歌っちゃう、踊っちゃう。 | penのフランス語日記

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「虎と小鳥のフランス日記」でフランス語を学習中のpenの日記。独学です。トリュフォーの映画を字幕なしで楽しむのが目標。フランス語とフランス全般の情報を楽しくご紹介。初心者むけの文法、語彙、ディクテなどの学習法、フランス映画、フレンチポップスの話題もあり。

「虎と小鳥のフランス日記」第52話「レ・アールの図書館」にでてきた物。

映画「ロシュフォールの恋人たち」の「双子姉妹の歌」にしました。

映画も歌も有名です。

内容はスレ違いものといえましょうか。でも明るいミュージカルなので、いいんです、別にすれ違っても。本人たちがうっかりしているから、すれ違うんです。

「双子姉妹の歌」を歌う双子は、実の姉妹(年子)のカトリーヌ・ドヌーブとフランソワーズ・ドルレアック。

まず、歌と踊りをごらんください。




化粧濃いです。夢見る若い娘のはずなのに。

たばこも吸ってます。夢見る若い娘のはずなのに。

実の姉妹だからよく似ていますが、そっくりってわけじゃないですね。それぞれ、父親と母親に似たんだと思います。これで双子だったら二卵性かな、と。でも背格好が同じぐらいだから、双子姉妹の歌を歌ってもなんとかいけます。

ドヌーブのほうは、お母さんの旧姓をとっていて、ドルレアックのほうは、お父さんの名前(つまり本名)を芸名にしてます。お父さんはMaurice Dorléac という伯爵のようなお名前の俳優さんです。

歌は吹き替えです。スイングル・シンガーズのどなたかが歌っておられるようです。ドヌーブのインタビューで、吹き替えなしでやりたかったみたいなことを言ってるのを見たことがあるのですが、それをやったら、映画ができなかったのではないかと思います。

この歌、難しいですから。

この双子役、最初のオファーはオードリー・ヘップバーンとブリジット・バルドーにいったと書いてあるのを見たんですが、本当でしょうか?

ヘップバーンが断ったので、ドルレアック姉妹に回ったそうです。

ここで年齢と名前の綴りをみてみましょう。この映画は1967年の公開なので、1966年当時の年齢を書いてみます。(ソースはWikipedia) 身長は記載があったもののみ。





名前生年月日1966年当時身長
Catherine Deneuve1943年10月22日23 
Françoise Dorléac1942年3月21日24171
Audrey Hepburn1929年5月4日37170
Brigitte Bardot1934年9月28日32


では名前を使ってつづりの読み方を軽く見ていきます。

だいたいローマ字読みでいいのですが、特定のつづりだけ、特定の読み方をします。つづりの読み方は、「フランス語脳プロジェクト」で最初に教わりました。はじめにやっておくと、そのあと効率がいいです。しかし、私はよく忘れます。

Catherine Deneuve

th は「た行」の音、 de の e は開音節なので、ウ(清岡先生は「読まない」とされています。読まないようにしても、なんらかの音を発音しないとその前の子音が発音できないので、まあウです-だからドヌーブじゃないんですけど、カタカナで書けないからしかたないです。DとNを続けて読めばいいのだと思います。)、 eu は複母音字で ウ、 語末の e は読まない。

Françoise Dorléac

ç はSの音 oi は複母音字で ワ、 sは母音にはさまれているのでにごる、語末の e は読まない。é は、アクサンテギュがついているので エ、cが語末につくと読むことが多く、このcも読む

Audrey Hepburn の名前は英語読みかと思います。仏語でau は複母音字で「オ」です。

Brigitte Bardot

「g + e/i/y」 はジャ行、tt → 原則として重子音字は一つの子音として読む、語末のtは読まない。
 

年齢を見ますとオードリーとBBのコンビはハタチちょっと過ぎを演じるのは、難しかったでしょう。ただ、この二人は若く見えるので、もしかしたらいけたかもしれませんが、どうやって双子に見せるつもりだったのでしょうか。


さて、この映画はフランスでは、1967年の3月に公開されました。F.ドルレアックはその三ヶ月後の6月に車を運転中にハンドルを切りそこねて亡くなりました。

ロシュフォール映画では、かつらのせいで、本人の良さが100%出てない気がしますが、とてもスタイルがよく、ダンスもうまく、演技も妹よりうまかったです。

ドヌーブは今、68歳ですが、ドルレアックは永遠に美しい25歳です。




CD




ドヌーブのコーディネートを紹介している本




ドルレアックのブロマイド





それでは、また。A bientôt!