
405P 19cm
「ゴーストハント」シリーズ第4弾。
新聞やテレビを賑わす、緑陵高校の度重なる不可解な事件。
マスコミは集団ヒステリーとして結論づける。
生徒会長・安原の懇願を受け、SPR一行が向かった学校内には、
様々な怪談が蔓延し「ヲリキリさま」という占いが流行していた。
数カ月前に起きた男子生徒の自殺と、一連の事件との関係とは?
調査が難航するなか、麻衣が不気味な夢を見る。
全編にわたり入念なリライトを施した完全版。
「悪霊はひとりぼっち」の改題改訂
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いつものことですが、無駄に長いです。
読むのなら覚悟を・・・(^◇^;)
いよいよ爽やか系生徒会長:安原君の登場!
本作から安原君もメインキャラの仲間入りо(ж>▽<)y ☆
そして、本作から怖くなります。
今回もコミックを先に読んだんだけど
夜に読んだら、神経が立っちゃって眠れなくなった。
前回同様、今回も舞台は学校です。
そしてコミックにはない展開と細かくて膨大な内容が嬉しい。
前作で仲良くなった女子高・私立湯浅高校の生徒
千秋先輩とタカがSPRでバイトしてました。
これは麻衣にとって心強いです♪
緑陵高校の校長先生からの依頼を、マスコミが騒いでいる
案件には関わりたくないという理由で断ったナル。
しかし、今度は生徒会長の安原君が生徒の署名を集めて
直々に頭を下げて依頼してきた。
ここまでされては、さすがのナルも断れない。
実際、案件そのものには興味があったようだ。
しかし、依頼されて学校に赴いたにもかかわらず
校長の態度は高慢で横柄で、口の利き方は無礼。
依頼したくせに全く信用してない上に、事情の説明もなく
マスコミに気取られるな、授業の邪魔をするな、生徒を
動揺させるなと注文だけは多い。
特に酷いのが生活指導の松山先生。
幽霊なんていないと真っ向から否定するだけでなく、
金欲しさ故の詐欺行為だと決め付ける。
しかもナルをいきなりお前扱い!
初対面の人間に対して「お前」だなんて何様だ!
こいつがまた、ことごとく邪魔してくれる。
しかも生徒には緘口令が敷かれていて、聞き取りをするにも
生徒が先生に叱られることを怖がって逃げてしまう。
機材のセッティングも、生徒が騒ぐからと
生徒が下校した後にセッティングして、登校する前には
全て撤去しなきゃいけないという最悪の状態。
ここで助けになるのが安原君。
学校というのは成績優秀な生徒には甘いらしく
安原君もそれを逆手にうまく立ち回り、
生徒会のメンバーを使い協力してくれる。
緑陵高校の怪現象は尋常じゃない。
初めはどこにでもある七不思議しかなかったのに
ほんの数ヶ月前から立て続けに怪現象が起こり始めた。
定期的に小火が起きる体育更衣室。
教室に突如現れ生徒に襲い掛かる黒い犬。
悪臭漂う教室、子供の霊が現れるLL教室。
誰かが寝ている保健室のベッド、逆さ映しの鏡、
掃除のたびに落ちる蛍光灯、開かずのロッカー、
校舎をさまよう自殺者の霊・・・等々
ざっと数えて60以上。
ようやく調査を開始したものの、初日から反応がある。
心霊現象は部外者を嫌うから、一時的に鳴りを潜める。
それが初日から反応するってことは、今までの例をみても
何かが起こっていることに間違いはない。
しかし遅れて到着した真砂子が霊視しても
大量の霊の気配は感じるのに見えないという。
悪臭が漂うという教室行ってみたら、
夏に生魚を3日ほど放置したような強烈な生臭さで
臭いの元がわからない。
「ここで降霊術のようなことをしなかったか?」という
ナルの問いに「ヲリキリさま」というコックリさんのような
占いが全校生徒の間で流行っているという。
調査を進めると、数ヶ月前に自殺した男子生徒がいて
その子が校内をさまよっているという目撃証言も出ていた。
自殺した男子生徒と怪現象には関わりがあるのか?
全校生徒のほとんどが参加したコックリさんによって
膨大な数の霊が呼び寄せられた結果なのか?
次第に強くなっていく怪現象。
しかもそれは移動している?
麻衣の夢に出てくる優しいナル。
またしても夢の内容が的中してしまう。
しかも夢のナルは、麻衣に危険だから帰った方がいいと言う。
融合して力を増していく怪現象。
そして、怪現象の正体に気付いた時・・・
どうしようもない。
頭ではわかっているのに納得できない麻衣。
「無知は言い訳にならない」と吐き捨てるナルに麻衣は言う
「人殺し!」
ひ・・・人殺し?(○Д○;)
またも暴走する麻衣。
それでも優しい綾子に真砂子にぼーさんにジョン。
麻衣は本当にいい子だなぁ~
果たして怪現象の正体とは?
何が起ころうとしているのか?
怖いにも色んな怖いがあるけれど今回は色んな怖いが揃ってる。
それは現象のことだけじゃなかったりする。
今回も薀蓄満載!
