東京奇譚集/村上 春樹 | mokkoの現実逃避ブログ

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東京奇譚集 (新潮文庫)/村上 春樹
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発行年月: 2007年12月
サ イ ズ: 246P 16cm

奇譚(きたん)とは、不思議な、あやしい、ありそうにない話。
しかしどこか、あなたの近くで起こっているかもしれない物語――。

都市の隙間のあやしく底知れぬ世界へと導く5つの物語。
肉親の失踪、理不尽な死別、名前の忘却……。
大切なものを突然に奪われた人々が、都会の片隅で迷い込んだのは、
偶然と驚きにみちた世界だった。
孤独なピアノ調律師の心に兆した微かな光の行方を追う「偶然の旅人」。
サーファーの息子を喪くした母の人生を描く「ハナレイ・ベイ」など、
見慣れた世界の一瞬の盲点にかき消えたものたちの
不可思議な運命を辿る5つの物語。
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初読みです。
いや・・・絵本は2冊よんだけど、小説は初。
今更ですが、村上春樹です(○ ̄m ̄)
この作家さん、mokkoには合わないと思ってたんですよ
でも有名だし、1冊くらいは読んでおいた方がいいかなぁ~と
思ってはみたものの、最初にどれを読めばいいのやら(; ̄ー ̄A
そこで頼りになるのが読書家のブロガーさん!

これは毎度お世話になっているmirokuさんのお勧め。
さすがに好みをわかってくれてます。
実に読みやすい!そして面白い。好みです!
まぁ~奇譚集だしね(○ ̄m ̄)こういうの好きだし
だから他の作品も読めるか?というと疑問だなぁ~(^◇^;)

でも、この作品に関しては、本当に身近にありそうな話なのよ。
不可思議な話もあるけれど、主人公達がそれぞれ本当の自分と
向き合い、気付いていたけど見ようとしてこなかった自分を
受け入れ、1歩前進するっていう感じかなぁ~
それが小難しく描かれてなくて、淡々と日々のリアルな現状を
踏まえながら語られているから、奇妙さが気にならない(^◇^;)

最後の「品川猿」が奇妙と言えば奇妙。
それは無いだろうと思うけど、主人公が自分を受け入れて
1歩前進するってのは、やはり同じだったりする。
こういう表現って好きだなぁ~
楽しませていただきました。

これで他の作品も読めるかなぁ~
前に誰かに進められて、海辺のカフカを積んでるんだけど
大丈夫かなぁ~
いや・・・まだ読まないけど(^◇^;)

「偶然の旅人」
ゲイの中年男性が読書タイムを楽しむのにピッタリの店を発見し
毎週通っていたら、偶然にも同じ本を読んでいた若い既婚女性と
知り合うことになるのだが・・・

「ハナレイ・ベイ」
ジャズピアニストのサチの息子は、ハワイのハナレイ・ベイで
サーフィン中に鮫に襲われ亡くなった。
その後もハナレイ・ベイに通い続けるサチは日本人の若者との出会い・・・

「どこであれ見つかりそうな場所で」
女の夫がマンションの24階から26階に移動中に消えた。
主人公は消失した人間に関心を持ち、捜索の依頼を受けるのだが・・・

「日々移動する腎臓のかたちをした石」
「男が一生に出会う中で、本当に意味を持つ女は三人しかいない。
それより多くもないし、少なくもない」
小説家淳平は父親のこの言葉が気になって、女と出会うたびに
これは本当に意味を持つ女なのか?と考える・・・

「品川猿」
結婚3年目の主人公は、時々自分の名前を忘れるという
現象に何かの病気ではないかと思い、カウンセリングを受けるのだが
名前に纏わる記憶を辿っていくと・・・