ピカソって誰? その2 | penのフランス語日記

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「虎と小鳥のフランス日記」でフランス語を学習中のpenの日記。独学です。トリュフォーの映画を字幕なしで楽しむのが目標。フランス語とフランス全般の情報を楽しくご紹介。初心者むけの文法、語彙、ディクテなどの学習法、フランス映画、フレンチポップスの話題もあり。

こんにちは。ペンです。

Picasso Guernica - 無料写真検索fotoq
photo by roberthuffstutter


子ども新聞記事の和訳です。きょうはピカソの生涯の続きです。
その1はこちら⇒ピカソって誰? その1

元記事 → La vie de Pablo Picasso expliquée aux enfants | 1jour1actu - Les clés de l'actualité junior 24 décembre 2011

Qui est Pablo Picasso ?
パブロ・ピカソって誰ですか?

キュービズムの時代
ピカソは一箇所にとどまるということは好みません。常に新しいものを産み出そうとしていました。彼にとって、現実世界をコピーするだけの作品はおもしろくもなんともないのです。新しい分野を開拓するために、いろいろなことを試しました。

そんなある日、パリの美術館でアフリカの仮面を見て、その幾何学的で単純な形や、力強い表現方法に心を打たれました。彼が個人的に探求していたものをその原始的な表し方に結びつけて生まれた全く新しい手法がキュービズムです。

1907年に発表された「アビニヨンの娘たち(Les Demoiselles d’Avignon)」が彼の初めてのキュービズムの作品です。新しい時代が始まり、それから10年ほどキュービズムの手法で作品を作りました。


メタモルフォーズの時代
その後もピカソは自分の芸術を追求していき、この時期はメタモルフォーズの時代と呼ばれています。

現実に目に見えるものを、自由な表現方法で描き、描かれている内容が、ますますわからなくなってきました。人を描いても、どこが手で、足なのかわかりません。色も形も奔放な作品です。


ゲルニカ
1937年は彼にとって重要な年です。ピカソの生まれ故郷のスペインで起きた、この悲惨な戦争*のことをあなたも知っているでしょう。

ピカソはこの戦争の不当さを表すために、たくさんの戦争のシーンを描きました。最も有名な作品はゲルニカです。

Pablo Picasso pintando el Guernica (París, 1937) - 無料写真検索fotoq
photo by Recuerdos de Pandora


これは巨大な作品で、あまりに大きいので、あなたの部屋に置くことはまずできないでしょう。ゲルニカはスペインの内戦中に空爆を受けた、スペインの小さな村の名前です。


セラミックと彫刻
60歳のとき、ピカソはまた作風を変えました。ニースの近くにアトリエをかまえることにしました。セラミックとそれに絵を描く手法を学び、そうした作品をたくさん手がけました。

Picasso  - Ludwig Museum Köln - 無料写真検索fotoq
photo by Hans Olofsson


亡くなるまでずっと南フランスに住んでいました。子ども4人と、驚くほどたくさんの作品を残して、1973年の4月8日、ピカソは92歳で亡くなりました。


*スペイン内戦の最中の1937年4月26日、スペイン北部・バスク州の小都市ゲルニカがフランコ将軍を支援するナチスによって空爆を受けた。史上初めての都市無差別空爆と言われることがある・・・ wikipedia より



※単語メモ
intensité 強さ、激しさ
approfondir ~をより深く究める
monumental 巨大な、壮大な



最後までお付き合いありがとうございました。
次回の子ども新聞の記事でまたお会いしましょう。

pen