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2016-06-28 14:07:43

水を大切に

テーマ:火曜14時:創業145年 下総屋茶舗


皆様、こんにちは。


おいしいお茶で癒しと健康をお届けする【下総屋茶舗】五代目の金久保です。





豪雨に見舞われた熊本や阿蘇の被災地の皆さんには

本当に気の休まらない日々で大変ですね。

どうか復興を信じて心を強くお持ちください。

それに引きかえ、関東は雨が少なくて

水不足が深刻化しそうです。

渡良瀬遊水池周辺で行われたトライアスロンも

6月上旬の時は水位が低くて最悪の水質の中を泳ぎましたが

先日の同会場のレースは、更に水位が下がり

スイム中止で5kmのランニングに変更になったそうです。

今後、猛暑も予想されるため、お米のできばえも心配です。

うまく平均化しないものかと不条理な思いを強くしてしまいそうです。

全ては受け入れるしかないと、わかっているのにね。

梅雨時や水不足だと、水道水の消毒が強くなるので

健康への影響はもとより、お茶や食事の味が影響されないよう祈ります。

元々、関東平野部はあまり水質は良くないので

うちは良く蒸して茶葉の旨味が良く出る深蒸し茶を厳選しています。

茶葉によっては、水質により香りや甘みなどの良さが活きずに

ほろ苦味や渋みなどの欠点がはっきりしてしまうお茶もあるんです。

だから、うちは産地に行って仕入れません。

販売する地域の水でテイスティング検査をします。

その水で活きる茶葉を選ばないと

お客様にも茶葉にも生産者にも申し訳ないですからね。

お米を研ぐ時なども、この水質は影響しますよ

お医者さんに聞いたところ

この利根川流域では、尿道結石が多いそうです。

カルシウム分が多いのかな?

いずれにせよ、私たちの生活に密着した水

感謝をこめて大切に使い、環境を汚さないように気をつけましょうね。

天に唾するごとく結果は自分自身に帰って来るのですから



今日も自然の恵みに感謝。







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2016-06-23 06:00:00

版画家 神山 歩さん 第1回 ~一番苦手な木版画を直感で選択しました~みな様、こんにちは。

テーマ:木曜8時:みんなの学び場美術館

彫刻工房くさか 日下育子です。
        
今日は、素敵な作家をご紹介いたします。
版画家の 神山 歩さんです。



神山 歩さん 

前回、有馬寛子さんのご紹介でご登場頂きます。

有馬寛子さん
第1回  、第2回第3回第4回第5回第6回


神山 歩さんの第1回目の今日は、制作を始めたきっかけについてお伺いします。

どうぞお楽しみ頂けましたら幸いです。

********************************************


グレープフルーツジュースが降った日

『グレープフルーツジュースが降った日』
木版画 2008




『マイ・マイ』木版画2009 700
『マイ・マイ』
木版画 2009





『とけい』木版画2010 700

『とけい』
木版画 2010





『であい』木版画2010 700

『であい』
木版画 2010






『とけい』木版画2010 700

『とけい』
木版画 2010





『Alphabet-1』木版画2011 700

『Alphabet-1』
木版画 2011





『雨音の道』木版画2013 700

絵本『triangle』
2012




絵本『triangle』2012_2 500

絵本『triangle』
2012_2






drawing2012.10.22 700

Drawing2012.10.22_2





drawing2013.5.1_2 600

drawing2013.5.1_2





『ただ、ただ

『ただ、ただ』
木版画 2016






日下
神山さんが作ることや表現を意識されたのはいつ頃からでしょうか。

神山 歩さん
父親が建築関係の設計士で、小さい時から絵を描いてもらうことが多くて、それをずっと真似て
描いていました。褒め上手な家庭で、私が描いた絵をよく冷蔵庫とかに貼ってくれたりして。
「あなたは絵が上手いよ」ってずっと言われいて、自分は絵が上手いんだと小さなころから思い
込んでいましたね。

あと高校進学のときに、運動と美術がすごく好きで、その2つだけがすごく成績が良かったので、
中学生ながらに今後を考えて、美術だとずっと生涯出来るものだと思って、美術科のある高校に
進学しました。その頃からもう絵は本格的に勉強しようと思っていました。


日下
素晴らしいですね。
はじめから版画に絞っていらしたのでしょうか。


神山 歩さん
それは、まったくなくて。
高校の頃、絵を写実的に描くのはすごく好きで、武蔵美の油絵を目指していたのですが、落ちて
しまって。奇跡的に現役で受かったのが多摩美の版画科でした。縁があったし、せっかくだから
通ってみようというところから、すべてがスタートしたという感じです。


日下
それは意外です。実際に多摩美大の版画科に入ってみて、どうでしたか。


神山 歩さん
多摩美の版画科では最初1年生の時は木版画、リトグラフ、シルクスクリーン、一通り全部
順番にやるんですよね。それでどこにしたいかを2年生から決めるっていう感じなんですけれども。

私が最初にやったのが木版画で「木の版の上に何でも自由に貼り付けたり、掘ったりしてみて、摺ってみる」ことが最初の課題でした。インクをつけて、紙をのせて、めくってみたら何か写った、
そういう単純なことが楽しくて。あとは、「自分で掘った版木を友達と交換してみて、摺る」とか。

とても絵のうまい浪人生もたくさんいたんですが、木版画をする上では上手い下手とか関係なく、フェアになれるんですよね。それで楽しくなってきて、版画科に来て間違いなかったなっていう
ような印象があります。


日下
素晴らしい授業ですね。
ちなみに、どういう先生がいらっしゃるのでしょうか。


神山 歩さん
そうですね。お世話になった木版画の先生は、小林敬生先生です。木版画の表現で木口木版
という、板よりもちょっと硬い小口にビュランという尖った刃で彫って摺る、とても綺麗で繊細な
版画を作られる先生でした。
リトグラフだと、今は名誉教授になられた小作青史先生がいらっしゃいました。木版リトグラフ
という技法を開発された先生です。銅版画だと渡辺達正先生ですね。それぞれご活躍されて
いる先生方でした。


日下
影響を受けた先生はいらっしゃいますか。


神山 歩さん
当時の助手さんですね。渡邊麻衣子さんと、加藤貴義さんといういう、今、木版画で作家をされて
いる先輩方が、とにかくいつも近くについて見てくれていて、すごく好きでしたね。


日下
そうですか。
版画科では一通りすべて試してこられたのですね。


神山 歩さん
そうですね。1年生の時は1学年40人位いますが、それがさらに分かれてグループごとで交代で皆、全部一通りやるような感じでしたね。


日下
その中でも一番木版が合っていたということなのでしょうか。


神山 歩さん
最初は一番合っていないと思って。木版画って、小中学校の時にやるじゃないですか。
それが、いちいち彫刻刀を触らなきゃいけないし、彫るのも面倒くさいし、下絵を描いて、それを
写して反転するのもよく意味がわからないし、本当に腹立たしくて面倒くさかったので一番やり
たくなかったんですけれども。

