チェルノブイリ原発大惨事が住民と環境に与えた影響 ヤブロコフ博士、ネステレンコ博士著 パート2 | まっちゃんのブログ

まっちゃんのブログ

ブログの説明を入力します。

チェルノブィリ原発事故とその後遺症について研究してきたアレクセイ・ヤブロコフ博士を中心に編纂され、

2009年にニューヨーク科学アカデミーから出版された報告書の日本語訳

遺伝子損傷
電離性放射線は遺伝子を損傷する。この損傷遺伝子は数世代に渡って残るであろう。汚染地帯では染色体異常が沢山観察された。

チェルノブイリの遺伝子に与えた影響は放射線強が広島や長崎の数1,000倍以上であったので、これを多量にあびた第一世代への影響が大きかった。

事故直後の半減期の短い放射性物質にさらされた人、バックグランドと同じレベルに下がるのに300年を要する

ストロンチウム90、セシウム137と共存して生きる人、プルトニウム、アメリシウム汚染地域に住む人、およびその子供達は7世代にわたって影響が残るであろう。

ノルウェーでは染色体異常10倍になっているのが56人の成人で観察された。

スコットランドで21番染色体が1本余分に存在するトリソミー症(ダウン症)が2倍。

セシウム137が3Ci/km2(111,000Bq/m2)のロシアのチェルノブイリ近辺で染色体異常が2-4倍になった。

オーストリアで17名の成人の染色体異常が4-6倍になった。

ベラルーシで1987-1988年にかけてダウン症が49%増え、その他の国でも1987-1994年にかけ17%増。

放射線をあびた両親の子やベラルーシ、ウクライナに住んでいた子供のサテライトDNAの突然変異が2倍。

ベラルーシで事故後6年時点でウクライナにおいて放射線を浴びた父をもつ子の先天性発達異常は他の地区の1万人当たり960-1200人に比し、

1,135-1,376人と増えた。脾臓、副甲状腺、甲状腺、副腎皮質、卵巣、睾丸などの内分泌線の疾病は3倍になった。

内分泌系
ウクライナでは1988-1999年にかけ、内分泌線の疾病が8倍になった。

ベラルーシでは1987年、事故の後始末に働いた人の子の免疫細胞に重大な変化が見られた。

ウクライナの汚染地域では免疫細胞と体液が大きく損なわれた。

ロシアの汚染地域に住む子供達に抗酸化と交感神経系の機能不全が見られた。

呼吸器系
一般人、事故の後始末に働いた人の区別無く、10-15年後に免疫力の低下にとともに鼻咽頭および気管支疾患が増える。

汚染が15-40Ci/km2に居住していた子供は3年後に3.5倍。汚染地帯に住んだ女性から生まれた新生児の非感染性の呼吸器系障害は9.6倍。

事故の後始末に働いた人の慢性肺疾患は事故後15年間に10倍になった。

泌尿器系
放射線はホルモンのバランスが崩れるために腎臓、膀胱、尿路、卵巣、精巣が影響を受ける。

2000年までのデータでは生殖器の不全は女子で5倍、男子で3倍になる。

1981-1995年間にベラルーシでは子宮内膜症が2.5倍になった。不妊症は1986年に比べ1991年には5.5倍。

このうち精子異常は6.6倍であった。1988-1999年に泌尿器生殖器疾患は2倍となった。

54.1%の妊婦に癇前症、貧血、胎盤の破壊と多量失血が見られた。事故の後始末に働いた人は1988-2003年の間、泌尿器生殖器疾患が10倍となった。


チェルノブイリ原発大惨事が住民と環境に与えた影響 ヤブロコフ博士、ネステレンコ博士著 パート3
http://ameblo.jp/misininiminisi/entry-11182445840.html

私のtwitterのURLです。フォロワーになっていただけるとプログ更新を早く知ることができます。
https://twitter.com/#!/Matufuji1216

ペタしてね