新宿中村屋の中華まん90周年 | みやこのこのみ

みやこのこのみ

ライター&ライフスタイルコーディネーター、前川みやこのブログです。
日々の生活の中で、心にピピッと響いたもの、こと、ひと、ことばなどを
つれづれなるままに書き綴ります。

我が妹は

この冬、やけに肉饅に凝っていた。

 

神楽坂五十番のビッグな『五目まん』から始まり

大阪は蓬莱『豚まん』、そして新宿中村屋『天成肉饅』

どれも個性が違っっていて、それなりにうまいが、

特に気に入っているのが、

新宿中村屋の『天成肉饅』『天成餡饅』だ。

 

 

新宿中村屋といえば、何と言ってもカレーだ。

創業者の相馬愛蔵・黒光夫妻

インド独立運動の志士、ラス・ビハス・ボースをかくまい

後に、娘の俊子とボースが結婚したことから、

ボースが日本に本場のカレーを紹介したいと提案。

そこから、日本に初めて

本格的なインドカレーのレストランができた……という話。

 

詳しくは、以前にこのブログでも紹介したが、

なんと中村屋の功績はそれだけではなかった。

 

インドカレーの販売をスタートした同じ1927年(昭和2年)に

なんと、月餅と、中華まんの発売も始めたのだ。

昨年2017年は発売から90周年ということで

『伝統商品発売90周年』キャンペーンを実施中だ。

 

 

パッケージにもしっかり『90th』の文字が入っている。

 

月餅も中華まんも、相馬夫妻が新商品の視察のために

中国に旅行に行った際に出会ったという。

肉饅(現地では『包子(パオズ)』)も月餅も

現地のものは油っこくて日本人の口には合わないものだったが

これらを日本人好みの味に作り直せば

絶対に売れると確信し、さっそく中国人の職人から作り方を学び

商品開発を開始。

1927年天下一品『支那饅頭』の商品名で

肉入りと、あん入りを発売した。

 

袋の横に元祖の証が書かれていました。

 

それまでは、ごく一部の中華料理店でしか食べられなかった

特別な中華まんじゅうが、

一般的に食べられるようになったのは、

ここからだった。

日本の肉饅、餡饅の元祖中村屋なのである。

 

その後、戦争の物資不足で製造を中止したり、

空襲で中村屋の建物が焼失したりと

数々の苦難を乗り越え、1951年には製造を復活。

 

1985年からは、コンビニ販売も開始した。

セブンイレブン7&iの肉まん・あんまん

この中村屋の製品なのですよ。

 

 

この『天成肉饅』『天成餡饅』は、

中村屋の中華まんの中でも最高峰で、

素材にも、製法にもこだわりがある。

 

例えば、豚肉山形県最上川ファームのもの

国産の野菜国産どんこ椎茸使用

超特選丸大豆醤油と瀬戸内海の藻塩で味付けし

自家製酵母を使って長時間発酵させた

弾力にある生地で包む……といった具合。

 

餡饅だってスゴイ。

十勝の契約農場で栽培された小豆

直火焙煎方式で香りを引き出した黒ゴマペースト

釜で丁寧に練り上げた胡麻餡

香りもおいしさも抜群。

私の大好物だ。ラブラブ

 

これ以外に、月替りで『限定中華まん』が発売され

3月の限定品は『ふかひれ肉饅』らしい。

こちらも、そろそろ我が妹が買ってきそうな気がする。音譜

 

思えば、私が初めて食べた月餅

新宿中村屋のものだった。

そのあとで、横浜中華街で食べた月餅と

あまりに味が違うのでびっくりしたのを覚えている。

もちろん、中村屋の方がずっと美味しかった。

 

90年も続く美味しさには

それだけの意味があるのだと思う。

元祖の頃から、既に革新的だった中村屋の味に

あらためて感動した。

 

最近は、

中村屋の『本格中華シリーズ』にもハマっていて……

あ、これを書くと長くなるので

またの機会にゆっくりお話しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

宝石緑前川みやこはリーン・ロゼ社のブランドアンバサダーです。

 http://www.ligne-roset.jp

 

本前川みやこの本本

Amazon、楽天、Yahoo!ブックストア

Google Play、iBooks、ニコニコ動画

などで発売中です。

 

『なるほど・ザ・ニュース《今地球が危ない!災害編》』

天災編表紙

 

『なるほど・ザ・ニュース《男の美容と健康編》』

なるほど・ザ・ニュース

 

『使っちゃいけない 使うと危ない このばの毒』

ことばの毒表紙