木版画だけが一番思った通りにならなくて悔しかったので、逆にもうちょっと突き詰めてみたいなと。
これは一番苦手なものを選択した方がいい気がすると直観的に思って2年生から木版画専攻になりましたね。


日下
じゃあ、そこから楽しくなっていった感じなのでしょうか。


神山 歩さん
そうですね。でも、やっぱり作品作るってそんなに楽しいことばかりじゃないので、いつからです
]かね。 多摩美の版画科だけでなく、その後の東京芸大の大学院で2年間、とにかくいろいろ
経験して、やっとそこで楽しいっていう境地に達したみたいなところがあります。
むしろ大学時代は、ハンバーガーのロッテリアでアルバイトをしてたりして。


日下
ロッテリアで。


神山 歩さん
大学4年間は極力、版画ばかりやるんじゃなくって、外に外に出ていくようにしました。版画ばかりやっていたら頭おかしくなると思って。
同級生の中には、アトリエずっとにいて部活とかにあまり入らないみたいな友達が多かったの
ですが、私は絵本製作研究会という絵本を作るサークルにも入りました。展覧会を企画したり、子ども向けのワークショップを行ったりと、そういう方向に大学4年間は力を入れた感じなんですよね。


日下
活動的で素晴らしいですね。
そして、芸大に進まれたのはもっとやりたくて、という感じでしょうか。


神山 歩さん
大学院に進みたいと思ったのは、自分は現役生で浪人をしていなかったからですね。
何浪かしている友達と差を感じていて、もうちょっと自分を突き詰めてから社会に出たいっていう
感じで行きました。


日下
芸大の大学院では美術教育を学ばれていますね。


神山 歩さん
はい。話が前後するんですが、私は中学生の時から美術の先生になるって決めていたんですね。
たまたま高校時代の先生が、芸大の美術教育研究室の博士に通われていて、芸大に美術教育
があるのを知って。それで受けてみました。


日下
芸大には版画を学びにいったというより、美術教育を学びにいかれたのですね。


神山 歩さん
そうですね。芸大の美術教育研究室では、それぞれの制作活動をしながら、美術教育的な観点
から理論研究も行います。有馬さんは木彫、私は版画、他にも油絵だったり陶芸だったりみんな色々な制作を行っていました。そんな環境のなかで、美術教育について学んでいく日々を送りま
した。


日下
そうでしたか。じゃあ、結構そこで深まる部分はあったんでしょうかね。


神山 歩さん
そうですね。


日下
今日は素敵なお話をお聞かせ下さいましてありがとうございました。






『雨音の道』木版画2013 700

『雨音の道』
木版画 2013

********************************************

編集後記

今年2016年3月17日~4月21日に全6回で掲載した彫刻家 有馬寛子さんのご紹介により、
今回初めて神山 歩さんお話をお伺いしました。

私が神山 歩さんの作品写真を初めて拝見した時、すぐに感じたのが「明るく、爽やか、透明感!
楽しい!」ということでした。 
私は木版画の経験は少ないのですが、版木を「彫る」ことについてお話頂いたとき、その体感が
よくイメージできることもありとても楽しくお話を伺いました。 

また神山 歩さんの制作に対する思いをお伺いすると、姿勢が明快で迷いのない感じがとても
心地良く感じられて、とても共感いたしました。

神山 歩さんは東京芸術大学大学院の美術教育研究室のご卒業でいらっしゃいます。
制作者であると同時に学童保育の指導員として、これまでに学ばれたこと、ご自身の体験を
踏まえてお仕事に誇りを持って携わっていらっしゃるところがとても素晴らしいと感じました。

次回は神山 歩さんの制作テーマ、制作の思いについてお届けします。
どうぞお楽しみに。

*******************************************

神山 歩さんのホームページ


◆神山 歩さんが掲載されているWEBページ

ART tokyo インターネットギャラリー

かわかみ画廊

数寄和


◆神山 歩さんの略歴
     
神山 歩 / Ayumi Kamiyama
1987年 千葉県生まれ
2009年 多摩美術大学美術学部絵画学科版画専攻卒業
2011年 東京藝術大学大学院美術研究科芸術学専攻美術教育研究室修了
現在、学童保育の仕事に携わりながら、木版画、水彩・クレヨンでのドローイング、絵本等、
制作しています。子供向けのワークショップも多数行っています。

■Solo exhibition
2012  神山歩ドローイング展 / cafe ju-tou
2012  神山歩展 / かわかみ画廊
2011  神山歩展「生まれる、はじける」 / Peppers Gallery

■Group exhibition
2016
『「春を想う。」vol.6』銀座ギャラリーあずま
2015
『第4回 Derby展 平面作品の部』ギャラリーKINGYO
2014
『Mind map』 新宿眼科画廊
2013
『第16回多摩美術大学版画科OB展』 さいとうGallery
『interactive -YOUTH-』 ギャラリー檜
『おひさしぶり展』ART FOR THOUGHT
『GALLERY HINOKI ART FAIR ⅩⅤ』ギャラリー檜
2012
『グループ展 / Hotti Kiss2』 にじ画廊
『グループ展 / Hotti Kiss3』 新宿眼科画廊
2011
『YOUNG ARTISTS' BOOKS FAIR_5th』 新宿紀伊国屋書店・NY紀伊国屋書店
『第59回東京藝術大学卒業・修了作品展』 東京藝術大学
2010
『第78回日本版画協会展』 京都市美術館
『第87回春陽展』 国立新美術館
『グループ展 / Hotti Kiss』 デザインフェスタギャラリー
『多摩美術大学校友会小品展2010』 文房堂ギャラリー
2009
『多摩美術大学美術学部絵画学科版画専攻 卒業制作展』 銀座東和ギャラリー・多摩美術大学
『東京五美術大学連合卒業・修了制作展』 国立新美術館
『第77回日本版画協会展』 東京都美術館
『描画造形平面展』 上野駅ステーションギャラリー
2008
『YOUNG ARTIST'S BOOK FAIR_2nd』 新宿紀伊国屋書店・NY紀伊国屋書店
『2人展/ふたりの木版画展』 ギャラリーkirari
『第76回日本版画協会展』 東京都美術館
2007
『第4回ふくみつ棟方記念版画大賞展』 福光美術館
■Prize
2011  サロンド・プランタン賞
2010  平山郁夫奨学金賞


本日もご訪問下さいまして、ありがとうございました。


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2016-06-21 15:12:02

ミント緑茶

テーマ:火曜14時:創業145年 下総屋茶舗


皆様、こんにちは。


おいしいお茶で癒しと健康をお届けする【下総屋茶舗】五代目の金久保です。





関東はカラ梅雨でしょうか


いくらも雨が降らないで、もう晴れ渡って来ました



水源地に降ってくれないかな~


いざ不足すると、普段当たり前に使っていたけど


感謝して大切にしないといけないと気づかされますね



で、今日は蒸し暑いので


愛妻の緑ちゃんがベランダのプランターで育てた


ミントの葉を摘んできて


ミント緑茶を淹れてみましたよ



ミントの爽やかな香りを邪魔しないよう


蒸しの浅いさっぱりとした中級煎茶を合わせてみました



新茶のフレッシュな香りと緑色が鮮やかな茶葉です。



娘と買ってきた優しい甘さのケーキとも


相性ピッタリで、スッキリしておいしいです(^^♪



お茶とケーキで家族の団欒に華開きました





やっぱり、お茶を淹れるって


人と人がつながりを深めるコミュニケーションが


広がって心が和やかになりますね



あなたもハーブなどで工夫してみて


お茶で気分転換を楽しんでみてはいかがですか?



