コロナで1年延期された東京五輪も7月23日に開会式を迎える。
オリンピック招致から振り返る
・誰が東京五輪招致を言い出した？
16年前に石原都知事が言いだした。
リオに敗れて2020年開催にスライドし、2013年IOC総会で正式決定した。
金がかかるオリンピック、ドイツのハンブルクは2024年のオリンピック招致を諦めた。
旗振り役とされた4人衆（肩書は当時のもの）
竹田JOC会長
安倍首相
組織委員会・森喜朗会長
猪瀬直樹・東京都知事
・スタジアム問題
ザハ・ハディド氏案から変更・費用の高騰（2520億円に膨れ上がった）
再コンペで隈研吾氏の案になり、1569億円で完成。
「杜（もり）のスタジアム」と題され、木材と鉄骨を組み合わせたぬくもりのある仕上がりになった。
聖火台が競技場内に無いことがわかった。
屋根に木材が使われているため、聖火台をスタンド上部や屋根に設けると消防法上、問題となる可能性がある。
夏季大会で聖火台がメーン競技場の外に設置されるのは初めて。
・エンブレムは、デザインの盗作疑惑で作り直し
翌年、市松模様がモチーフの新エンブレムに変更された。
日本の伝統色である藍色で、粋な日本らしさを描いたもの。
マスコットキャラクターの名前はミライトワ、ソメイティ。
リオ五輪の閉会式は安倍マリオが登場してサプライズが会場を沸かせた。
小池都知事がリオから東京への引き継ぎセレモニーに登場した。
じわじわとムードが高まったが。
招致の買収疑惑・JOC竹田会長が辞任。
森喜朗会長が女性軽視発言で辞任。
当初の4人衆は誰もいなくなった。
野村萬斎氏が統括していた演出チームは解散。
チームの意思疎通がうまくいかないこともあったという。
クリエイティブディレクターの佐々木宏氏率いる新体制に移行したが、女性タレントの容姿侮辱演出案が発覚して辞任。
（結局、開閉式の演出の後任は置かれていない、と番組で触れた後に）
共通コンセプトは前を向いて生きるエネルギー」を意味する「Moving Forward」と付けた。
式典のプロデューサーチーム30人超を統括するのは博報堂出身の日置貴之氏。
開会式クリエーティブチーム・ディレクターに元ラーメンズの小林賢太郎氏が発表された。
新型コロナの影響で、オリンピック史上初の大会延期。
多くのアクシデントに見舞われた東京オリンピック。
一才公表しないが、開会式の演出は決まっているようだ。
・経費は最初の頃に比べると？
招致の段階では7340億。
猪瀬直樹知事（当時）は都が積み立てていた準備金約4000億円を念頭に「45億ドルを銀行にキャッシュで預けてある」と、都の財政力をアピールしていた。
2020年に組織委員会が発表した大会経費の総額1兆6440億円。
そもそも会場周辺の道路整備費などは含めていなかった。
週刊ポストが公開した試算では、都民1人あたりの負担額、10万3929円、都民を含む国民1人あたりの負担は1万408円。
当初「コンパクトな五輪」をうたっていて、選手村から半径8キロ以内に競技会場を集中する配置だった。
東京湾で行う予定だったセーリングで、防潮堤に巨額の費用が必要とわかり、神奈川・江の島に移すなど、競技会場が相次いで変更となった。
「暑さ対策」を理由に、五輪の花形競技であるマラソン・競歩の会場は東京から札幌に移された。
無観客となり、チケット95％が払い戻し。
観客入りを想定して造られた仮設スタンド、荷物検査の機器、熱中症対策などのテントなどの多くは設置済み。
パブリックビューイングも全て中止になり、準備費用が全て無駄になってしまった。
当初、外国人観光客が大勢来るだろうと目論んでいた東京都内の旅館・ホテルの施設数は、2013年度末の1884から2019年度末に3308と、大幅に増えたが予約も無観客になったためにキャンセル。
飲食店は無観客と緊急事態宣言との2つの打撃を受けた。
現在ホテルのキャンセル料問題が発生中「100％いただきますよ」というホテルもある。
生で観戦できないのに加え、ホテルのキャンセル料も払わされるのか、という声。
1都3県の会場は無観客開催
1都3県以外でも、北海道と福島県は無観客
宮城県・静岡県は収容人数の50%以内で最大1万人
茨城県は、学校連携観戦のみ。
東京五輪は東日本大震災からの復興をアピールするため、聖火リレーも福島スタート。
各地の聖火リレーは公道は断念せざるを得なかった。
・なぜ夜遅くに協議をやる必要があるのか？
人気競技は時差を配慮する
ヨーロッパは-7から-8時間
アメリカは-13から-16時間
テレビの放映権料をたくさん払っている国のゴールデンタイムに合わせて放送される。
陸上100メートル決勝は午後9時スタート。
アメリカのNBCは莫大な放映権料を払っている。
コレってどういうこと？
・開会式には関係者の特別枠がある？
IOC委員
国や地域のオリンピック委員会
国際競技連盟
国や地域の要人
スポンサーなど
さらに海外からは報道陣が来日する。
開会式は7月23日
海の日、スポーツの日、山の日を動かした。
印刷会社は古い休日のままカレンダーの印刷を終えていた。
・安全安心の要・バブル方式とは
選手たち・報道陣の移動は原則として専用車両で隔離する。
アメリカの報道陣がGPS装着には抗議している。
・過去に事件はあったの？
1972年ミュンヘンオリンピックでは、9月5日にテロ集団がイスラエル選手団を人質に取る事件が発生。
最終的には現地の警察と銃撃戦になり、選手・コーチ11名が死亡。
大会は事件から34時間後に再開。
この事件以降、選手村への立ち入りが強化されるようになった。
ロンドンオリンピックで受けたサイバー攻撃の回数は約23億5000万回
開会式中会場のシステムが40分間、約1000回攻撃を受けた
当日は問題なく防ぐことはできた。
・過去に感染病はあったの？
2018年平昌オリンピックではノロウイルスが流行して、選手4人感染
2016年リオオリンピックでは、ジカ熱が流行し、一部選手が出場辞退したものの、選手の感染はなかった。
「無事に終え、コロナの患者が増えないように、テレビの前で応援しましょう」と締めくくられた。
また、1年延期したことにより、競泳の池江璃花子さんが病気から復活してリレーで出場できることになった。
プロ野球の田中将大投手がMLBから日本に復帰したため、侍ジャパンのメンバーに選ばれた。
選手村を改修して分譲される東京・晴海のマンションの入居時期が1年程度遅れる見通しとなっている。
プロテニスのジョコビッチ選手は「選手村でも多くの制限がかかるとも聞いた。他の選手のプレーが生で見られない」と記者団にコメントした。
★番組の内容に加筆しました。
「日本人が知っておくべきSDGs」の記事はこちら(2021年4月29日)
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http://ameblo.jp/miyacar/entry-12671167825.html
では、明日。