
231P 18cm
右眼に藍玉のような淡い水色、左眼に紫水晶のような
濃い紫色の瞳をもつ石細工屋店主・風桜青紫と、
彼を慕う女子大生・鴇冬静流。
先生に殺されたいと願う17歳の霧嶋悠璃。
境界線を彷徨う人々と、頭部を切断され犬の首を
縫い付けられた屍体。
異常と正常。欲望と退屈。絶望と救い。
根源を射つメフィスト賞受賞作。
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mirokuさんのレビューを読んで即チェック。
これはどう考えてもmokko向きでしょ~
何に惹かれたって、タイトルでしょ~
月長石と書いて「ムーンストーン」と読む。
鉱石好きはタイトルにまんまと釣られます(○ ̄m ̄)
しかも主人公が石細工屋店主で魅惑的な瞳の持ち主だなんて
オイシソウな匂いが漂ってるじゃないですかぁ~
続編がありそうな気配だったので躊躇したんだけど
物凄いタイミングで「テーマ読み」が始まる
タイトルに「犬」が入っているし、ラッキーо(ж>▽<)y ☆
ってことで読み始めたのだが・・・
主人公は風桜青紫(かざくらせいし)じゃないのか?
どう考えてもキャラが薄過ぎ。
他の登場人物のキャラが濃過ぎ!
青紫の店で押しかけボランティアしている鴇冬静流(ときとう・しずる)
味覚麻痺の上に欲望がないという病のせいで
殺されたいと願う霧嶋悠璃(きりしま・ゆうり)
妄想暴走女警視の鴻薙冴葉(こうなぎ・さえは)
爆弾魔に家族を殺された検死官・嘉神沙遊良(かがみ・さゆら)
それぞれのキャラが濃過ぎの上に名前も懲り過ぎ!
風桜青紫の存在が目立たないじゃないか!
それに漢字にやたらとルビがふってあるのも気に入らない。
長野まゆみ作品のように特殊な漢字にルビをふるなら
まぁ~ステキ♪と思うのだが、この場合はウザイ。
物語はキャラの視点をコロコロ変えながら進んでいく。
青紫の店からブローチを勝手に拝借した静流が
大学でブローチをクラブの先輩に取られる。
先輩を探すも見つけられない。
ブローチはお客から依頼された商品だってことで
警察に遺失物として届けた。
ところがそのブローチを身に着けた先輩が殺された。
頭部が切り取られ、かわりに犬の頭が縫い付けてあった。
で、ブローチ繋がりで事件に巻き込まれる青紫と静流。
ところが殺人事件は他にもあって未解決。
そこに猟奇殺人が連続して起こって
しかも猟奇殺人犯を狙った殺人犯がいるという
何とも恐ろしい状況。
さすがに推理のできないmokkoでも犯人はわかった。
青紫の最初のセリフで騙されそうになったけど・・・
っていうか犯人ですって教えてるような書き方だよね?
青紫に想いを寄せて一人葛藤する静流は可愛い。
暴走警視に振り回される巡査長のボヤキも楽しい。
鉱石の薀蓄が読めるのかと期待したんだけど、これはハズレ。
石というよりは誰でも知っている色の知識が
チョロっと出てくるくらい。
聞き慣れている横文字読みの石の名前を
漢字にしたらどうなるかがわかるくらい。
でも鉱石好きな人は知ってる事だからどうでもいい。
でも死亡診断書と死体検案書は同じ書式で
どんな項目があるのかってのは初めて知った。
文句ばかり並べているようだけれど面白くない訳ではない。
面白いと絶賛もしない。
軽いから読みやすいですよ。
ラノベって言われている部類に近い感じ?
ただ・・・
mirokuさんが何故続きがあると思ったのかが
最後を読んでわかりました。
ラストの衝撃って、そういうことでしたかぁ~
確かに( ° ▽ ° ;) エッ?って思いましたよぉ
っていうか、これはズルイでしょ~
続き出たら読みますってば。
だって気になるんですものぉ~
ある意味、やられたなぁ~
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