今日も自然の恵みに感謝。




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2016-06-14 14:22:47

トライアスロン楽しみました

テーマ:火曜14時:創業145年 下総屋茶舗



皆様、こんにちは。


おいしいお茶で癒しと健康をお届けする【下総屋茶舗】五代目の金久保です。











先日、2016彩の国トライアスロン

51.5km 楽しんで完走しました



今回は、GW から膝、腰痛に悩まされ

トレーニングがうまくいきませんでした。

...



1週間前には針治療を受け


取り敢えず痛みをとって

トレーニングは殆どしないまま


ぶっつけ本番でレース出場





しかし、臍下丹田に意識を集中し


骨盤の動きや着地などフォームを意識して走ったら



昨年より4分速くフィニッシュできました🎵






昨年は気温35℃以上だったけど


今年は29℃ほどだったのも大きかったかな





心配した筋肉痛も殆ど無く



正しい姿勢の大切さと氣の力を実感しました



健康維持に【氣と姿勢】は大切ですね



ヨガでもやって、もっと体幹を鍛えよう





あと、運動するしないにかかわらず



じゅうぶんな水分と最小限の塩分補給をお忘れなく







今日も健康と応援してくれた家族や仲間に感謝。




  

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2016-06-07 14:00:00

お茶の授業をしました

テーマ:火曜14時:創業145年 下総屋茶舗


皆様、こんにちは。


おいしいお茶で癒しと健康をお届けする【下総屋茶舗】五代目の金久保です。




先日、地元の加須市立鴻茎小学校でお茶の授業をしてきました。


5年生の家庭科の一環です。



初めに児童たちに質問してみました

..

予想外に、毎日お茶を飲んでいる子供が8割ほどいました。


「家に急須が無い」という児童は数名



簡単なお茶の歴史や種類


作り方の違いや味の違いと


一番おいしい淹れ方をレクチャーし  



お湯の沸かし方から


ゆっくりと湯冷ましして


新茶を淹れて、いただきました。






「甘~い」 「おいし~い」という


声と笑顔が広がり嬉しかったです



抹茶入玄米茶、ほうじ茶など


お茶の健康成分の話を交えながら


自分達で淹れて体験してもらいました。




子供は正直なもので


何杯も自由に淹れてお代わりしてました


時間になっても、「紅茶が飲みたい、抹茶が飲みたい」


というリクエストが相次ぎ


先生のお許しが出て給食直前までお茶を味わって貰えました



本物を味わう体験を大事にしてくれて、ありがとう。




特に味覚は、経験の広さで尺度が広がります。



また、ペットボトル茶では無く


ちゃんとした手順で、心をこめてお茶を入れるという所作は



精神的にも落ち着き、人への思いやりや感謝に繋がります。



「おもてなし」の心と豊かなコミュニケーションにお茶が一役買うのです。


んな機会を作ってくれた

先生方にも感謝でいっぱいです

お茶講習会をご希望の方は


お電話でご相談くださいね







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2016-06-02 08:00:00

彫刻家 渡辺 知平さん 第5回 ~ 彫刻で空間ではなく「場」を作りたい ~

テーマ:木曜8時:みんなの学び場美術館

みなさま こんにちは。

彫刻工房くさか 日下育子です。


今日は素敵な作家をご紹介いたします。

彫刻家の渡辺 知平さんです。



渡辺 知平さん



前回登場の杉 英行さんからのリレーでご登場頂きます。

  彫刻家 杉 英行さん 第1回  手記   第2回   第3回   第4回   第5回  

渡辺 知平さん

第1回   ~ 自分のものを作れるようになった頃  ~ 

第2回   ~子供の頃、眠るのが怖かったことと、温室体験 ~ 
第3回   ~過去と僕が出会う場所を想いながら  ~ 
第4回 ~水の表現と, 想い出の表現と  ~ 

最終回の今日は、渡辺 知平さんが彫刻で目指すこととして
空間ではなく「場」を作りたいというお話をお聴かせ頂きました。


また日頃の制作環境についてお話くださいました。


2014年3月6日のインタビューを再放送でお送りします。


どうぞお楽しみ頂ければ幸いです。


************************


o1
水平なガラス  2010
ガラス  水  アクリル
3600×2700









e3





水面
鉄 ガラス 水 石 鉄筋(H2000)
900×900×70 6~9ピース

2010年





s1





s2

SHIZUKA NO FUNE
木 ガラス 金箔
ガラス 3500×3800×380
木部  1700×400×300




h1

HIRAISHIN  2010
鉄 銅 アクリル 水 植物
1500×250×70

(以下、4点部分写真)



h6



h9



h10



h8

HIRAISHIN  2010   
鉄 銅 アクリル 水 植物
1500×250×70

(以上4点部分写真)





i4




NAKANOHARU  2011
鉄 ガラス
1500×1000×1000






日下
社会との接点の想いについて、お伺いしているのですが
何か意識されることはありますでしょうか。





渡辺 知平さん
個々の作品を通して、とうことなんですよね。



日下
個別の作品の表現内容で社会を意識することがあるかどうか
ということでもありますでしょうし、
彫刻ですと例えば設置するとか、

彫刻そのもので社会とかかわるということがありますよね。

ですので、その両方の意味で想うところがありましたらお聴かせ頂けますでしょうか。



渡辺 知平さん
ていうか、具体的に社会と関わるという方もいらっしゃるでしょうけど
僕はそんなにあんまり無くて、彫刻は一つの空間を支配しますよね。


それ以上に場というか、作品が作り上げる場というか、
パワースポットとか言う、いわゆる場ですね。
その場を作りあげることができて、それを観てくれた方との関係性みたいなものが
当然生まれるかと想うんですけど時空が交錯するような場。


その発表の場が限られているので、
もう少し僕も表に出そうかなとは考えています。



日下
はい。
その方向性はとっても素晴らしいですね。(感動!)



