さて福岡から小倉～松山航路を利用しての東京へと向かう青春18きっぷの旅。Part1では四国は松山に上陸しました！さて、ここからは青春18きっぷで、長～い1日をかけて東京へと向かいます。
Part1はこちらから
→ 【3月27～28日分】福岡発四国経由首都圏行 18きっぷ紀行 Part.1
さて、天神からバスとフェリーとバスを乗り継いで、28日の早朝、松山駅へと到着しました。
県庁所在地の駅にしては、結構小さな設備の松山駅。別にこれで十分ではあるのでしょうが、全国的に駅構内や駅ビルを収益にする流れがありますから、JR四国も駅ビル建設を考えているのかも知れません。
早速、朝食を調達しようとしますが、駅の売店ではまだ商品を並べているところで、5:45の開店まで待ってくれとのことでした。ここで、JR四国ははじめてですから、駅構内を観察してみますかね。
乗車する列車は5:58発と早朝の列車ですが、幹線の朝は地方でも早いもの。既に5:07発の特急しおかぜ4号･いしづち2号岡山･高松行が発車した後で、乗車する普通列車は始発から2番目。直後には次のしおかぜ･いしづち6号も控え、さらに下り方向にあたる宇和島方面も、5:37発の八幡浜行が発車した後で、宇和島行特急宇和海、普通宇和島行が控えています。
乗車する普通列車は、土讃線が合流する多度津まで行く列車ですが、この運賃表には多度津までは掲げてありませんね。かなりの距離があることをうかがわせます。
また、JR四国のダイヤ改正のポスターには、は多数の直通列車の乗り入れ先であり、かつ、岡山で連絡する新幹線を営業しているJR西日本の新幹線の写真も。自社以外であるにも関わらず掲載するほど、JR西日本との関係が強いことが伺えます。さらにいえば、JR西日本のネット予約サービスの「5489」も、JR四国管内で利用できます。
そうこうしているうちに、売店の営業が始まったのでコンビニ弁当を朝食として購入。そして、青春18きっぷにスタンプを押してもらい、いざ、東京へ向けてスタートです！
改札をくぐってすぐのホームには、2000系気動車による5:50発特急宇和海1号宇和島行が入っていました。
また3番線には、元々は特急用であったキハ185系気動車による普通列車宇和島行の姿も。
そして宇和海1号が発車すると直後には、6:12発の特急しおかぜ･いしづち6号岡山･高松行が入ってきました。2列車併結の形ですが、8両編成と堂々たる編成。JR九州管内では鹿児島本線･日豊本線でも4両とかを見慣れているだけに、風格を感じてしまいますね。
・予讃線 普通多度津行 124M 松山 5:58→多度津 9:57
さて、多度津行普通列車124Mに乗車します。この124Mは今日の行程で最も長い乗車時間となる列車。松山～多度津間で3時間59分！ところが、発車すると、最初の車内放送で「この列車にはお手洗いの設備はございません」とのこと。とはいえ、普通列車ゆえに、行き違いや特急退避での停車時間が十分にあるために、心配は要らないでしょう。
124Mは、7000系電車3両編成(途中の伊予西条で後ろ1両切り離し)。車内はセミクロスシートとなっていて、ボックス席の方を向く形でロングシートが配置されている独特の車内となっています。
未明の松山駅を発車。発車時は車内はガラガラですが、大荷物を持った、18きっぱー(青春18きっぷ利用者)がも他に2組見受けられますね。松山の街を走りぬけ、海沿いに出ます。景色はいいはずですが、流石にそれほど長く寝ていないまま早朝から起きているだけに、列車の揺れに合わせて眠ってしまいます。
四国の鉄道で感じたことが、JR九州に比べて線路の状態が非常によく、ゆれが少ないこと。九州一の在来線の大動脈、鹿児島本線に比べても線路の整備は優れていて、重厚な感じが乗り心地からも伝わってきます。だからこそ、眠くなりますが。ちなみに、友人はこの列車では9時頃までほとんど寝ていました。
そして、はっきりと目が覚めたのが浅海に停車しているとき。ここで松山駅を14分後に出てきた特急列車にあっけなく抜かされます。ここらで朝食を食べながら、東へと向かいます！中四国地方を東西に走る路線の場合、山陽本線はそれなりに街が連続しており、流動が活発な一方で、山陰本線は出雲～鳥取間以外は人工希薄地帯。予讃線の場合は、結構頻繁に街が連続しており、山陽本線に特急列車が加わった感じですかね？春休みではありますが、通勤通学客が徐々に乗ってきては、まとめて各都市内の駅で降りていきます。
そうこう走っているうちに伊予西条に到着。ここで5分停車し、最後尾の1両は切り離します。それでも、通勤通学客は多数残っていますね。たぶん、春休み期間外等は、もっと多くの通学客で混雑するのかもしれません。
