陰陽ノ京〈巻の3〉/渡瀬草一郎 | mokkoの現実逃避ブログ

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陰陽ノ京〈巻の3〉 (電撃文庫)/渡瀬 草一郎
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発行年月:2002年05月
サ イ ズ:291P 15cm

龍神の血を引く外法師―弓削鷹晃。
彼はある夜、人のいるはずのない山中で吸い寄せられるように
一人の老法師と出会う。
それが運命の邂逅であるとも気づかずに…。
一方、恵みと破壊を招く長雨は愛宕山中の石に
ひとつの変化をもたらした。
それは、かつて陰陽寮が苦心の末、総動員で封じた
化け百足を封じた要石であった…!
幾多の運命が交錯する平安の京に、最大の危機が訪れる―!
第七回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞シリーズ第三弾。
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陰陽と言えば、安倍晴明。
しかし、本シリーズの主役?は慶滋保胤。
保胤が術を駆使して妖退治をするってものでもない。
由緒正しい陰陽師の家に生まれながら、それなりの技を
持ち合わせているものの、彼はあえて文章生となる。
それでも安倍晴明やら陰陽寮の方から事件?が持ち込まれれば
お手伝いに馳せ参じることも多々あり。
陰陽師達は鬼にも情けをかけてしまう保胤の優しさを危惧していた。

龍神との混血であり、笛をこよなく愛する弓削鷹晃。
従者を起こさないように山中で一人笛を吹く。
その笛の音にひっそりと聞き入る老法師。
その二人を直接対面させる事になったのが化け百足。

出た!化け百足。化け百足と言えば平将門。
この部分を読んで、きっと誰かがニヤリとしたはず!
mokkoはニンマリした(○ ̄m ̄)

藤原秀郷が封じた?化け百足。口のサイズが都の道幅級。
(((p(>o<)q)))いやぁぁぁ!!!虫嫌い!
しかもコヤツ、下手に殺すと体中が毒だから、山にも都にも害を為す。
だから封じるしかなかったのだが、それが3年前にも
封印が破れて復活し、陰陽寮の面々が散々手を焼いたものの
再度の封印に成功。
ところが長雨の中、封じていた要石に落雷。封印が破られた。
封じられていた化け百足は怒っています。
でも腹も減っています。しかも物凄く賢い。

真っ先に被害に遭ったのが弓削鷹晃と外法師:蘇芳。
寸でで救ったのが天狗様。
白石と黒石って、いいねぇ~
緊迫感ゼロの会話がたまらない(^◇^;)

さすがの保胤も、人を餌としか見ていない虫には同情しない。
が、保胤の必殺技も下手に使うと周りに害が出る。
陰陽寮の面々は、どういう作戦に出るのか!
しかしこの化け百足が現れた原因が・・・
( ̄ヘ ̄;)ウーン これが本当の因果応報か・・・
カシャカシャカシャ・・・

化け百足を再度封じることはできるのか?
そして弓削鷹晃の過去とは・・・
ラストは胸がキューッとして、保胤は・・・(^◇^;)

今回も楽しく読みましたぁ~
本当に読みやすくって面白い。
実は次の巻も読んじゃった(○ ̄m ̄)
今は最終巻に手を出したところです。
これ、もっと続いて欲しいんだけどなぁ~