本日19時からはおおさか維新の会(@osaka_ishin)ニコニコ生放送! #おおさか維新の会 | 選挙バカ一代~衆院選、参院選、統一地方選~

本日19時からはおおさか維新の会(@osaka_ishin)ニコニコ生放送! #おおさか維新の会

おおさか維新の会 公式ツイッターより
https://twitter.com/osaka_ishin/status/687969087612301312

【2016年新春特番】ニコ生公式放送のお知らせ
日時:1月16日(土)19:00~
出演者:浅田均大阪府議会議員、清水貴之参議院議員、吉村洋文大阪市長、他

ニコ生公式番組↓↓↓
http://live.nicovideo.jp/watch/lv248969257


ニコニコ生放送より
http://live.nicovideo.jp/watch/lv248969257


おおさか維新の会による、
2016年新春特番を放送いたします。

【第一部:政調会長対談】
●議題案
・ダブル選挙を振り返る
・参議院選挙を見据えて

●出演
浅田均 おおさか維新の会政調会長
吉村ひろふみ 大阪維新の会政調会長
●司会
清水貴之 おおさか維新の会広報局長
守島正 大阪維新の会広報局長

【第二部:浅田政調会長と若手議員】

●出演
浅田均 おおさか維新の会政調会長
吉村ひろふみ 大阪維新の会政調会長

中野ゆうご兵庫県議会議員
笹川おさむ大阪府議会議員
永井こうだい大阪府議会議員
藤田あきら大阪市議会議員
杉山みきと大阪市議会議員
横山英幸大阪府議会議員

●司会
清水貴之 おおさか維新の会広報局長
守島正 大阪維新の会広報局長


以上。
各議員の肩書の所に「おおさか維新の会」と「大阪維新の会」が混在していますが、
これは、主に国会で活動する国政政党「おおさか維新の会」と、地方議会で活動する地域政党「大阪維新の会」の違いによるものです。
唯一の例外がおおさか維新の会の政調会長である浅田均大阪府議会議員ですが、その浅田氏は今年夏の参院選大阪選挙区に出馬すると見られています

今日の話題は去年11月に行われた府知事・市長ダブル選挙の振り返りと夏の参院選を見据えてという事らしいので、私なりにダブル選挙の振り返りをしてみたいと思います。

といっても大体の事は既に他で言われていますが、維新が勝利した大きな要因はやはり自民党支持層が割れた事です。

産経新聞の出口調査によれば、大阪市長選では「吉村氏が大阪維新を母体とする国政政党「おおさか維新の会」支持層の96・9%を固めた上、自民の30・3%、民主の25・7%、公明党も20・5%を取り込んだ。さらに「支持政党なし」の無党派層も45・3%が吉村氏に投票した。」とのこと。
「一方、自民推薦の柳本顕氏は、自主支援した共産党支持層の74%、民主の65・7%、「自主投票」とした公明の72・4%に浸透したが、自民を64・8%しか固め切れなかった。」

大阪府内の世論調査では自民党と大阪維新の会の支持率が互いに25%前後で拮抗しています。
それから、支持政党なし、いわゆる無党派層が約3割。
ですので、このボリュームゾーンをいかに攻略するかが大阪府内の選挙に勝つカギとなります。

ですが、所謂無党派層は表に出てくることはないので彼らが何を考えているのか政治家には正直分かり辛い。また、マスコミ報道に影響される事が多く、政党が何とかしようにも限界がある。
特に大阪維新の会はかたくなに現状維持に拘るマスコミから目の敵にされやすく、戦前においては無党派層の支持は期待できないと思われてました。

一方、大阪維新の会は元々自民党から分裂して出来た政党であり、憲法改正にも肯定的な立場を取るなど、根本的な思想は自民党に近いと見られています。
まぁ、故に民主党からは「ゆ党だ」なんて嫌がらせを仕掛けられるんでしょうけどね。
という訳で、訴え方さえ工夫すれば、お互いの支持者を取り込む事は可能であると思われます。

そこで大阪維新の会が持ち出したのが相手方の野合批判。
5月の住民投票で自民党共産党民主党が一体となって反対運動を展開し、その枠組みのままダブル選挙になだれ込もうとしているのを見て大阪維新の会はすかさず野合批判を仕掛けました。
自民党支持者の中には長年対立してきた共産党に対してあまりいい感情を抱いていない人もいますから、そういった人の離反を誘う作戦です。

もちろん、批判だけではなく、橋下知事誕生以来の維新の成果をアピールする事も忘れていませんでした。改革によって財源を増やし、私立高校無償化や中学校給食など、教育分野につぎ込み、次世代を育成する。まさにそういった路線が無党派層や他党支持者からも支持されたという側面もあるでしょう。自民党支持者がいいと思う政策は無党派層もまたいいと思うものです。

また、5月に否決された大阪都構想の優先順位を下げ、改革路線の継続を争点に持ってきたのも維新にとってプラスでした。他党支持者としては、5月に反対した政策をトップに持ってこられると、いくら他の政策で支持していても票は投じにくいですからね。

ただ、正直本音をぶっちゃけると、今回の選挙、大阪維新が強かったというより、単なる敵失で勝ったに過ぎないと思うんですよね。
だって、2011年の市長選では橋下氏は75万票を得ていたのに、昨年の選挙で吉村氏は59万票と約15万票減らしてますからね。

さきほど、自民党と大阪維新支持者、そして無党派層という、約7、8割を占めるボリュームゾーンを攻略する事が大阪における選挙に勝利するカギと書きましたが、では相手方はこのボリュームゾーンを攻略するために何をしたのか???