渡辺 知平さん
もうちょっと積極的に場を作り上げられたらなと想います。



日下
そうですか~。
今は主に、自由美術協会展と横浜美術協会展に出品されていますね。



渡辺 知平さん
あとグループ展をしていますが、来年にはまたここのパロスさんでは
個展をやろうと想っています。

後は野外展とかにもっと参加出来たらと想っています。

野外は余り経験ないですけど、やってみたいです。


日下
はい。
とっても楽しみです。





d


子供達の夜 2009の制作風景




d2

子供達の夜 2009
木 鉄 ガラス 
2700×900×900





日下
「子供たちの夜」の制作中の写真で渡辺 知平さんが映っているものがあるんですが
これは渡辺 知平さんのご自宅のお庭か何かでしょうか。



渡辺 知平さん
これは知り合いの彫刻家の工房の裏庭か何かで。(笑)
場所を借りて作ったんですけど。



日下
いつもこちらの環境で制作されているのでしょうか。



渡辺 知平さん
いえ、ここはたまたま借りられて。
普段は仕事場が横浜にあるんですけど。そこで作らしてもらっています。
後は家にアトリエがあるんですが、狭くてもう目いっぱいで。
あんまり作れないんですよ。



日下
差し支えなければですが、どんなお仕事をしていらっしゃるんでしょうか。



渡辺 知平さん
看板屋さんでアルバイトみたいなことをしているんですよ。



日下
そうですか。
では、普段からもの作りをしていらっしゃるんですね。



渡辺 知平さん
ああ、そうですね。
だから機械なんかもそこは揃っているので、仕事場としてはとても
便利に使わせてもらっています。
社長には申し訳ないのですが、作品なんかも随分置かせてもらっています。
自宅がもういっぱいなので。



日下
近年の活動内容、今後の発表予定など
今まさに、彫刻7人展(※)の開催中ですが。
 (※インタビュー時期に開催中でした)



渡辺 知平さん
自由美術が11月にあるのと、ハマ展があるのと
それからグループ展を四人でやっているのですが
一人病気をしていてことし、春頃新宿でやろうと企画はあるのですが
まだ立ち上がっていません。


で、あとは、今年はそんなぐらいですね。


日下
では、年間、3回くらいは発表していらっしゃる感じですよね。



渡辺 知平さん
年間3~4ぐらいですかね。



日下
では、年間ずっと作っていらっしゃる感じですね。



渡辺 知平さん
だから以前の作品を引っ張り出して作ったりもしています。
それも結構楽しいですけどね。

その当時作りきれなかった部分を作れるので、時々やっています。



日下
そうですか。
次回のリレー作家紹介をお願いします。



渡辺 知平さん
川崎さん、同じ自由の仲間ですけど、
陶芸作家ではない、彫刻家何ですけど、焼きもので表現なさっていて
一見、ブロンズかなというぐらいのなんていうんでしょうかね。石のような
叩いて観れば焼きものだと分かるんですが
面白い作家です。



日下
ありがとうございます。楽しみにしています。
では渡辺 知平さんにとって「あなたにとってアートとは?」



渡辺 知平さん
意思って言うんですかね。
そうですね。
まあ出来れば、この質問は難しいですね。


・・・(思考中)本当、やっぱり関係性だとは想います。
作家と作品と観る側のアートが成り立つと言うのは
そういうことじゃないかと想います。



日下
ああ、~それは面白いですね。



渡辺 知平さん
先ほど、僕が『場』と言うことを言いましたけど
作品というものが、場を作りあげることができて
その場を作るということは、そこにちゃんと「ハレ」とまでは言いませんけど
日常的ではない、非日常の「ハレ」というような場が作り上げられて
その場は何か社会との関係性で生まれるんじゃないかと想います。


そういうモノがアートじゃないかと想いますけど。



日下
それはとても独特のお応えだと想います。
渡辺 知平さん素晴らしいお話をたくさん、ありがとうございました。



c

小品C


********************************* 

今回、杉 英行さんからのご紹介で、初めて渡辺 知平さんのお話をお聴かせ頂きました。


渡辺 知平さんは2010年頃まで「子供たちの夜」という題名で作品制作をされてきました。


一つの素材に限定せず、木、鉄、ガラスなどいくつかの素材から
独特の雰囲気の作品を作られています。


それは、渡辺 知平さんが子供の頃の、
眠ると向こうの世界に行ってしまうのではないか、という不安な感覚や
何かしら此岸と彼岸の意識を根底にもっていらっしゃることから来るのではないかと感じました。


そしてそれらの作品は、観る側にとっても、その人それぞれの
今現在と過去という記憶を行き来させてくれる、不思議な入り口になるように感じます。


いつも新しい作品を作るときは、手技的には荒々しくても、窮屈な感じがなくて好き、
制作はいつも楽しいと仰られていて、その制作の姿勢がとても素敵だと想いました。


みなさまもぜひ、渡辺 知平さんの彫刻作品をご覧になって見てはいかがでしょうか。・


*********************************

◆渡辺 知平さんが登場するWEBページ
  
 ◇  
自由美術協会公式ウェブサイト

 ◇  渡辺 知平さんの紹介ページ
 

 ◇  ハマ展:横浜美術協会ホームページ


*********************************


◆渡辺 知平さんの経歴


1949 大分県に生まれる
1970 多摩美術大学入学
1974 同大学卒業
  以後、グループ展、個展にて発表
2001 横浜美術協会展出品 協会大賞受賞
2002 同展横浜市教育委員会賞受賞 会員推挙
2009 自由美術展 佳作賞受賞
2010 同展 佳作賞受賞
2011 同展 現代彫刻美術館賞受賞 新会員



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2016-06-01 06:00:00

ご報告♪ 第13回 彫刻お散歩会 in 台原森林公園 

テーマ:号外

皆様、こんにちは。
彫刻工房くさか 日下育子です。

先日、彫刻お散歩会で台原森林公園に行ってきました。

この公園、実は私の実家から歩いて20分ほどのところにあり
小、中学校の時からよく行っていた庭のような場所です。




公園入口には、私が小学校1年生の時に設置された彫刻があります。
船越保武氏作 「茉莉花」


















岩野勇三氏作の絶作  「牧歌」
私が大学生の頃に設置されました。





柳原義達氏作 「平和とやすらぎの広場」












宮城県出身の佐藤忠良氏作 「緑の風」









いずれの作品も仙台市の 彫刻のあるまちづくり事業で設置された作品です。

あらためて、私の成長とともに、仙台にはたくさんの作品が設置されて

きたのだなぁ~と思いました。




・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆


次回以降のご案内です。


14★6/12(日)1330~ 

 太白区役所前(建畠覚造氏のステンレス彫刻)名取市那智が丘の公園3カ所

 

 地下鉄長町南駅・西1出口を出て左手前すぐ,

    太白区役所となりの広場の作品前にて待合わせ。  

  その後車に乗り合わせて名取市那智が丘の公園へ行きます。



15回★6/22(水) 1330~ 大衡村 万葉クリエートパーク                  宮城県黒川郡大衡村大衡字大日向地内 入場料無料

    彫刻家 小林晃一氏制作の植物の種をモチーフにした彫刻鑑賞。(スイートロード)

