が多数出て、アキヲの伯母の誘いで
取材しに行くんだけど・・・

助教授は猫にも好かれるらしい。
助教授曰く、猫は夜の番人なのだそうだ。
柔らかな肉球で大地と遊び、耳と髭で風と戯れる
毛むくじゃらでふわふわした気高き四本足。
それが猫なのだそうだ。
ちょっとしたピンチを猫に助けられるんだけど
その後がイカン。

あれはやりすぎだろう。
有り得ないから。っていうか人じゃないだろう。
物理法則を無視しちゃいかんだろう
(ノ_-;)ハア…

ただ、チラリと出てくる薀蓄?雑学?は、知ってる人には
ニヤリとしてしまうことだったりもする。
今回は源頼政だったりするのだが・・・
それをあんたが一人でやるのか?そんなところで?
しかも、道具をそんなところから?
ドラえもんの四次元ポケットか?
ある意味、薬屋の秋の指パッチンより性質が悪いぞ。

いくら魔道の徒といってもねぇ・・・
何でもアリな上に無敵ってところが緊張感のなさに
繋がっている気がするなぁ

気になるとすれば、アキヲと助教授のことくらいかなぁ
大正時代の14歳って、そんなに鈍いのかなぁ?
( ̄ヘ ̄;)ウーン
大正時代の年の差カップルって、何歳差までOKなんだろう?
どの辺りから大人の女性として扱われるんだろう?
この状態が続くとなると、続けて読むのはどうだろうなぁ~
まぁ~続きが出てないから、きっと読まないだろうなぁ~

本当に微妙なんですよね・・・(-。-;)