
発行年月: 2000年06月
サ イ ズ: 268P 18cm
不死の竜は、誰に、何故、如何にして刺殺された?
ノベルス界のファンタジスタ、上遠野浩平が放つ
ファンタジーと本格ミステリ二重奏!
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mirokuさんに頂いた本です。
すぐにお読み下さいって意味がわかりましたぁ~
面白かったですぅ~о(ж>▽<)y ☆
面会の申し入れをして中に通してもらったら死んでいた。
そしてその場所は密室だった。
犯人は誰だ?どうやって殺した?動機は?
ここ最近、面会した人の中に犯人がいる可能性が高い。
事情を聞くために、その者達を訪ね歩く。
密室もののミステリですね。
ただ背景が架空の世界で、そこらじゅうで戦争が起こっていて
ある国同士の戦争を終結させるために、特殊な条件を有している
小国で終戦協定が開かれようとしてる。
特殊な条件というのがどこにも属さず、竜が棲む国ということ。
で、協定の前に竜に会っておこうと出かけていったら死んでいた。
遺体を発見したのが、風の騎士と呼ばれる戦士ヒースロゥ少佐と、
弁舌と謀略で争いを収める戦地調停士ED(エド)と、
少佐とは知人である特務大尉レーゼ・リスカッセの3名で
密室というのは、洞窟の入り口に魔法結界が張ってあって、
出入りすればわかってしまうからである。
小国の魔導師は、彼らが犯人だと決めてかかり
ならば真犯人を捕まえればいい!ってことで
ここ1年の間に竜に面会した6人を訪ねる旅が始まるのだが
魔導師達がすんなり認めるわけもなく、期間は1ヶ月ということで
EDは時限装置付の死の紋章を手の甲に焼き付けられたのだった。
上遠野氏の作品は5冊と1作読んでるのかな?
この著者もテーマ読みで発掘してナイトウォッチ3部作で
嵌ったんですよね。
いきなり戦闘状態で始まるにもかかわらず物凄くわかりやすい。
魔法とか竜とか騎士も出てくるファンタジーなのに
ちゃんとミステリになってる。
ちなみに魔法で竜は殺せないので、そういうチョンボはしてないです。
ではどうやって竜を殺したのか。その動機は何だったのか
ってことなのでミステリでしょ?
よって、いつものごとく最後にEDが解説するまで
全然全くわかりませんでしたぁ~
っていうか読み出したら止まらなくなってしまって
一気読みしちゃいました(^◇^;)
何が面白いって、登場人物のキャラが立っている。
そして事情聴取した6人も、彼らに会うための旅も
物凄く面白かったぁ~
真相の真相は切なかったです。
これ、シリーズらしい・・・
どうしようかなぁ~
お気に入りのEDは、次の次に出てくるみたいだし・・・
困ったなぁ~