    公園内売店か隣接している「万葉・おおひら館(農産物販売所)」にてお茶。

 


第16回★7/10(日)13:30~ 葛岡霊園 仙台市青葉区郷六字葛岡42
     仙台市彫刻のあるまちづくりで設置された速水史郎氏の作品を鑑賞。
     「天」という題名の、彫刻本体が4m×3.8mという見応えのある作品です。
     その後【そあとの庭】 にてお茶。


第17回★7/27(水)13:30 ~ パルタウン大富 宮城県黒川郡富谷町日吉台、もみじが丘界隈
      住宅地公園の彫刻を散策。散策後、カフェにてお茶。
      ちなみに彫刻工房くさかアトリエのごく近所です。


第18回★8/14(日)13:30~大和町まほろばホール  
      宮城県黒川郡大和町吉岡南2丁目4-14
      佐藤忠良ギャラリー記念室と屋外の彫刻作品、 散策後、カフェにてお茶。

       
第19回★8/24(水) 13:00~ 塩竈 菅野美術館  宮城県塩竈市玉川3-4-15
                   塩竈市杉村惇美術館 宮城県塩竈市本町8番1号
             作品鑑賞後は杉村惇美術館内のカフェ「談話室」にてお茶。


☆参加ご希望の方は、info@k-195.com か 090-4319-7439へ
  随時、お気軽にご連絡下さいませ。

☆各回、途中入退出自由です。

☆参加費無料です。入館料、御茶代は各自ご負担となります。

※第15回以降の待合わせは、ご参加希望者の交通手段に合わせて調整いたします。

※毎月第2日曜、第4水曜開催、各回お散歩後はカフェでお茶します。

お会いできますことをとっても楽しみにしております。

・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆


本日もご訪問くださいましてありがとうございました。

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2016-05-25 06:45:00

彫刻家 渡辺 知平さん (再放送) 第4回 ~水の表現と, 想い出の表現と~ 

テーマ:木曜8時:みんなの学び場美術館


みなさま こんにちは。

彫刻工房くさか 日下育子です。


今日は素敵な作家をご紹介いたします。

彫刻家の渡辺 知平さんです。



渡辺 知平さん



前回登場の杉 英行さんからのリレーでご登場頂きます。

  彫刻家 杉 英行さん 第1回  手記 
 第2回   第3回   第4回   第5回  

渡辺 知平さん

第1回   ~ 自分のものを作れるようになった頃  ~ 

第2回   ~子供の頃、眠るのが怖かったことと、温室体験 ~ 
第3回   ~過去と僕が出会う場所を想いながら  ~ 



第4回の今日は、渡辺 知平さんが取り組まれた野外での水鏡を題材にした作品と
ギャラリー空間全体を活かして水を表現された作品、
ご自身の子供の頃の想い出を表現された作品について
お話をお聴かせ頂きました。


2014年2月27日の掲載を再放送でお届けします。


どうぞお楽しみ頂ければ幸いです。


************************


o1
水平なガラス  2010
ガラス  水  アクリル
3600×2700




e3


水面
鉄 ガラス 水 石 鉄筋(H2000)
900×900×70 6~9ピース

2010年




r1

INORU TETU  2011
鉄 木
2500×400×350




s1



s2

SHIZUKA NO FUNE
木 ガラス 金箔
ガラス 3500×3800×380
木部  1700×400×300



l2
MIZU NI TATU HITO  VERSION B
1150×200×70
アクリル 木 金箔 水
2013年




l1

MIZU NI TATU HITO   
アクリル 木 金箔 水
1200×450×200
2013年







日下
渡辺 知平さんは、鉄、木、ガラスなどいろいろな素材を使っていらっしゃいます。
前回は、「これをガラスを通して観たらどのように見えるだろうか」
というところから始まるというお話でした。




どんな風に見えるだろうというご興味が
素材選びのスタートだったりするのでしょうか。




渡辺 知平さん
いや、(笑)そこまでではないですけどね。
作りたいものがあって、
ガラスがあったらどういう風に見えるだろうじゃなくて、
込み込みなんですけど、その、世界というか・・・。(思考中)




日下
直感でしょうか?







渡辺 知平さん
んー・・・。(思考中)
ガラスだけの作品がありますでしょ。




野外の作品は、これはちゃんとしたガラスをこうしたいというか、ありまして。
これはその「子供たちの夜」と全く関係ないんですけど。




ある時田んぼに水が入っているのを見まして。
で、それに月夜だったんですけど、水鏡になっているところに月が映って
なんて美しいんだろうというか。
全くの水面、レベルというか、真っ平らですよね。
当たり前ですけど。


変な話ですけど

田んぼってこんなに水平なんだって、これはすごいなーと想って。




で、田んぼの水面にそのままガラスを張ってみたいなと想ったことがあるんですよ。
でも怒られちゃうんで。





日下
はい、はい。(同感)







渡辺 知平さん
出来ないんですけど、
でもいずれ棚田というところでカラスを張って見たいな
というのはありますね。




この作品は2度目で、
最初の時はここの場所に小川が流れていまして、
その小川を覆ったこともあるんです。


ガラスを通してというというか、ガラス自体に興味があるんですね。
興味があるというか、もう綺麗だと想っている。


とても不思議な感じがする素材だなと想います。





日下
そうですね~!
これは場所はどちらでしょうか。





渡辺 知平さん
これは横浜の何とか公園。
公園の近くのファームで、建築家の方が経営していらして
そこの庭に柿畑があって、そこの庭を開放して何年も続けて野外展をやっているんですよ。

そこに参加した時のこれ、2回目かな。





日下
素晴らしいですね。

さりげなく、水色の液体がホースを流れていますが・・・。





渡辺 知平さん
これが、その要するに、
水平なことをやるには・・・。




ガラスの四カ所、四つ柱がありますよね。
そこにこの水色の液体が入っている所から管が出ていまして
それが全部四カ所に行っているんですよ。
そこはレベルがちゃんと出ている訳ですよね。


こっちの水槽みたいなのと同じレベルに
水が管でずーっといっているんですよ。
それに合わせてガラスを張っているので、だから完全な水平なんです。




日下
ああ~。なるほど~(感心)







渡辺 知平さん
題名も「水面」ってすれば良かったなって想うんですけど。
だからその田んぼにやって見たかったことをここでやっているんです。




日下
それは素晴しいです!完全に水鏡ですね。




さてもう一つ、ビルなのか、「水面」という作品も面白いですね。
これは自由美術展でしょうか。





渡辺 知平さん
これは国立美術館で、そう、これは自由美術です。







日下
こういう展示も出来るんですね。







渡辺 知平さん
外はそうですね。これ、僕は見なかったのですが
トンボが水と間違えてそこで産卵していたとか聞きました。

表面はガラス何ですけど、中は水が入っていますよ。




日下
昆虫も参加してしまうほどの水鏡なんですね。
それは素晴らしいです!!




