空想オルガン/初野 晴
¥1,575 Amazon.co.jp
286P 20cm
吹奏楽の“甲子園”普門館を目指すハルタとチカ。
ついに吹奏楽コンクール地区大会が始まった。
だが、二人の前に難題がふりかかる。
会場で出会った稀少犬の持ち主をめぐる暗号、ハルタの新居候補の
アパートにまつわる幽霊の謎、県大会で遭遇したライバル女子校の秘密、
そして不思議なオルガンリサイタル…。
容姿端麗、頭脳明晰のハルタと、天然少女チカが織りなす迷推理、
そしてコンクールの行方は?『
退出ゲーム』『初恋ソムリエ』に続く“ハルチカ”シリーズ第3弾。
青春×本格ミステリの決定版。
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←参加してます。
テーマ読み第4弾は『オルガン』
ハルチカシリーズ第3弾だそうです。
プロローグの「序奏」の他に
「ジャバウォックの鑑札」「ヴァナキュラー・モダニズム」
「十の秘密」「空想オルガン」を収録。
シリーズものだから躊躇したんだけど、気になってた作品だったので
購入したけど、大丈夫でした。
無名の弱小吹奏楽部が幻の指揮者と噂される先生を顧問に迎え
ものの半年で地区大会に出場できるまでになり、更に上を目指す
というのを背景に据え、その合間に事件を絡めた連作短編集になっている。
前作までの流れも簡単に説明があるので、頭を抱える心配もない。
前に読んだのが、あまりにも感動的だったのでね
音楽や表現に関して書かれていたら、絶対に比べたんだけど
これは大丈夫でした。
演奏してる時の描写が全くない。
それよりも、コンクール前の準備やら緊張感やらの
騒然としている状態の描写がメインになっている
まぁ~チカという生徒目線&ボヤキで語られているから
吹奏楽部のコンクールの大変さが、とっても爽やかに描かれている。
そしてミステリ部分も面白かったです。
吹奏楽部のどたばたに便乗するような形で事件が絡んできて
どれもこれも最後に「そういうことか!」と思ってしまった。
そして結末が、どれもジワーっと暖かくなるような感動がある。
最後の表題作には、やられましたね。
おもわず「お前かぁ~!」と叫びたくなりました。
これは読みやすい上に面白い♪
そしてミステリと関係ないところでも
色々と引っかかるところがあってね・・・
不動産屋のオヤジが言っていた松本零次の漫画に出てきたサルマタケ
男おいどん (1) (講談社漫画文庫)/松本 零士
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生徒の母親の嫁入り道具の中に入っていた「ベルサイユのバラ」
ベルサイユのばら (第1巻) (Chuko★comics)/池田 理代子
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オヤジがガシャガシャと振っていた缶入り「サクマドロップス」
佐久間 サクマ式ドロップスレトロ缶 115g×10個/佐久間製菓
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浅香唯のセシル
そしてオヤジが思うのよ
「十代のお前たちは、ひねくれた大人になってしまった俺からみれば
ファンタジーだ」
あぁ~(||||▽ ̄)
このキーワードに反応するってことは、オバサンなのねぇ~
と、心で叫んでいたmokko(^◇^;)
チカが言うのよ
「つまづいたっていいじゃない。上に向かってつまづけば
高く飛べるかもしれないじゃない。」
オオーw(*゚o゚*)w
先生は一瞬固まって笑ったけど、mokkoはなるほど!と思ったぞ
薬屋の秋の名セリフ「後ろを向いてたって前には進めるよ」の
次に気に入った!
そして
「どんな結果でも、笑顔で迎えることができなければ
いままでの努力に対して申し訳ないから。」
あぁ~!高校の時、同じ事考えてたぁ~(lll/▽\lll)
まったくもって、色々と気になる1冊でした(○ ̄m ̄)
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