NINE INCH NAILSのライブまであとわずか。
20代の頃、一番好きなバンドでした。好きなバンドは何ですか?って聞かれるとNINE INCH NAILSって答えていましたね。
NINE INCH NAILSをよく知らない人のために軽くご説明。
9インチの釘というバンド名(9インチの爪じゃないよ)ですが、トレント・レズナーというアメリカ人のソロユニットです。バンド名義にしているだけです。1989年にデビュー。それなりに人気のあるバンドです。音楽性はポップなボーカルメロディーと轟音のギター、ノイズ、ダンスビート等が混ざり合い、独自の世界観をもったバンドです。アルバム事にやっている内容が違いますが、基本的には尖って先鋭的な事をやっていると思います。
ここまでなら音楽的に先鋭的で好きだったんですね、ってなると思いますが、歌詞もいいんですよね。内省的な歌詞。
『ボクって何?』『個人対社会』『自己嫌悪』『信頼はオレを裏切る』『死にたい』『すべてを投げ出したい』『でも真実が欲しい』
そんな事をポップなメロディーとカッコいいサウンドで鳴り響かせたんです。カッコ良過ぎたよ。1枚目から3枚目のアルバムはいま聞いても素晴らしい。永遠に飽きることがないと思います。
しかし、NINE INCH NAILSというかトレント・レズナーも年をとって成長していきます。途中から歌詞の方向性が変わってきたんですよね。ロック雑誌のインタビューでも徹頭徹尾
『ボクは社会と合わない。社会ってなに?ボクって何?』という内省的な感じから
『戦争反対!』
みたいな感じに変わってきて。うーん、トレントにはずっと内省的であって欲しかったし、ボク自身も『戦争反対!』って音楽に興味がなくなり一番好きなバンドではなくなっていきました。
ナヨナヨした内向的なフォークソンガーが時を経て泉谷しげるさんみたいになったらファンは離れるでしょ?
昔はいかにもロッカー風のファッション、外見だったトレント・レズナー。
ルックスも時を経て変化します。清原みたいになってしまいました。
勿論、人は成長するし、変化もします。トレント・レズナーが変わったように、ボクだって変わります。ずっと一緒ではない。いつの間にか内省的な『ボクってなに?社会ってなに?』という歌詞も必要なくなりました。自己嫌悪もしなくなった。大人になったんですね。
そう思っていました。
しかし、最近、ある大事件が起き、毎晩のように友達と長電話。
『ボクってなに?』『社会ってなに?』『成長ってなに?』
みんな多かれ少なかれ悩みを持っています。ツライ過去も持っています。そしてみんな自己嫌悪します。そして嫌でも自己確認。やっぱり内省的な人間だったんだ、ボク。そして友達も。
うーん、書いていてウンザリするな。ボクの友達は優しいよ。泣き言を聞いてくれて。友達がいて本当によかった。ありがとう。泣き言をお互いに語っていると、みんな人生でツライ事があったっていうのが実感できる。
NINE INCH NAILSの音楽が人気出るのもわかります。
人生が毎日バラ色。ずっと楽しいことしかなかった。悩みなんてない。
そんな人はNINE INCH NAILSを聞く必要がまったくありません。でもロック界の大物にNINE INCH NAILSがのし上がったってことは世界中のロックファンが多かれ少なかれ、人生で嫌なこともあったし
『ボクってなに?』『社会ってなに?』
って思ったんでしょう。自己嫌悪することもあったんでしょう。
NINE INCH NAILSも紆余曲折を経て、4年ぶりに昨年のフジロックで復活。新譜も発表しています。そのときのインタビューを読むと懐かしく、また永遠のトレント・レズナー節がありました。
『ボクってなに?』『社会ってなに?』
そんな不安なキモチを歌詞に吐き出して先鋭的なビートや轟音のギター、そして聞きやすいメロディーにして叩き付ける。
いつの間にか大人と呼ばれる年齢になってしまいましたが、キモチは若いままです。時を経て変化しているようで芯の部分は変わっていない。
新木場コーストのNINE INCH NAILSのライブ、『心にイバラを持つ少年』の集いになるんですね。楽しみです。
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