七人の中にいる/今邑 彩 | mokkoの現実逃避ブログ

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七人の中にいる (中公文庫)/今邑 彩
¥820 Amazon.co.jp

発行年月:2010年09月
サ イ ズ:473P 16cm

ペンション「春風」のオーナー・晶子のもとに、21年前の
クリスマスイヴに起きた医者一家虐殺事件の復讐予告が。
現在の幸せのために、葬ったはずの過去なのに―
折しも明後日に控えたクリスマス・パーティーに
常連客が次々とやってくる。
元刑事・佐竹の協力で明かされていく客たちの身元は?
オルゴールの蓋が開き、旋律が流れるとき、封じてきた惨劇が甦る
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 ←参加してます。

テーマ読み第三弾は『7』です。
初めての作家さんです。
読み友さんに勧められて「よもつひらさか」を積んでましたが
先にこっちを読むことになってしまった(^◇^;)
あとがきにも書いてあるように、これはサスペンスですね。

主人公はペンションオーナーの晶子(しょうこ)。
21年前に仲間3人と空き巣に入ったのだが
誰もいないはずの家では、5歳の一行が風邪を引いて寝込んでいて
お手伝いさんが一緒に残っていた。
首謀者である肇はお手伝いと顔見知りだったため、有無を言わせず殺害。
そこに息子を心配して引き返してきた家族と鉢合わせ。
暴走した肇は一家全員を殺害してしまう。

そして21年後。
ペンションのオーナーとなった晶子は、クリスマスパーティーと
再婚を祝う為に常連客を招待していたのだが、
そこに医者一家惨殺の復讐予告と、写真が届けられた。
ペンションに一番乗りした元刑事の佐竹が偶然にも
その写真を見てしまい、晶子は隠し続けた過去の事件を打ち明けた。
招待客の中に犯人がいるのか?
佐竹は21年前の事件を調べる為に、急遽、東京に戻るのだが・・・


これは携帯やらパソコンが一般的ではなかった時代のお話。
公衆電話探したり、ワープロ使ったりしてます(^◇^;)
やはり携帯があるのと無いのとでは、えらい違いですねぇ
何気に読みやすくていい。

しょっぱなから、エグイ描写なんかもあるから
どんなことになるんだろうって期待が持てたんだけど
最初から怪しい登場人物が出てくるもんだから
スッカリ騙されてしまったんだけど、外で聞き込みしてる
佐竹の情報から、怪しい人間が増えてしまう。
まぁ~mokkoでも途中で犯人の予想がついちゃったんだけど
これはたぶん、誰でも予想がつくのかな?

犯人探しというよりは、犯人に狙われる側の心理を
描いてるって感じだと思います。

ただね・・・どうしても納得がいかない。
単に犯人探しだけならいいんだけどね
忘れちゃいかんのは、主人公が犯罪者だってことよ。
殺してなくても、その場に一緒にいたってことは共犯でしょ。
何もしてないんじゃなくて、何もしなかったことが許せん。
せめて止めることは出来たはず。
その前に、いくら困っていたとはいえ強盗話に乗るんじゃないわよ!
その結果起こった一家惨殺事件。子供から両親、祖父母まで殺した。
責任がないなんて言わせないわ。
しかも堂々と被害者面してるし・・・
なんか違うと思うのよ。
読みやすかっただけに、このモヤモヤ感が辛い。

そして、会話の中で気になったことがあった。
ケビン・コスナーがマドンナにイモって言われたってのは
本当の話なの?(^◇^;)
すんません。変なところに引っかかってしまいました
(; ̄ー ̄川 アセアセ

テーマ読みまとめ

素材屋さんは→ Silverry moon