
276P 15cm 絶版重版未定
華麗なる論理パズルの誕生。
同期会が催された山荘で3日3晩に3人のメンバーが絞殺された。
俳優の桜木も会に参加していたが、なぜか、その間の記憶を失っていた。
ただひとつ、誰かの首をロープで絞めた生々しい感触を除いては…。
トリック&ロジックの新本格派が、新たに叩きつける「読者への挑戦状」。
書き下ろし長編ミステリ。
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テーマ読み第5弾は『夜想曲(ノクターン)』
性格的小品(主にピアノ独奏曲)の一種だそうです。
これは、どうやって説明したらいいんだ?
下手に触るとネタバレになる・・・
とりあえず序編は過去である。
元俳優の桜木目線で語られている。
同期会で久しぶりに再会した区役所仲間だが
3日で3人が同じ手口で絞殺された。
桜木(元区役所職員)も同席したはずなのに、その時の記憶がない。
けれど誰かの首をロープで絞めた感触だけは残っている。
それから数ヶ月。
桜木を犯人とした上で、空白の3日間を小説風にした原稿が届いた。
前編は3章に分かれていて、1日ごとの流れが書かれていて
章の間に「中入り」として各章を読んだ桜木の動揺が描かれている。
精神的に追い詰められた桜木は、知り合いの作家であり
事件の捜査に来ていた刑事とも顔見知りの男に助けを求める。
そこで「読者への挑戦状」が出されるんだけど
もちろん、サッパリわかりません(^◇^;)
っていうか記憶がないってのが前提になってるのって
脳みその表面がモゾモゾするのよねぇ~(;^_^A
ここでの謎は殺人犯は誰だ?
桜木に原稿を送ったのは誰だ?
動機は?ってことになるんだけどね・・・
後編の解決編を読んで、やられたぁ~と思った。
解説の初っ端にも「騙されましたか?」と書かれている。
(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン
完全に騙されました。
そこで気付いた。
変なミステリ読みと言われた事があるmokkoだが
(某カッパ氏に・・・)
なんで推理できないかという理由の1つに思いあたった。
「おかしい」と思っても、自己消化型なんで
ストーリーの背景から勝手に「そういうことなんだ」と
判断して消化してしまうから、疑問が残らないのよ。
本作でも何箇所もアレ?と思ったのに、勝手に消化してしまった。
妄想が一人歩きするタイプの人はミステリを読めない?
いや・・・普通の人の倍は振り回されるから楽しいのか?
しかしなぁ~
それだけで終わらないんだなぁ~
( ° ▽ ° ;) エッ?って感じになるのよ。
書かれた年代を考えると、なんとなく納得するものの
こういう結末は初めてかもしれない。
トリック重視の人は読んで損はないと思います。
mokkoはトリックはどうでもいいので、うまく騙してくれたのは
とっても良かったんだけど、その後が微妙な感じです。
そのせいで読後感も微妙になってしまった。
変に残る作品っていう感じです。(^◇^;)
ショパン/ノクターン第2番,Op.9,CT108-110
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