狐狗狸(コックリ)さんについては特に詳しいし、
霊感と霊媒能力と霊視能力の区別とか、墓の事とか・・・
ありがたいのは簡単(素人向け)な退魔法を教えてくれてます。
印を結んでの不動明王呪と九字。
セットで使うといいらしい(知らなかったぁ~)
mokkoは九字しか使ってなかったので助かった。
素人なりに九字だけでもイザという時には役立ったけど
相手を間違えると酷い目に遭います。σ( ̄∇ ̄;)わて?
お約束通り、麻衣は危険な目に遭います。
何といいますか、麻衣はよく落ちるんだなぁ~
今までも色んな所に落ちてるよね?
体中アザだらけなんじゃないかと心配になります。
でも、ナルが助けてくれるんだけどね(〃∇〃)
最後の麻衣とナルのシーンが好きだなぁ~
いやぁ~面白かったぁ~
いや・・・怖かった。
さすがのmokkoも夜には読めませんって。
色んな意味で本書はオイシイ作品でした。
霊的なことの基礎テキストってところもGood(*^▽^*)
麻衣の頭をゴシゴシと撫でるぼーさんがいいんだなぁ~
コミックだけを読んでいた時は、もしかして
ぼーさんは麻衣を好きなんじゃないのか?と
思ったりもしたんだが、どうやら小野主上
当初はナルと麻衣とぼーさんの三角関係を目ろんでいたらしい。
何て事を考えちゃってくれるんだかもう!
どうやら未遂で終わってくれたからいいけど・・・
その方が最終話が栄えるもんね(〃∇〃)
そういえば、今回の怪現象の正体
テーマ読み「桜特集」をやった時に読んだ
西行桜の中の「闇源氏」の話にも出てきます。
読んだ時に、これはゴーストハントのアレだ!と思いました。
さて、次回はいよいよアレです。
このシリーズで一番怖いと思います。
コミック読むのも怖いんだよなぁ~
コミックで、あんだけ怖いってことは、活字だと
更に妄想が加わるし、加筆されてるだろうから
もっと怖いんだろうなぁ~
次の発売は7月でしょ・・・
オカンいるかなぁ~
弟のところに行ってそうな気がするなぁ~(-。-;)
どうしようかなぁ~(-。-;)
ワクo(゜ー゜*o)(o*゜ー゜)oワク
本作を読んで狐狗狸(コックリ)さんについての事は
大事なことだと思うので、簡単に紹介します。
「ヲリキリさま」は名前が違うからコックリさんじゃない
と言う女生徒をぼーさんが叱るシーンがあります。
エンジェルさん、守護霊さん、権現様・・・
名前を変えても全ては狐狗狸さん。
面白半分に霊を呼び出して玩具にしていることになる。
霊を呼ぶのは素人でも出来るが霊を帰すには訓練がいる。
まれにとんでもないものを呼んでしまうことがあるから
ぼーさん(高野山の坊さん)にとっても厄介な事らしい。
狐狗狸さんをやった生徒全員が霊を呼べたとは思わない。
霊は当てものをしないとナルはいう。
普通に考えて、自分が死んで霊になったとして
他人の好きな人や未来がわかるはずがない。
霊が来ていないのにコインなどが動くカラクリも
ナルが説明してくれています。
ただ、その中に潜在的に能力がある者が含まれていたなら
霊を呼び出す確立は高くなる。
大人ならやらないとは思うけど、子供はこういうのが好き。
mokkoの場合は、小学校の時に既に流行ってましたから。
中学校でもやってる人はいました。
本書でも、生徒が狐狗狸さんに手を出したのは軽い気持ちとはいえ
抑圧され溜まりに溜まったストレスの捌け口になっていたようです。
だから子供のいるお父さんお母さんには、
恐怖を煽ったり、叱ったりするのではなく
こういう理由で危ないという説明をしてあげてほしい。
集まってくる霊のほとんどは低級霊です。
成仏できない、もしくは成仏する気のない霊です。
悪意を持ってるモノもいます。
人間だけとは限らないし・・・
mokkoもその恐怖を実体験してます。しかも2回も!
ちなみに2回目も小学校の時だけど、担任の先生の家で
生徒数名が集まってやったんだよね。
先生が一緒だと安心だと思っちゃうでしょ。
まぁ~怒らせたのはmokkoですけど・・・
その帰り道に変な現象があって、家には無事に帰りついたけど
その直後に交通事にあい、空を飛びました。
これは偶然だとは思ってません。
だからコックリさんは絶対にやってはいけないです。
下手したら命持っていかれますからぁ~!
こういうのを頭っから否定する人もいるけど
信じなくてもいいから、危険だということを理解して欲しいな。
ちなみに、否定派と議論する気はありません。
下手な事を書くと、ここぞとばかりに攻撃する輩がいるので
そういうのは他でやってください。
コミック文庫の方には「サイレント・クリスマス」が入ってます。
リライトされる予定がないのでお勧めです。
とっても切ないお話で、リンさんの慌てる様子が楽しいです。
もしかして最後まで読んじゃった方
本当にお疲れ様でした<(_ _)>
ゴーストハント(3) (講談社漫画文庫)/いなだ 詩穂
