分科会には、30名近くの方が参加してくださいました。

皆さま、ありがとうございました!!

 

 

わたしたち、きょうだいは、

高齢者向けの介護保険サービスと中高年の知的障害者の

見守り介護サービスの両方を、

家族と共に考え、適切な福祉サービスとのマッチングをして

くれるコーディネーターがいてくれたら、本当に助かります。

 

厚生労働省のケアマネジメントのプロセスを見ると、

 

障害者もしくはその家族が、どのようなサービスをどのように

組み合わせて受けるのかという判断も最終的には利用者の

選択に委ねられるとされています。

 

与えられるサービスから、選ぶサービスに変わりつつある

というのは、自主的で聴こえはいいのですが、実際には機能

しづらく、多くの家庭では、家族が丸ごと抱えてサービスを

うまく使いこなせません。


2018年1月26日(金)の河北新報に、こんなニュースが掲載されました。

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201801/20180126_11060.html

 

重症心身障害児や医療的ケア児への介護については、国が力を

入れている分野でもあります。

 

レスパイトケアを円滑に使えるように、

コーディネーターが仲介に入り家族と施設を繋げる取り組み

が、宮城県と仙台市で始まりました。

 

これと似たようなことを、中年期の知的障害者への見守りケアにも

適用していけると、多重介護を担うきょうだいが最良の選択をする

上で大きな助けとなっていくのだと思います。

 

これを実現するには、多重介護を担っている家族の実態調査や

アセスメントが必要となるのですが、

 

CAN単独ではまだそういった調査をするところまでは至っていません。

協働してくださる方や団体を大募集中です!!

 

 

わたしたち「知的障害者のきょうだい」に必要なのは、

 

統合的な家族支援です。

 

生まれた時から、あるいは医師の宣告を受けた時から

前述のようなコーディネーターがいて、必要なサービスの仲介を

してくれることはとても大切です。

 

そして、中年期に差し掛かった時にも、

きょうだいが気軽に相談できるコーディネーターが

知的障害者の自立を目指すサービスの仲介をしてくれたら

 

若いきょうだいが抱える不安は解消され、

たとえ困難な多重介護という大きな壁にぶち当たったとしても、

それを乗り越える時に適切な人材の活用ができれば、

わたしたちは、より良い選択をしていけることでしょう。

 

いまは、何か起きてからでなければ相談することができません。

でも、それではその前の数十年という時間が

不安と困惑の中で過ごさなければならなくなるのです。

 

分科会の後半20分間は、グループディスカッションをしました。

 

参加された皆様からの声

 

・ 持田さんの、きょうだいは家族の不完全さを補おうとする

   という言葉が印象に残りました。私自身も親のこと、障害

   のある妹のことで長年見守り介護をしており、色々と参考

   になりました。きょうだい自身のケアもとても重要ということ

   を日々感じています。

 

・ 障害者、高齢者の介護をしている人は多重介護になった

  介護者の休める場所がどこにもない。今は1人で解決して

  いるがどうにもならなくなっている人が皆で声を上げる必要

  がある。(印象的だった)

 

・ ケアラーって何、というところから入ったので、コンパクトに

   まとまった話が聞けて理解が深まりました。

 

・ 最終20分間のシェア、前向きになれる時間でした。

 

(完)

 

【分科会】(1) ケアテイカーとなるきょうだい
【分科会】(2) 私が経験した多重介護
【分科会】(3) 見守り介護とは?
【分科会】(4) 介護で得られるもの
【分科会】(5) 統合的な家族支援

 

ケアラーアクションネットワーク
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