作家インタビュー 彫刻家 清水直土さんの新聞取材記事 | みんなの学び場美術館 館長 IKUKO KUSAKA

みんなの学び場美術館 館長 IKUKO KUSAKA

生命礼賛をテーマに彫刻を創作。得意な素材は石、亜鉛版。
クライアントに寄り添ったオーダー制作多数。主なクライアントは医療者・経営者。
育児休暇中の2011年よりブログで作家紹介を開始。それを出版するのが夢。指針は「自分の人生で試みる!」


皆様、こんにちは。

みんなの学び場美術館館長 日下育子です。


作家インタビューで9/14(木)と21(木)の2回にわたってご登場頂く

彫刻家 清水直土(しみずなおと)さんについて

取材を受けられた新聞記事をこちらで紹介いたします。


どうぞお楽しみ下さい。


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2015年1月27日(火) 河北新報掲載記事

カルチャー散歩 「清水直土は個展まつり 彫刻にエスプリと毒」

 

 仙台市泉区の彫刻家清水直土さん(27)の初の個展「清水直土は個展まつり」が

2月3日~8日、青葉区大手町のギャラリーターンアラウンドである。

「彫刻だってエンターテイメントじゃない?」をテーマに、新作2点を含む10点をの石彫、木彫、オブジェを出展する。


 動物や人間をユーモラスに捉え直し、エスプリと毒を効かせた造形は作者なら

では。 背骨を境に開いた焼きサンマの木彫、前後から見るとスリムな豚の石彫「ベーコン」などは笑いが自然とこぼれてくる。会場の壁は唐草模様のドローイング作品で覆い、奥に壁紙には自身の巨大な似顔絵を描いた。



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2015年4月7日(火) 河北新報掲載記事

創る 「『ニヤリ』の奥に哀愁」

 

 彫刻というと堅苦しい印象があるが、清水さんの作品は誰もが「クスッ」「ニヤリ」としてしまう面白さがある。笑いの中に毒やエスプリが交じり、その中には哀愁すら漂う。自己の姿を見ているような気分になる人もいるかもしれない。


 2月に仙台であった初個展の副題は「彫刻だってエンターテイメントじゃない?」。各作品が個性派俳優になり全体で一つのインスタレーションを形作る。


 意外性のある発想の原点は日々の生活にある。木を二つに割り、断面に背骨を

彫り込んだ木彫「雲をさばいて食べる」はまるで焼きサンマ。石彫「ベーコン」は横から見るとでっぷりとした豚だが、正面から見ると薄っぺらだ。「脳みそ・バアチャン・たら菊」は亡き祖母が作ってくれた吸い物の思い出を凝縮した。


 好評だったのが、扇風機の前でざんばら髪をなびかせ全裸で放尿するおじさんの木彫「風来坊」。向かい風に耐える表情にはいとおしささえ感じる。一見おふざけな作風だが本人はいたって大真面目。「大震災を意識した。ガスも電気も止まり、立ち小便をした人は多かったはず。逆風に立ち向かう気持ちを込めた。」


小さいころから図工と体育が好きだった。両親と祖母が取っておいた厚紙やダンボールがいつも身の回りにあった。ボクシングの名門宮城農業高校に進み東北総体優勝、インターハイでベスト16という異色の経歴。体力を生かした労をいとわない作業が質を下支えする。


 本格的に美術を学んだのが大学時代。「授業が楽しいと思って学校に通ったのが初めて」というくらいはまった。卒業後はプロの彫刻家を目指しアルバイトをしながら制作を続ける。

 

「彫刻は動かないし無言だけど、動きを感じる独立した生命体のような存在感を出せればいい。とにかく楽しい作品にし、ニヤリとしてくればいい。」

 当面の目標は河北美術展の連続入賞だが「ぼちぼち大きな動きを見せたい。中央の公募展で入賞するとか」と表情を引き締める。何か想像を絶する作品を見せてくれそうな予感がする。

 

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