それから私は、ガラスを使った作品と言うことで言いますと、
個人的にですが、「SIZUKANOFUNE」という作品が
凄く素晴らしいと想って気に入りました。





渡辺 知平さん
これは去年の。
これは木を彫ってやっぱりちょっとリアル過ぎて、何というのかしら、
その前に震災のあった時の、鉄板がゆるゆるっと立っているような。

「INORU TETU  2011」という作品。




これ個展にやった時はガラスを張っていたんですけど、
ガラス張りのギャラリーだったので、ちょっとガラスとガラスでいやだなと想って
この作品にはガラスを取って置いたんですけど、
これなんかはそうですね。






渡辺 知平さん
で、「SIZUKANOFUNE」はそれの翌年。
だからそういう想いも多少はありますね。





日下
ああ、そうですか。震災の・・・。
「MIZU NI TATU HITO」もそうでしょうか。

私はこの作品を観た時に、震災のこともあるのかと感じました。



渡辺 知平さん
これも、同じ時期です。


ダイレクトにはそれを作っている訳ではないんですけどね。

そういう影響を受けたんだと想います。





日下
ええ、勿論、何も特定する説明もないですので、
作られた頃と、作品からうけた私自身の勝手な印象かも知れませんが。



何か、人のたたずまいにとても祈りを感じるというか、
そういう雰囲気を感じました。







渡辺 知平さん
先ほど好きだと仰ってくれた作品は、
パロスという、同じ自由美術の人が経営している画廊なんですよ。
それで佳作賞をとった時に、佳作展をやってもらったのですが
この画廊で2回ほどをやって。




石屋さんを経営なさっている方なので、
石をふんだんに使った画廊なんですけどね。
一段下がった箇所がありまして。



ちょっと面白い空間なので
最初に上にガラスを張って、作品を作りたいんだけどって言ったら
じゃあ、企画でやったらどうかということで、
「SIZUKANOFUNE」はそれに合わせて作ったんですね。




日下
本当に、段差のあるギャラリー空間を
水の浅い深いのように表現されて・・・。
見事に生かして作品にしていらっして

本当に空間の使い方が素晴らしい作品ですし、
内容も素晴らしい、すごい作品だなと想いました。



渡辺 知平さん

ありがとうございます。



自分で構想した時には
これ面白いだろうなと想いました。






u1


u3



u1

NU BA TA MA (ドローイング)  2014
鉛筆  400×300





u2

u4
NU BA TA MA (月)  2014
鉄 ガラス アクリル ミシン
1200×1000×450 





日下
あと、もうひと作品興味があってお聴きしてみたい作品がありまして
「NUBATAMA」という作品です。
ミシンとドローイングの。







渡辺 知平さん
これは今、杉 英行さんと一緒に出している
彫刻7人展(※)に出した作品なんですよ。

       (※)現在は終了しています。




日下
「ぬばたま」というのは「黒や夜をイメージさせる言葉を導く」枕詞

ということですが。





渡辺 知平さん
そうそう。「黒」に対しての枕詞。
だからそれに関連しての「夜」だとか「月」だとか
まあ、そういうのがかかるみたいですね。





日下
これを作って見ようと想った意図をお聴かせ頂けますでしょうか。





渡辺 知平さん
このミシンは10年位前に横浜でたまたま通りかかったところで
落ちていたのを拾って持って帰ったんです。




これでテーブルでも作ろうかなと想っていたんですけど、
中を開いてみたら結構しっかりしていまして、
とてもフォルムが美しくてなんて綺麗なんだろうと想って、
これはいずれ何か作ろう!と決めていたんですよ。




それから何年も経っていますけど
今回そういえばそれで何かやりたいなと、
それをガラスで覆ってみたんですけど。




ぬばたまって、これを最初にみて思い出すのはやっぱり母親のイメージで
それで、夜、小学校に行くか行かないか位の頃に、
夜寝て何かミシンの音がするので薄眼を開けると
母親が縁側でミシンを縫っている後姿があって、
本当に変な話ですが月が浮かんでいて
そんなイメージがずっとあったんです。




これがずっと一連の流れの中の感覚で作っています。

くどいようですけど、後ろに母親と僕らが映った写真のドローイングでやって。



日下
ああ~。そうでいらっしゃるんですか~。

この中の何番目が・・・。





渡辺 知平さん
僕は真ん中です。末っ子です。




日下
そうですか。
やはりご自身の記憶と結びついた作品なんですね。





渡辺 知平さん
そうですね。今回これは賛否両論で。
「なんだよ、ミシンそのままじゃないかよ。」って言われたりして(笑)。

面白いっていう人もいましたけど。
大体はそんな雰囲気でした。




日下
でも、この覆うということで別のものになっていますよね。





渡辺 知平さん
勿論そうです。







日下
そうですか。
素敵なお話をありがとうございます。







t1


水の詩
アクリル 水 針金
500×150×150

*********************************






今回、杉 英行さんからのご紹介で、初めて渡辺 知平さんのお話をお聴かせ頂きました。


渡辺 知平さんは2010年頃まで「子供たちの夜」という題名で作品制作をされてきました。


一つの素材に限定せず、木、鉄、ガラスなどいくつかの素材から
独特の雰囲気の作品を作られています。


それは、渡辺 知平さんが子供の頃の、
眠ると向こうの世界に行ってしまうのではないか、という不安な感覚や
何かしら此岸と彼岸の意識を根底にもっていらっしゃることから来るのではないかと感じました。


そしてそれらの作品は、観る側にとっても、その人それぞれの
今現在と過去という記憶を行き来させてくれる、不思議な入り口になるように感じます。


いつも新しい作品を作るときは、手技的には荒々しくても、窮屈な感じがなくて好き、
制作はいつも楽しいと仰られていて、その制作の姿勢がとても素敵だと想いました。


みなさまもぜひ、渡辺 知平さんの彫刻作品をご覧になって見てはいかがでしょうか。・


*********************************

◆渡辺 知平さんが登場するWEBページ
  
 ◇  
自由美術協会公式ウェブサイト

 ◇  渡辺 知平さんの紹介ページ
 

 ◇  ハマ展:横浜美術協会ホームページ


本日もご訪問下さいまして、ありがとうございました。


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2016-05-21 07:00:00

「お母さんを信じてる・・・」

テーマ:号外



皆さま、こんにちは。 
彫刻工房くさか 日下育子です。

ものすごく珍しく、子育てブログです。

日頃、多くのお母さん同様、私も多忙にしております。
特に朝など時間に追われる時は、娘に早く行動してほしくて
言動が厳しくなりがちです。
おそらく娘にはこたえるだろうな、と自分で思ってしまうことも多々。