新居浜を過ぎた当たりから通勤通学客が落ち着いてくると伊予三島に到着。ここでは、特急列車が交換する間、10分停車して松山7:20発の特急しおかぜ･いしづち8号に道を譲ります。
こうした10分以上の停車が多いからこそ、時間がかかるのでしょうかね？
伊予三島の構内には漢文と思われるものが掲げてありました。何かのゆかりの地なんでしょうかね？それとも駅長の趣味？
伊予三島を発車して次の川之江に到着すると、変わった列車が！試験中のフリーゲージトレインです。しかし、すぐに無視して、普通列車は発車してしまいました。
そして9時を回ったところで観音寺に到着。ここでも18分の長停車。ちょっと駅を観察してみますかね。
駅には予讃線電化25周年の写真が掲げてありました。国鉄～JRでは四国初電化区間がこの一体ですしね。また、直通列車の多いJR西日本岡山地区に合わせた直流電化は利便性を高めていますが、本数的にはJR九州同様に交流電化でも十分な区間がほとんど。変電所を多数設置する必要があることからも、コスト増に繋がっているとの話もあります。
四国ならではの光景として、お遍路さんの姿も見れました。電車と徒歩での巡礼でしょうか？
さて、ここでは何に抜かされるorすれ違うのかと思いきや、特急列車の姿はあわられず。
代わりに後続のフリーゲージトレインが追いついてきてしばらく停車。ということは、松山方面から定期列車の邪魔をしないように東へと向かって走っているんでしょうかね？
形式番号はGCT01-202でした。「げーじちぇんじとれいん」の略ですかね？
そして、高松方面からコンテナ貨物列車が。どうやら、観音寺での長時間停車は貨物列車との交換のためであったようです。
そして観音寺を発車。同行している友人もぐっすり眠ったのか、元気にしゃべり始めます。そして、9:57、はるばる松山からじっくりと時間をかけて多度津に到着しました。
予讃線の松山～多度津間の一部で車窓動画を撮影しました。こちらからどーぞ。
多度津は予讃線と土讃線が分岐するジャンクション。車両所も併設されており、新旧各電車や、気動車の姿も見れました。JR四国にしては、国鉄形気動車はレアですね。
そのキハ40形シリーズも、新型気動車に置き換えられるみたいです。それにしても2000系とか8000系とか1500系とか、私鉄みたいな形式ですね。他のJR各社は国鉄からの形式付与方法を維持していますが、JR四国は真っ先に止めてしまいました。
さてここで問題発生。本来は土讃線は琴平からの10:00発高松行に乗り継ぎたいところですが、同行している友人がかばんが1つないとのこと。そりゃ4つも持ち歩いていては、なくしますよ～。そんなこんなで、先ほどの列車に忘れた懸念があるとのことでこの列車を諦めます。どちらにしろ、岡山で余裕があるので問題ないですから。駅員に問い合わせると、ないとのこと。そして、それまで乗り継いできた交通機関を片っ端から確認しようと伊予鉄バスに問い合わせたところ、港からのリムジンバス車内で発見されました。やれやれ･･･
さて気を取り直して、本州を目指します！駅構内には東北に貸し出しているアンパンマントロッコのことが。そういえば、これの回送中のところを、豊橋のあたりで見ましたね。(当該記事へはこちら
から)
さて、ここで1本列車を見送りましたが、予讃線の多度津～高松間は本数が多いだけに直ぐに、予定の乗り継ぎに復帰できそうです。
次の高松行は10:23発。こちらも土讃線は琴平からの列車です。
向かいのホームには、121系電車が入ってきました。この121系電車は、国鉄末期に四国に電化区間が出来た際に、脆弱さが予想される四国に国鉄が残した遺産のようなもの。民営化後にJR四国がコーポレートカラーの水色系の帯に変更島したが、この列車は電化開業時の赤系統の帯で残されていました。
・予讃線 普通高松行 1230M 多度津 10:23→坂出 10:38
さて琴平から121系電車が2両で入ってきました。先ほどの高松行も同じ琴平発でしたが、松山からの接続があった関係でかなりの混雑。一方で、松山方面からの接続がないだけに、余裕のある車内でした。
車内はJR東日本の211系のセミクロスシート車両にも共通する内装。製造時期が近いですしね。多度津を発車すると、都市が連続。宇多津･坂出の瀬戸大橋線分岐付近のデルタ線は高架橋で構成されており、近代的な線路となっています。
都市の電車に乗ること15分、一旦瀬戸大橋を通り過ぎて坂出に到着しました。駅に到着すると、構内放送がやたら頻繁に流れています。よくよく聞いていると、踏切支障で次のマリンライナーが遅れているとのこと。これで、予定より30分遅れそうだったところ、15分に短縮されそうですね。ここから先は、Part3で。
にほんブログ村
