義時は父・時政と2人きりになり「私に隠していることはございませんか。曽我の兄弟」
時政「あれはただの敵討ちだよ」
義時「やはりご存じないのですね。敵討ちというのは見せかけ。父上は利用されたのです」
時政「何だと」
巻狩りは万寿の初陣となった。
頼朝「次なる鎌倉殿は万寿だと、知らしめるのだ」
坂東の御家人が、頼朝のところに集結した。
富士の裾野
万寿は獲物を仕留めることができなかった。
金剛は鹿を捕らえた。
金剛「早速鎌倉殿に伝えて参ります」
義時、義村「やめておけ」
時政は巻狩りは中止にできないため「守りを固めることだ」
畠山「私が食い止めて見せましょう
時政「頼りになる婿殿じゃ」
比奈が富士野に来ていて、頼朝にも酒を振る舞った。
義時は宿所の割り振りを決めていて、比奈が来た。
義時「鎌倉殿のそばにいなくていいのですか」
比奈「放っておきましょう」
比奈は北陸育ちで、鹿の動きについて詳しかった。
2人は外に出た。
イノシシに追いかけられたが、やり過ごした。
翌日も万寿は獲物が獲れずにいた。
金剛は、飛んでいる鴨を打ち落とした。
空気が読めず「すいません」
梶原はこっそりと万寿に「矢を射るばかりが巻狩りではございません」
毒餌を与えようとした。
それを聞いて「矢で射るのでなければ意味がない」と怒鳴った。
比企「動かぬ鹿を1匹用意して欲しい」
時政「それでよろしいのですか」
八田が剥製を用意した。
御家人たちが細工した。
万寿の矢が鹿に当たったように見えた。
万寿は父の思いを知り「私はいつか弓の達人になってみせる」
金剛「楽しみにしています」
工藤が義時と金剛のところに来た。
工藤は自らを「そばに置いて置いた方が良いに決まっている」
比企が1人先行して鎌倉に戻り、政子に大袈裟に報告した。
政子「鹿?大したことではございません」
5月28日の夜
頼朝は比奈のところにいくと言ったが、安達が「なりませぬ」と止めた。
寝たふりをして、夜中に出かけた。
比奈の隣には義時がいた。
頼朝「そばめを持つのが、そんなにいけないことなのか。おまえとおなごを取り合うのはやめじゃ」
義時「良い方を引き合わせてくれたと思っています」
それを聞いて比奈は「お気持ちうれしゅうございます」
義時「あれは方便」
比奈「いいえ」
雨が降って来た。
時政が送りこんだ曽我の援軍。
先に歩いた曽我に、仁田「道が違う。そちらは鎌倉殿の根所。何を企んでおる?」
仁田と十郎とは、斬りあいになった。
五郎たちが頼朝の根所に着いた。
畠山が待ち伏せしていた。
五郎がスキをついて「覚悟」と斬った。
鎌倉殿が打ち取られたと聞いた
万寿「父上が討たれたと聞いた。すぐに真偽を確かめよ」
義時「かしこまりました」
駆け付けると、仁田が泣いていた。
「これは何事じゃ」本物の頼朝がやってきた。
斬られたのは、工藤祐経だった。
比企のもとには情報が錯綜していた。
頼朝亡き後、頼範を立てようとした。
頼範「兄上が亡くなられたというのは誠なのか?」
比企がその気にさせた。「残念ながら、腹をくくっていただきたい」
大江は「なりませぬ。生死もはっきりしていなきのに」
三善「私が何とかいたします」
義時は頼朝に「手は一つしかございません。これは、謀反を装った敵討ちにございます」と策を提案した。
曽我五郎が縛られた縁側で
頼朝「親の仇、まことにあっぱれ。されど許しがたし。斬首とする。まれなる美談として末代まで語り継ごう」
五郎「違う!俺が狙ったのは、頼朝だ!祖父、伊東祐親を死なせたのも、坂東をおかしくしたのも、頼朝なんだ!聞いてくれ!」
頼朝は鎌倉へ戻ることにした。
頼朝は義時に「こたびの一件、北条は関わりないのだな。信じて良いな。
義時「はい」
頼朝「二度とわしのそばを離れるな。わしのためでもあるが、お前のためでもある」
義時「かしこまりました。やはり、鎌倉殿は天に守られております」
頼朝「そうだろうか。確かにこたびも命は助かった。だがこれまでとは違った。たまたま助かっただけだ。次はもうない。わしがなすべきことは、もうこの世に残っていないのか」
比奈は義時に「もう少しそばにいさせてください」
義時「私はあなたが思っているよりもずっと汚い。一緒にいても幸せになれぬ。何より死んだ妻のことを忘れることができない。申し訳ない」
比奈「私の方を向いてくれとは言いません。わたしが小四郎殿を向いていれば、それでもいいのです」
義時はニコッとした。
政子は無事に帰ってきた頼朝を見て「良かった」
大江が頼朝不在の間の頼範について
「蒲殿は、まるで次に鎌倉殿になったかのようなお振る舞い」
頼朝「信じられん。範頼め」
前回の「鎌倉殿の13人」の記事はこちら(2022年6月12日)
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では、明日。