こんにちは。penです。
フランス語のことわざをご紹介するシリーズです。
きょうのことわざは
Qui veut noyer son chien l'accuse de la rage.
単語の説明
qui ~の人
veut < vouloir ~したい
活用は
je veux
tu veux
il veut
nous voulons
vous voulez
ils veulent
現在分詞 voulant
過去分詞 voulu
noyer 溺死させる n.noyade
活用は
je noie
tu noies
il noie
nous noyons
vous noyez
ils noient
現在分詞 noyant
過去分詞 noyé
この単語は1人称、2人称の複数以外でYがIに変わります。
参考→仏検直前対策:nettoyerの活用に要注意、YをIに変えるのを忘れるとYの悲劇になっちゃう編
son chien 自分の犬
accuse < accuser 非難する 名詞:accusation
活用は
j'accuse
tu accuses
il accuse
nous accusons
vous accusez
ils accusent
現在分詞 accusant
過去分詞 accusé
規則的な活用をするER動詞
accuser 人 de 何か
何かのことで人を非難する
l'accuseの l' は le の縮約で son chien のこと。
la rage 狂犬病
訳
自分の犬を溺れ死にさせたい人はその犬が狂犬病だと非難する。
↓
人は何かを排除したいとき/排除した時、どんな言い訳でもする。
自分にとって邪魔なものを取り除くためには、人はどんな言い訳でも思いつくし、どんな理由でもでっちあげるものだ。
こういう形でもあります。
Quand on veut noyer son chien, on dit qu'il a la rage.
英語ではちょっとニュアンスが違いますが、
Give a dog a bad name and hang him.
犬に悪い評判をたててから、その犬を吊るせ。
という諺があります。
このことわざはわりに古く、13世紀にラテン語で書かれたものがあるそうです。邪魔者を消すために、いろんな言い訳をする状況は確かによくありますね。似たような日本語のことわざは思いつきませんでした。
最後までお付き合いありがとうございました。
次回のことわざの記事でまたお会いしましょう。
pen