今週も、水曜日は震災関連記事をお送りします。
今回紹介するのは、100円ショップで揃(そろ)う防災グッズです。
今年(2012年)に入っても、東日本大震災の余震とみられる地震が、東北地方や首都圏を中心として頻繁(ひんぱん)に発生しています。
また、3月7日には、首都直下地震の対策を検討している文部科学省の研究チームが、
「東京湾北部でマグニチュード(M)7級の地震が発生すれば、東京湾岸の広範囲で、従来想定の震度6強より大きい震度7の揺れが予想される」との研究成果を公表しました。
この状況を受けて、「防災グッズコーナー」を設置し、防災グッズを販売するスーパー、百貨店などが増えています。
一般的に防災グッズというと、高価なイメージがあると思いますが、じつは、
100円ショップでも防災に役立つものがいろいろと揃えられるのです。
今回は、そのなかから10種類のグッズを紹介します。
①転倒防止シート・・・家具等の前面を少し高くして、転倒を防止するシートです。
ただしこれだけでは完全に転倒を防止することはできませんので、天井との
突っ張り棒やL型金具等による家具の固定と併用することが必要です。
②ホイッスル・笛(ふえ)・・・倒壊(とうかい)した家屋の下敷きになってしまった際、人の声ではなかなか助けを呼ぶことができません。
ホイッスルや笛の人工的な音で自分の存在をアピールできれば、発見・救出される可能性も高くなります。
③スリッパ・サンダル・・・地震で窓ガラスや食器などが割れて部屋に散乱し、裸足(はだし)で歩くのは危険な場合があります。
いざというときのために枕元にスリッパやサンダルを置いておくとそんな場合にも安心です。
④絆創膏(ばんそうこう)・・・救急箱に最低限の医療品はつねに揃えておいた方が良いでしょう。
ほかにも、伸縮性の包帯(ほうたい)・綿棒(めんぼう)なども100円ショップで販売されています。
⑤レスキューシート・・・アルミの蒸着(じょうちゃく)シートで保温や断熱の効果があり、防風や防水の効果もあります。
⑥じょうぶな手袋・・・家屋の倒壊からの救助や、ガレキの後片付け等においては、軍手では心もとない場合があります。そんな時、皮のじょうぶな手袋が一つあると作業効率を上げることができます。
⑦折込みのこぎり・・・倒壊家屋からの救出のほかにも、後片付けやたき火の準備でも使えます。
⑧アルコールウエットティッシュ・・・避難生活では水が不足するため、十分に手洗いができなくなります。
カゼや感染症の予防のためにも、除菌できるアルコールウエットティッシュがあると役立ちます。
⑨耐熱ラップ・・・サランラップなどの耐熱ラップは、食器にかぶせれば、洗う手間と水が節約できます。
また、ヤケドをした時の湿潤(しつじゅん)療法にも使えたり、包帯代わりにもなります。
⑩氷砂糖・・・100円ショップで販売されているレトルト食品は賞味期限1年程度のものが多いですが、その中でも氷砂糖は賞味期限が2年で、多少長持ちします。
なお、下にリンクしたサイトでは、(この記事で紹介したものも含めて)100円ショップで揃う防災グッズを7つのカテゴリーに分けてくわしく紹介されています。
有限会社アサップのホームページより、
「100円ショップで揃う防災グッズ」↓
(ただし、商品の入れ替えや生産中止等の理由で、お店によっては取り扱っていない場合がありますので、ご注意下さい。)
読者のみなさまも一度お近くの100円ショップで、防災グッズを探してみてはいかがでしょうか。
災害時に役立つ「防災型お薬手帳」紹介記事へのリンク↓
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