探偵伯爵と僕/森 博嗣 | mokkoの現実逃避ブログ

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いやぁ~久しぶりの二日酔いで死んでました(^◇^;)
飲み放題のワインは危ない(-。-;)

探偵伯爵と僕 His name is Earl (講談社文庫)/森 博嗣
¥520 Amazon.co.jp
発行年月:2008年11月
サ イ ズ:275P 15cm

夏休み直前、新太は公園で出会った、夏というのに黒いスーツ姿の
探偵伯爵と友達になった。
奇矯な言動をとるアールと名のる探偵に新太は興味津々だ。
そんな新太の親友ハリィが夏祭りの夜に、その数日後には、
さらに新太の親友ガマが行方不明に。
彼らは新太とともに秘密基地を作った仲間だった。
二つの事件に共通するのは残されたトランプ。
そしてついに新太に忍びよる犯人の影。
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テーマ読み第8弾は、探偵伯爵。
そういえばmirokuさんが貴族探偵なるものを読んでいた。
推理しない探偵らしいが・・・( ´艸`)
そういえば、今回のテーマ読みの翠香さんのバナーが
本作の内容にピッタリな感じだわぁ~トランプってところが♪

「かつて子どもだったあなたと少年少女のためのミステリーランド」
というシリーズの中の1つらしい。文庫版です。
主人公は、こまっしゃくれた小学生の新太(あらた)

「よし、では……、友達になろうか。」
「別に、いいけど。」

と言う訳で、夏休み直前にアールという探偵伯爵と友達になった。
大人のクセに楽しそうにブランコに乗っている変な奴だ。
伯爵というのは、仕事をしなくていいらしい。
けれどチャフラフスカという秘書がいつも伯爵を探している。
最初のうちは、大人と新太の会話が結構楽しい。
奇矯な言動の伯爵と、理屈屋の新太。
いかにも児童書ってな感じなんだけど、途中から急変します。

新太の親友のハリィが、夏祭りの夜にいなくなった。
最後にハリィと会話した後の行方がわからない。
普通であれば大騒ぎしそうなものだが、子供相手に
親たちは余計な事を言わない。
伯爵と僕は、ハリィの家に様子を探りに行く。
既に警察が来ていたのだが、どうやら警察も
伯爵の事を知っているらしい。
ハリィの部屋に残されていたトランプ。

新太は、もう一人の友達のガマが何か知っていそうなので
直接会うことにしたのだが、ガマは出かけた後だった。
一緒に作った秘密基地へ向かう新太。
残されていたトランプ。
事の背景には、半年前におこった児童殺人事件が絡んでいて
伯爵はその事件を調査していたらしい。
そして魔の手は新太に伸びようとしている。


探偵小説というよりは、冒険小説っぽい感じかな?
新太目線の物語だから、印象としては柔らかめなんだけど
そこで語られている事は結構残酷だったりします。
それを会話という形で社会の歪みというか物事の本質みたいなものを
改めて問いかけれらているような気がします。
あぁ~!だから「かつて子どもだったあなた・・・」なわけね・・・

物語の最後には、仕掛けが施されております。
それによって、もう1つの大きな問題が隠されていたんだと
改めて認識してしまうのだけど、そういうところが
森博嗣なんだなぁ~と改めて思ってみたり・・・
最後を読んで、予想以上に面白くなりました。

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