そんなことが続いた先日の夜。


いじけるとカーテンに隠れるクセがある娘。
カーテン越しに「こっち来ないで。」など、なにかいろいろ
つぶやいている・・・。


「こっち来ないで。」 は
「こっちに来て、もっとかまって。」 
の裏返しと私は受け取っているので、
一緒にカーテンの中に入って、お話をした。


「なんでいじけるの?」
と訊くと、娘は保育所であったことなど話し始めた。
仲良しの友達に厳しく接せられて嫌だったことなど。
先日は、それが一つ二つで収まらず、
嫌なこと、いじける理由が次々と溢れるように言葉になって出てきた。


「ここのおうちじゃないほうがよかった。」

「ここじゃないところにすみたかった。」

「おとうさんとか、おとこのひとがこわい。」

「おかあさんに、あさみたいにおこってほしくない。」

「あさみたいにおこられると、ユイかなしい。」

「あさ、さきにあるいていかないで。」

「えんちょうしないで、もっとはやくむかえにきて。」

「もっとやさしくして。」

などなど。



そんなにたくさん、想うことあったのか・・・と感じながらも
朝厳しくしてしまうことについては

「お母ちゃんは、お仕事本当に大事なんだよ。
 お仕事に行かないと何も買ってあげられなくなるんだよ。
 ユイちゃんが早く行ってくれれば、早くお迎えに行けるんだよ。」
とかねがね伝えてきたことを改めて伝えてみた。


それと、私は出産前にお腹の赤ちゃんに聴こえていると信じて
たくさんの語りかけをしてきたので、

「ユイちゃんは、生まれる前にお空から、
 どのお母さんのところに行こうか見てたんだよね?
 それで、このお母ちゃんを元気にしようと思って来てくれたんでしょ?」
と言ってみた。



娘は泣きじゃくりながら

「ユイはおかあさんがユイをしんじているときに
 おかあさんのことをしんじて、おなかからでてきたの!」

「ユイはおかあさんがしなないってしんじてる。」

「おかあさんがあさみたいにおこるとしんじられなくなる。」

「おかあさんしなないで!」

と言った。




私は娘に「信じてる」という言葉を使ったり教えたり記憶がなく、
「しんじてる」
という言葉が娘から出てきたことがとても新鮮で、驚いた。


私自身、幼少時によく、健康で元気で逝く気配すらない母に
大好きで、失いたくないという気持ちからよく
「おかあさん、しなないで」
と言っていたが、自分が想われる側になったのだな、とも思った。


それほどまでに子どもに思われていて、ありがたいと思った。
カーテンの中で、二人で抱き合って泣いた。


感動・・・・!

 ・
 ・
 ・


そして昨日、
相変わらず、多忙な朝。

あれほどまでの感動を味わったのに、

娘は何事もなかったかのように、

また言うことをきかず、
「ほいくしょにいきたくない!」とだだをこね

相変わらずのマイペースぶりを発揮してる・・・(苦笑)

大切な仕事に遅刻せずに行くため、

保育所通いの4年間で初めて、

義母に保育所に連れて行ってと、

お願いした日となった・・・(苦笑)









拙い子育て体験ですが、

ここまでお読みくださって、ありがとうございます。

本日もご訪問下さいまして、ありがとうございました。


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2016-05-19 06:30:15

彫刻家 渡辺 知平さん (再放送)第3回 ~過去と僕が出会う場所を想いながら~

テーマ:木曜8時:みんなの学び場美術館



みなさま こんにちは。

彫刻工房くさか 日下育子です。


今日は素敵な作家をご紹介いたします。

彫刻家の渡辺 知平さんです。



渡辺 知平さん



前回登場の杉 英行さんからのリレーでご登場頂きます。

  彫刻家 杉 英行さん 第1回  手記   第2回   第3回   第4回   第5回  


渡辺 知平さん

第1回   ~ 自分のものを作れるようになった頃  ~ 

第2回   ~子供の頃、眠るのが怖かったことと、温室体験 ~ 

第3回の今日は、渡辺 知平さんの制作の動機が
ご自身が「観たい!」という想いにあるということをお話下さいました。

また、主にガラスを使ったいくつかの作品から
その背景にある、渡辺 知平さんの原風景への想いをお聴かせ頂きました。


2014年2月20日のインタビューを再放送でお送りいたします。


どうぞお楽しみ頂ければ幸いです。


************************


F1


f2

NOBORU HITO  2010 
木、 ガラス 、鉄



f3


F4

NOBORU HITO Version B  
木 鉄
1900×700×350




q1

KUDARA  2011
木 鉄  ガラス
2000×300×250



r1

INORU TETU  2011
鉄 木
2500×400×350




p1  


P2


P3
HISOKA NA FUNE  2012
鉄 ガラス アクリル 木 金箔
950×1100×350




s1  



s2  

SHIZUKA NO FUNE
木 ガラス 金箔
ガラス 3500×3800×380
木部  1700×400×300



k1

k3

MIZU NO NAKANO MORI
鉄 アクリル 木 水
1600× 500× 400



j1


j2

TATU HITO
鉄 アクリル 水
1500×200×60






日下
渡辺 知平さんの作品は内側にある物像や造形物を
ガラスで覆っているところがとても独創的ですね。
何かガラスを使うことに意味合いを持たせる意図はおありでしょうか。


私にはガラスが被膜やシェルターのように、ワンクッション置いてあるようで、
直に彫刻を観るのとガラスを通して観るとので違うように感じられると想うのですが。



渡辺 知平さん
そうですね。シェルターというのはないんですけど、
その、何ですかね、こっちにあるもんじゃないって感じがしますけどね。



日下
私のこれまでの彫刻作品の鑑賞体験から、
その違いを一生懸命考えて言葉にしてみたのですが。


作品の内容にもよりますがガラスのない彫刻作品では、
彫刻の空間に観る側も同列に存在する感じがありますよね。


それがポジティブとか明るい内容の作品ですと
エネルギーをもらう感じの時もありますし、
ネガティブとか闇を表現した内容とかですと
彫刻と一緒にいることが生々しく、怖い感じ方をする時もあります。


そんな風に彫刻と観る自分の関わりが空間の中でリアルな感じがあるのですが、
渡辺 知平さんの作品の場合は、ガラスを通して観ることによって、
作品とのかかわりに良い意味でワンクッションある感じがして、
穏やかに静かに見られるな~という感じがします。
何かこう、客観的に冷静に作品にスーッと入って行けるような、
ちょっと不思議な感じがしたんですね。



渡辺 知平さん
そうですね。



日下
ええ、なのでそういう関わり方と狙っていらっしゃるのかなと
勝手に想像したりしていたのですが。



渡辺 知平さん
そうですね。狙うとか意識はしていないんでしょうけど。
ただ僕がそういうものに惹かれてしょうがないんですよ。



日下
ああ、そうなんですか。(合点!)



