前回はオメガ3がもたらす驚くべき結果をイヌイットの人たちと植村直己さんという冒険家の例を挙げてお話しました。
では一体オメガ3はどのようにして体のコンディションに利益をもたらしてくれるのでしょうか。
それが今回のテーマです。
結論からお伝えすると、オメガ3は細胞膜の弾力性を上げることによって効果を発揮します。
今回は体の中でも『脳』という臓器を取り上げてお話をしていきたいと思います。
なぜ『脳』かというと、脳は水分を除くと、実にその70%が油でできています。
体の中で一番油っぽい臓器が脳なのです。
脳はとても重要な臓器です。
すべての命令を発信しているのが脳です。言ってみれば司令塔の役割ですね。
そんな大事な脳の大部分を占める油。
普段どういった油をとっているかで脳を構成する油が決まるのです。
オメガ3は細胞を囲っている膜、細胞膜を柔らかくするということがわかっています。
細胞膜が柔らかく柔軟性を持っているというのはとても大事なことです。
私たちの体は60兆個の細胞からできているのですが、その細胞の一つひとつを取り囲んでいるのが細胞膜です。
細胞膜の働きは①細胞に必要な酸素や栄養素を取り入れたり、②細胞の中にたまった老廃物を外に出したり、③ホルモンなどの物質を受け取ったりする働きがあります。
脳での司令というのは神経細胞から神経細胞へ、シナプスという隙間を飛び越えて次々に伝わります。
そしてこのシナプスを超える時に伝達物質というものに姿を変えて命令を標的の細胞へと伝えるのですが、受け取る側の細胞膜には受容体というキャッチャーミットのようなものがあり、これによって情報を受け取ることができます。
しかし、ここで細胞膜が固いとスムーズに情報を受け取ることができないということがわかっているのです。
逆にオメガ3によって柔軟性を保った細胞膜は渡される情報を円滑に受け取ることが可能なのです。
よく「頭を柔らかく」と言いますが、あれは決して比喩的なたとえではなく、本当に"頭が柔らかい"方が司令がスムーズに伝わり、頭脳の回転が速くなるのです。
実際アメリカ人を対象にした研究でもオメガ3の効果が立証されています。
小学生を対象にした研究で、血中のオメガ3濃度が高い子ども(つまり日頃からオメガ3を豊富に摂っている子ども)はオメガ3濃度が低い子供に比べて算数の能力や総合の学習能力が約5倍も高かったのです。
逆にオメガ3の濃度が低い子供たちでは学習障害が8倍以上の確率で見られ、行動面でも注意力が散漫で感情の起伏が激しく、不安、不眠、肌の乾燥を訴える子どもが多かったそうです。
私たちに備わった脳という高性能なコンピュータをフルスペックで働かせるためにはオメガ3の援助は心強いものであると言えます。
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