混沌 | つれづれなる記

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雑記


GWも過ぎ、北関東一帯の多くの田んぼでも田植えの光景を見かるようになった。田植え時期の田んぼは鏡のようで、きれいな青空を映し出しとても心洗われる風景。


が・・・


今年のぼくには、この光景が水没した被災地に見えてしまう!?
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2度の被災地での災害復興支援活動で、帰る頃にはガレキに囲まれて生活するのが当たり前になってしまっていたのも事実。


感覚が麻痺してしまっている?


だが、こんな悪い変化ばかりでもない。特に人に対する心。少しくらい気持ちがすれ違たとしても、ぼくは今回家族を失ってはいない。友人を失ってはいない。そこにただ居てくれる喜びを噛みしめる。


今回の大震災では、あまりにも多くの尊い命が失われた。被災地で会う人のほとんどが、必ず家族や友人を亡くしている。数年前に闘病生活の末亡くなった親父に対してすら、ぼくの心にぽっかりと空いた穴はいまだ完全に塞がりはしないというのに、今回の大震災は、多くの人々から何の前触れもなく一瞬にして家族や友人を奪っていった。身近な家族や友人を一瞬にして失った被災者たち。どうしたって、そんな人々の心を、今すぐに救い出すことなどできるはずもない。


先行きの全く見えない被災地。それでもボランティアも被災者たちも作業に汗を流す。混沌の中でも、今必ず前に進んでいるのだと信じて。


ぼくの心も混沌。大震災前の価値観が崩れ去り渦を巻く。被災地で何もかも失った被災者たちを見て、何が本当に大切なのか分からなくなる。そして、そんな全てを救う笑顔。協働。パワー!


今何もないガレキの中から、被災地の人たちは立ち上がろうとしている。失うものなど何もない。「幸せは明日くる。」 石巻からの帰り道、和田城志さんに教えてもらった言葉。ぼくも何も恐れることなく、何かにしがみつくこともなく、自分自身の曇らぬ眼で本当に大切なものを見つけ出し、今立ち上がろう。


(ご連絡)

写真ブログ を、このブログから独立して立ち上げることにしました。