Day 7 | PEZVOLADOR

PEZVOLADOR

むぎわら帽子の思い出を抱え込んだまま
大人になった人に読んでもらいたい、
終わらぬ夏の人生旅日記。


停電7日目


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2軒隣の折れた電柱に


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反対方向に5軒先のこれ、電線が道に落ちた通行禁止状態のまま未だ手付かず。

日曜日迄には全面復旧だと言う電力会社に昨日電話してみた。日曜日迄にはもう1日あるじゃないかと言うので、近所の状態を伝え、別にあなたに罪がある訳ではないので正確な情報が知りたいだけなのだから正直に言ってくれ、と問い詰めたところ、正直いつになるか分からないとかなり正直答えが帰ってきた。

テレビが見れないうえネットの接続状況も悪いので、貴重な情報源の今朝の新聞によると、日曜日の復旧の目処が火曜日になったとのことだが、まず無理だろう。


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うちは幸い角家なので風さえ吹けばその通りもよく、日中はちょっとでも動こうものならば汗ダクだが、夜寝苦しいようなこともないので、期間限定のこの環境を少しでも楽しもうと思うようにしている。


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なまぬるい空気のなかで水シャワーを浴びていると、20代に旅した中南米の数々の冷たいシャワーを生々と思い出すことができるし、開け放った窓から蝉時雨が熱風と共に舞い込む中での昼メシは、まだ祖父母ありし幼少時代に過ごしたあの昼下がりの感触そのものであり、こんな事でもなければ思い出せないような貴重な思い出までが蘇る。

夜は夜で、灯りのないこの辺一帯はまさに一寸先は闇状態な暗黒な世界が広がり、見上げれば満天な星空こんな街中に広がった。

要するに僕が憧れ続ける、生きる為のプロセスが出来る限り少ない生活。その生活の原点にほんの微かに触れて、逃げも隠れもせずに本当の夏と向き合えている日々なんですね。

そこまでしてくれようとしてるのこの人は?!と驚くくらいに、まるで自分のことのように心配してくれている職場のお客様を含めた多くの友達から差し伸べられる優しさとその手がまた、人としてのあり方を考える機会を与えてくれているように思えてなりません。

と言うわけで、暑くて魚も釣れないだろうから、今日の日曜日はあくせく動くのを忘れて、ついでに時間と僕を取り巻く様々なしがらみと面倒くさい事も一切忘れて、ハンモックの上でひたすら本と戯れます。