
サイズ 401P 19cm
瀟洒な洋館に住む一家を襲うポルターガイスト現象。
騒々しい物音、移動する家具、火を噴くコンロ。
頻発する怪しい出来事の正体は地霊の仕業か、はたまた地縛霊か―。
家族が疑心暗鬼に陥る中、依頼者の姪・礼美が語る「悪い魔女」とは?
ナルとともにSPRの一員として屋敷に赴いた麻衣は、
礼美と彼女が大切にしている人形との会話を耳にする。
―リライトを経て、恐怖を増した第2弾。
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リライト版 第二弾
ゴーストハントの場合、コミックから入った(それしかなかった)ので
脳内キャラ設定は全て漫画だったりします。
十二国記もそうだけど・・・
一応、イメージしやすいように、コミック読んで準備しておりました。
本作までは怖くない・・・と思います。
渋谷サイキックリサーチ 通称:SCRに依頼が入る。
自宅で物が動いたり、閉めたはずのドアが開いていたり
変な音がしたり、気のせい範疇を超えた事が頻発しているので
調査して欲しいというものだった。
依頼を受けたナル、リン、麻衣が赴くと、そこは
かなり昔に作られた手入れの行き届いた洋館だった。
何故か綾子とぼーさんと鉢合わせするものの
家のそれぞれの人間が別々に依頼したものだとわかる。
1部屋をベース(機材を設置する部屋)にして
家人に詳しい話を聞くのだが、返ってくる答えは
依頼時に聞いたことと同じことばかりだった。
近所の聞き込みでも、前の住人に遡っても怪しい話は出てこない。
とこがその夜、8歳の礼美の部屋の家具が
一斉に斜めの方向を向き、ナルたちを驚愕させる。
子供部屋といっても、ベッドや本棚は本格的な
アンティークで、子供や女性の力で動かせるものではない。
続いて今度は居間の家具がジュータンを乗せた状態で
全て裏返しになっていた。
思春期特有のポルターガイストにしては礼美は幼すぎるし
依頼人達は大人だからありえないし、レベルを超えている。
通常、第三者が家に入った場合、霊現象はなりを潜めるはず。
それが初日からここまで大っぴらにやられるのは
霊の反発?
しかし、機材には何の変化もない・・・
麻衣は礼美の身体に不可解なアザを発見し、虐待を疑うが
手がかりが掴めないでいたある日、子供部屋で礼美と会話する
別の人の声を聞き、礼美に尋ねると人形と話していたという。
人形に原因があると考えたナルは礼美が寝ている隙に
人形を持ち出し、ぼーさんに焼いてもらったのだが、
いつの間にか人形は火の中から消え、礼美の枕元にいた。
あからさまに目の前から消える小物。
突然打ち鳴らされる壁や天井。
霊は人形についているのか?
執拗に礼美に付きまとうのは何故?
蠢く子供たちの霊は何故集まっている?
霊の正体は?
主要キャラ総出で謎に挑む!
コミックしか読んでいないので、旧版との読み比べができないけれど、
細かい描写や蘊蓄に大満足。
内容は知っているけど、やはり活字はいい!
コミックは、ほぼ原作に忠実に作られてました。
たぶんページ数の問題でうまく辻褄合わせをしたんだなってのが
わかってしまったけど、話の繋げ方がうまいです。
改めて、いなださんの仕事っぷりが素晴らしいって事がよくわかりました。
コミックでは語られなかった霊現象やポルターガイストの薀蓄が
たっぷり書かれていてコミックにない描写もたんまりで
嬉しい悲鳴です♪
綾子のお祓いは、今回もうまくいかなかったし
ぼーさんの出番も少なかったけど、麻衣が穴の中に
引きずり込まれるシーンは怖かったぁ~
麻衣の夢もなかなかのものだし(後に麻衣の能力が判明します)
夢に出てくる優しいナル(未読の人のために伏せます)の助言も
ドキドキしますぅ~(*´◇`*)
内容的には「過ぎる十七の春」を連想します。
あ・・・読んでる人にはネタばれになるか?
ナルのナルっぷりもたまらない。
勘違いババアを撃退したところなんてお見事だったけど
「ボス。部下がバカにされています」と訴える麻衣に
溜め息つきながらもフォローするあたりが憎めない。
後日談も、ものすごく微笑ましかったわぁ~
次はいよいよアレです。
想像すると、トイレに行けなくなるぅ~ヾ(;☆ω☆)ノ
いや・・・浦戸に比べれば全然大丈夫だ(* ̄_ ̄)9