数字:10 000~99 999 | penのフランス語日記

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「虎と小鳥のフランス日記」でフランス語を学習中のpenの日記。独学です。トリュフォーの映画を字幕なしで楽しむのが目標。フランス語とフランス全般の情報を楽しくご紹介。初心者むけの文法、語彙、ディクテなどの学習法、フランス映画、フレンチポップスの話題もあり。

こんにちは。penです。

アポリネール

数字シリーズ第39回は10 000~99 999(五桁の数字)です。

10 000 は dix mille 千が10個、というふうに数えます。千の位のところに二桁の数字をつけるだけなので、四桁の数字と同じ要領です。

こちらを参照⇒ 数字:1 000~9 999 前編

milleは複数形になりません。

dix mille は千円札が10枚で1万円で、quatre-vingt-dix-neuf mille は 千円札が99枚で9万9千円という感じですね。

ランダムに数字を五つ書いておきます。

10 001 dix mille un(1001 は mille un だが、 名詞が後ろにくるときしばしばmille et un(e)となる、というルールがあるので、10 001もそうだと思います)。

31 425 trente et un mille quatre cent vingt-cinq

50 200 cinquante mille deux cents

80 080 quatre-vingt mille quatre-vingts

99 011 quatre-vingt-dix-neuf mille onze

つづりの確認はこちらを使うとよいです⇒Le Conjugueur - Les nombres



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きょうは映画を二つ、ご紹介します。

Les Onze mille verges - 1975 Eric Lipmann

一万一千本の鞭

アポリネール Guillaume Apollinaire(1880-1918)の同名の小説を映画にしたもの。
冒頭の時代背景は現代(1970年当時?)でしたが、CDの写真を見ると昔の服を着ているので、現代と過去が錯綜するようです。

ウィキによるとこの小説は同性愛やサディズム、殺人に関する描写をふんだんに盛り込んだお話で、すぐに発禁処分を受け、フランスでは1970年まで公刊されなかったそうです。

アポリネールはイタリア出身のポーランド人で、19歳のときにパリに出て、モンパルナスでピカソ、シャガールなど当時ここに集まっていた芸術家達と交流を持ちました。

生涯を通じて、前衛的な芸術運動に参加し、ダダ、シュールレアリスムなどの新しい詩や芸術の創造に大きな影響を与えた詩人、小説家、美術評論家です。

作品で一番有名なのは、たぶん『ミラボー橋』(Le pont Mirabeau)という詩(歌になっています)と 『若きドン・ジュアンの冒険』(Les exploits d'un jeune Don Juan)かと思います。

早くに亡くなっていますが、死因はスペイン風邪とありました。
こちらはサウンドトラックからとても美しいテーマ音楽。静止画です。




こちらはアポリネール自身の朗読による「ミラボー橋」




原作です。
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映画のサウンドトラック(CD)です。
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Vingt mille lieues sous les mers - 1954

Richard Fleischer

海底二万哩

ジュール・ベルヌ Jules Verne(1828-1905)の同名の小説(1870年)を映画にしたもの。

この作品の映画はいくつかりますすが、一番有名なのがこのディズニーのものだそうです。ディズニーはアメリカの会社なので、この映画のオリジナルは英語で、タイトルも、20,000 Leagues Under the Sea

lieu(s)は昔の距離の単位で、約4キロメートル

動画はフランス語吹き替え版の予告編です。
古い映画なので、映画の説明が聞き取りやすいです。




DVD
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音声がフランス語で字幕が、Espagnol, Français, Anglais, Finnois, Néerlandais, Norvégien, Portugais, Suédois
20000 Lieues sous les mers


英語版DVD
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原作・語彙を制限した本↓



オリジナル。770ページ
およそ140年前に書かれた小説なので、パブリックドメインですから、ネット上でも読めるし、図書館にもあります。





それでは次回の数字の回でお会いしましょう。