ピカソって誰？ その１

こんにちは。ペンです。
子ども新聞記事の和訳です。きょうはピカソの生涯について読みました。長いので二回に分けます。きょうはバラの時代まで。

元記事　→　La vie de Pablo Picasso expliquée aux enfants | 1jour1actu - Les clés de l'actualité junior　24 décembre 2011

Qui est Pablo Picasso ?
パブロ・ピカソって誰ですか？


ピカソは20世紀を代表するスペインの画家です。パリのボーブール美術館、ニューヨークのモマ近代美術館など、世界中に作品が展示されています。

びっくりするようなフォルムや色のせいで、風変わりな作品もあり、彼の才能を疑い、ピカソの絵は突拍子がなく、変だという人もいます。しかし、彼の人生について興味を持てば、その作品と彼の業績をより理解できるでしょう。


幼年期
ピカソ（本名Pablo Ruiz Blasco）は1881年にスペイン南部の街、マラガで生まれました。ずいぶん小さい時から絵を描くのが好きでした。お父さんは美術の先生でしたので、きっとその影響に違いないでしょう。

初めての作品を描いたのはまだ8歳の時です。15歳のときには、自分のアトリエを持っていました。

ほどなくして、コンクールに入賞し、バロセロナの絵の学校（l’école des beaux-arts）に入学しました。学校の授業にはすぐに興味をなくしました。彼はモダンな芸術家になって、新しい手法を生み出したいと思いました。

完璧な作品を求めて、ピカソは何枚も絵を描きました。パリやスペインを旅行中によくインスピレーションを得ました。この時代、彼はまだあまり知られておらず、作品は売れず貧乏でした。社会から離れて、ルールにとらわれないボヘミアンな暮らしをしていました。


青の時代
1901年から1903年は彼にとってとても悲しい時期でした。二人いる妹のうちの一人のまだ小さかったコンチータが亡くなったり、友達が自殺したのです。

いつもお金がなかったし、人生に悲観的になっていました。絶望した気持を社会にあるほかの不幸と一緒に絵にしました。彼は路傍や、病院の乞食、孤児、からだの不自由な人たちと交流していました。

ピカソは、こういう人たちの生き難いさまを表すために絶望している人々を描くことに決めました。哀しみを表現するために青一色を選びました。

青は寒色と呼ばれます。青一色の絵を描くために、ピカソはさまざまなニュアンスの青を使いました。インディゴブルー、空の青、海の青、群青色などです。母方の姓をとって「ピカソ」と絵に署名するようになったのはこの時代です。


バラ色の時代
ピカソは1904年にパリに行き、モンマルトルにあるル・バトー・ラボアール「洗濯船」（le Bateau-Lavoir）というアトリエで作品を描き始めました。このアトリエにはほかにも芸術家が集まっていました。

このアパートは同名の橋の名前をとっています。ここは小さな村にいるような独特の雰囲気がありました。


photo by Airelle.info


ピカソはここで詩人のギョーム・アポリネールや画家のアンリ・マチス、その他大勢の芸術家と交流を持ちました。

また彼は長い時間、大道の曲芸師、軽業師、ピエロといった芸人たちのもとで過ごしました。彼はモンマルトルが性に合いました。お金はあいかわらずありませんでしたが、気分が明るくなりました。

その気持ちを表すために「バラ色」という色を選び、とてもやわらかくて繊細な感じの作品を描きました。その色合いはとてもほのかで、軽いものでした。

この時代の終わりごろに、ようやく作品が売れはじめ、大衆や画商に知られていくようになりました。


・・・その2のキュービズムの時代以降に続きます。

単語メモ
déroutante　面食らわせる、意表をつく　v. dérouter
en marge de　～のらち外に
mendiant　乞食
outremer ウルトラマリン、群青色
avoir l'habitude de ～する習慣がある
saltimbanque　< イタリア語　大道の軽業師、曲芸師、大道芸人
teinte　色合い
jongleur 曲芸師
régner 行き渡る、みなぎる
auprès de ～のそばに

参考ビデオ　ピカソの作品20点

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最後までお付き合いありがとうございました。
次回の子ども新聞の記事でまたお会いしましょう。


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