…実は私には何も見えてきません。ひたすら残り2割に過ぎない他党支持者に対して支持を呼びかけるだけでした。
大阪維新の会支持層に対しては、支持を取り込むどころか、逆に喧嘩を売っているのかと思うような事ばかりしていた印象。訳の分からない歌を歌いながらデモする事しかできないシールズの悪影響かも知れませんが。

ただ、シールズの影響とばかりも言い切れません。政策にしても、敬老パス50円負担廃止を訴えるだけで、現役世代向けの政策、とりわけ教育に対する施策が全く見えてきませんでした。
とにかく橋下市政の否定ばかり。それじゃあ橋下市政を評価する大阪維新の会支持層がなびく訳ないやん。
何というか、どういう世論調査の分析をすればああいう選挙戦略になるんかと小一時間問い詰めてやりたい気分です。
というか、そもそも反維新陣営に統一された戦略なるものがあったのかどうかすらわかりません。
先ほど取り上げた府民対象の世論調査では、松井府政・橋下市政を評価する人は63%に上っており、評価しないとはっきり答えている人は27.7%に過ぎません。
63対27.7。これで勝てると思う方が頭がおかしい。
それなのに、橋下改革の是非を争点に据えるとか馬鹿じゃないのか。あくまで大阪都構想再挑戦の是非を争点に持ってきていれば展開もまた変わっただろうに。

まぁただ反維新陣営がグダグダになってしまったのも官邸、とりわけ松井知事と親しいと言われる菅官房長官の影響が大きいとも言われています。
そもそも、自民党の府知事選候補者が決まるのも遅れ、安倍総裁から推薦状が渡されたのも10月20日と告示直前でした。
なぜ遅れたかといえば、一時期、「府知事は維新(松井)、市長は自民(柳本)」という事で連携が模索されていたからだそうです。
結局大阪会議が破たんした事でこの連携構想は崩れ、維新は市長選に吉村氏を立て、自民は栗原氏を立てて決戦に臨みました。
ただ、維新は連携を模索しつつも破たんした時の備えもしていたのに対し、自民は何もしていなかったのかと思わざるを得ません。

それに、今回のダブル選挙、名目上は自民党推薦候補が大敗したという事で一見自民党がダメージを受けたように思えますが、実際選挙戦の現場で活躍?していたのはシールズなど共産党の息のかかった市民団体でしたし、橋下氏も共産党の批判が多かった事もあり、私も含めた大阪府民には共産党系の敗北と映ります。
なので、自民党本部にとっては痛くも痒くもない訳です。国政と地方は別ですし。逆に、参院選で自民党と激突する事になり、当時勢いを強めていた共産党にダメージを与えることが出来たので、維新が二つとも勝ったことは少なくとも安倍政権にとってはマイナスにはなっていないのです。
というか、維新が勝とうが自民が勝とうがダメージを受けないように安倍政権はうまい事立ち回っている印象です。

という訳で、今回の府知事市長ダブル選挙を総括すると、明確に戦略を立てて実行に移した維新と、統一した戦略を持たずバラバラで動き各個撃破された反維新連合の差が出たという事でしょうか。
あれ???これって、大阪府と大阪市の関係に似ていませんか?実は、橋下氏がこれを指摘しています。引用します


ダブル選挙で2勝の目標を掲げ、それを実行するための戦略を作る。この戦略作りの段階から選対本部のあり方が影響する。もし知事選、市長選それぞれに選対本部を置けば、知事選を捨てる戦略など作れるわけがない。両選対本部が連携する大阪会議型選対本部を設けても100年かけても結論は出ないだろう

維新側の選対本部は知事選、市長選の選対本部は一つにまとめ、指揮命令系統が一本。だからマニフェストも統一。選挙戦略も一本化。戦略実行も一本化。今回、維新側は、市内集中戦略をとった。テレビ討論での相手陣営の知事候補者の様子を見て知事選挙は勝てると判断した。

相手陣営は、マニフェストも統一できず、選挙戦略も統一できなかった。そして統一的な戦略実行もできなかった。50年かけてしっかり話し合えば統一もできるのかもしれないが、2週間少々の期間で結果を出すのは絶対に無理。相手陣営は知事選、市長選の選対本部が顔を合わせる大阪会議方式。

自民党がまともなら大阪都構想の必要性を痛感したはずだ。相手陣営は、知事選、市長選に選対本部が分かれ連携していくやり方。しかし、連携と口で言うのは簡単だけど、実際やるのは難しい。都構想に反対し、府と市が連携すれば良いと言い続けた相手陣営が、選対本部の連携すらできなかったのが現実だ。

自民党にまともな議員がいれば、今敗因分析をやっているようだが、この選対本部のあり方に真っ先に気付くはずだ。うーん、今から述べることは、自民党から頼まれれば12月19日以後に有料でやるべき仕事なんだろうな。元へ。選対本部のあり方は選挙戦の5割以上を決する。

相手方の選対本部は大阪府、大阪市の現行制度を維持した選対本部。維新側は大阪都とした選対本部。相手側は府知事選、市長選の選対本部がそれぞれ存在。すなわち選対本部が2つ。維新側は大阪ダブル選挙の選対本部として一つ。この組織の在り方が、選挙結果に最も影響しただろう。


うーん。やっぱり国際競争に打ち勝つためには大阪都構想をやるっきゃないですね!
ダブル選挙の振り返りをしていて、改めて思いました。