ペルソナ探偵/黒田研二 | mokkoの現実逃避ブログ

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ペルソナ探偵 (講談社文庫)/黒田 研二
¥710 Amazon.co.jp

発行年月:2009年02月
サ イ ズ:387P 15cm

作家を志し同人誌を作る六人の男女が、チャットルーム
「星の海」に集まった。
星の名前をハンドルネームにした彼らに面識はなく、
プライベートは秘することを約束事にしていた。
だが、そのことがすべての事件の伏線となり、
真の悲劇を招き寄せる。
それぞれの謎が環となって、予測不能の最終章へと繋がる衝撃作。
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テーマ読み第2弾は、ペルソナ探偵
はじめましての作家さんです。
ペルソナ探偵・・・はて・・・どういう意味か・・・
そんなことを思いながら読み出して、最初の展開から
全く違う事を考えておりました。
得意の早とちりというやつです( ´艸`)

作家志望の数名の男女がチャットルームで知り合い
「星の海」という会を結成して、星の名前のHNを名乗り
短編小説を出し合い、主催者カストルが数ヶ月に1度、
同人誌スターチャイルドにまとめて
チャットルームで感想を言い合う。流れ的にはこんな感じ。
ただし、ネット社会らしいルールがある。
主催者以外は、他のメンバーに本名や住所等は明かしてはならない。
だからこそ、作品を何の抵抗もなく発表できるんだと思うけど。

その作品の中から3篇が紹介され、チャットルームでの会話と
現実の出来事が繰り返されて話が進んで行くんだけど
最初は短編集かと思ってましたが、そうじゃなかった。
発表された短編、いわゆる作中作ってやつですか?
ほとんどがこの作中作なんですよ。
しかも、自分の身に起こった出来事を作品にしてる。
これがちょっとしたミステリになっていて
それをカストルが解き明かすんだけどね

ところが最後の方で予想外の事件が起こります。
そしてカストルは、会のルールを破り、オフ会を開きます。
全員が顔合わせ!
普段は文字だけの交流で、相手を知ったつもりになっているけど
実際に顔を合わせるとなると、ドキドキするんだよねぇ~

そんなこんなで最終話で全てが繋がるんだけどね
思いっきりスルーしてたから、いつものごとく全く気付かなかった。
こんな風に書くと、ありがちだと思うでしょうが
これが面白いんだってば。
そういうことかぁ~と思っていたら
実は違っていて、まぁ~引っくり返されるわ踊らされるわで
久しぶりに楽しませていただきました。
文章も読みやすくて文句なしです。


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