渡辺 知平さん
だから、要するに作る動機としては
「自分が観たい!」と言うのが一番、動機なんですね。


「こういうモノが観たい!」ということが、自分が作る時に
自分が観たいから作りたいというのが一番根底に大きいですね。


日下
ああ、そうなんですか~。(感心)


それは、素晴らしい動機ですよね。


ご自身が観たいということに忠実に作っていらっしゃるのって
ある意味凄いなと想うのですけど。



渡辺 知平さん
そうですね、僕が一番、鑑賞者というか。多分そうだと想いますね。



日下
そうですか。




d2

子供達の夜 2009
木 鉄 ガラス 
2700×900×900






m

種子の在る風景
木 ガラス アクリル 水 種子
2700×1500×300
2012年







i4

NAKANOHARU  2011
鉄 ガラス
1500×1000×1000






渡辺 知平さん
「子供達の夜 2009」の作品、これは杉 英行さんの所に行って欅をもらってきて
何年振りかで久しぶりに丸太を削って彫ったんですよ。


これは折口信夫さんという民俗学や和歌に造詣の深い作家がいて、
その人の本に 『死者の書』というのがあるんですよ。


これは小説仕立てになっているもので、
昔、奈良の当麻寺(とうまじ)という所に中将姫伝説というのがあって、
中将姫とは藤原南家の御姫様なのですが
大津皇子(おおつのみこ)という、母である持統天皇に殺されてしまった皇子(みこ)が、
二上山の麓に埋葬されていて、その死霊が藤原の郎女に想いをよせ、
浄化されて行くと云う話なのですが、
それからイメージした作品なんです。


日下
そうですか。
少し棺のように見えるのは、そういうイメージからと言うこともあるのでしょうか。



渡辺 知平さん
そうです。 みんなからも棺に見えると言われます。
そんなつもりはなかったのですが
まあ、底の方では意識はしていたかもしれないですね。



日下
私が渡辺 知平さんの作品で面白いと感じるところは、
ご自身の意図と違いましたら申し訳ないのですが
四角に囲ってあったりすると何か、標本のような少しショーケースのような
客観視して見られるような提示をてあるのかと感じるのですが。


他の「種子のある風景」とか、何かそんな風にも見えて面白いと感じます。



渡辺 知平さん
ケースですかね。ケースではないんですけど。
確かに「種子のある風景」では標本と云うのを意識してましたね。



日下
私は折口信夫さんの 『死者の書』を存知あげないので恐れ入りますが
その大津皇子が二上山の麓に眠っているというイメージなんですね。



渡辺 知平さん
そうですね。
なんとういうのかな。
この話も時空と言うものが交錯しているような。


客観的に今回自分の作品を観てみるとなんか、
自分の中の記憶みたいなものが中に入っているような、
なんて言うかしら・・・。



日下
何か、そういうものが作品に表われてきているということでしょうか。



渡辺 知平さん
そうですね。



日下

記憶が反映されているかもしれないと言うのをお聴きすると
なにか風景みたいにも見えてきますね。



渡辺 知平さん
そうですね。風景ね。
だからその作品 I(アイ) なんかも風景ですね。

僕が子供の時に遊んだ山、草原に近いんですけど。



日下
題名の「NAKANOHARU」と言うのは地名でしょうか。



渡辺 知平さん
そうです。古語で「原」を「はる」と読ませる中の原という地名なんですけど。


そこはね、小さい頃よく行きましたんで
僕の中で相当の記憶の根源になっているんですけども。


変な話ですよ、僕が死んだらそこに行くという感じがするんですよね。
だから、そこは過去と僕が出会う場所のような気がしますね。
その中の原という所で。



日下
そんなことを想いながら作られた作品でしょうか。



渡辺 知平さん
うーん、それはね、ちょっとはありますね。



日下
死んだらそこに行くというのは、魂がそこに行くということでしょうか。



渡辺 知平さん
まあ、そうだと想います。まあそう想っているだけかもしれないですけどね。
実際に魂があるどうかもわからないし。
でもそういう、確信に近い気持ちがしないわけでもないですけど。


大江健三郎のふるさと方では、自分の木というのがあって、
死んだら自分の木の根元にヒューッと飛んで行くんだという話があるそうです。
あの人は四国ですよね。松山かなんかの。


そんなことは知らないんですが、
後から聞いたら同じだなと想いました。



日下
私はそれは初めて知りました。



渡辺 知平さん
だから僕は変な話ですけど、
死んだら中の原に飛んでいくんじゃないかな、と想っていますけど。



日下
ああ、そうですか~。



渡辺 知平さん
僕の従兄弟とかまだ生きているんですけど、
子供の時に、兄弟とか従兄弟とかと遊びに行った
その時代に行けるのかなと思ったりしますね。



日下
面白いですね。
そんなことが背景にありながら、
テーマとしては、「子供たちの夜」という題名で作っていらしたことが多かったと。



渡辺 知平さん
そうですね、1990年から2010年位までの間は、
「子供たちの夜」ということで作っていました。


ただ題名がそうであったので、
今、違う題名になったからといってテーマが変わったわけではないんですけど。



日下
では制作の時に、そういう原風景とか、
渡辺さんの記憶から湧き上がってくるものが作品に反映されているという
ことなのですね。



渡辺 知平さん

そうですね。
それと僕が本を読んだり、いろんなことがあったときに
自分の中のそういうものと触れ合ったような感覚があると
そういうものが作りたくなったりします。



日下
そういう触れ合いがあったときに
ご自身でも観たくて作られるという感じなのですね。



渡辺 知平さん
そうですね、まず自分が観たいと想って作る。
その作品はどのように見えるだろうかとか、
そういう感じです。



日下
とっても素敵なお話をありがとうございました。


d



子供達の夜 2009 の制作風景


*********************************


今回、杉 英行さんからのご紹介で、初めて渡辺 知平さんのお話をお聴かせ頂きました。


渡辺 知平さんは2010年頃まで「子供たちの夜」という題名で作品制作をされてきました。


一つの素材に限定せず、木、鉄、ガラスなどいくつかの素材から
独特の雰囲気の作品を作られています。


それは、渡辺 知平さんが子供の頃の、
眠ると向こうの世界に行ってしまうのではないか、という不安な感覚や
何かしら此岸と彼岸の意識を根底にもっていらっしゃることから来るのではないかと感じました。


そしてそれらの作品は、観る側にとっても、その人それぞれの
今現在と過去という記憶を行き来させてくれる、不思議な入り口になるように感じます。


いつも新しい作品を作るときは、手技的には荒々しくても、窮屈な感じがなくて好き、
制作はいつも楽しいと仰られていて、その制作の姿勢がとても素敵だと想いました。


みなさまもぜひ、渡辺 知平さんの彫刻作品をご覧になって見てはいかがでしょうか。・


*********************************

◆渡辺 知平さんが登場するWEBページ
  
 ◇  
自由美術協会公式ウェブサイト

 ◇  渡辺 知平さんの紹介ページ
 

 ◇  ハマ展:横浜美術協会ホームページ





本日もご訪問下さいましてありがとうございました。

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