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「天と地の守り人・第三部」
上橋菜穂子、著。 ２００７年
完結。
感無量。
ああ…。
例えば、アスラを利用して敵をせん滅すれば…。
例えば、ナユグの世界の、あるいは呪術師の超自然的能力による決着を選べば…。
例えば、主人公・バルサが超人的武人として軍を指揮して…という結末を選べば…。
━安易な決着は、全てをぶち壊しにする。
ならば、こういう決着しかない事は予想がつく。
予想はつくが、そこにどう導くか？！
実に読み応えがありました。
全ての主要登場人物が、自分の場所でなすべき事をなし、全てが落ち着くところに落ち着いた。
素晴らしい結末です。
これ以上はない結末。
そしてなお、余韻を残す…。
もう、バルサやチャグムや、皆が幸せになって欲しい。
ただ、ただ、そう願わずにはいられない。
最高の物語に最高のエンディング。
最高のファンタジーだと思います。
最後に読者を幸せな気分にさせる、素晴らしいファンタジー。
面白かった。
本当に、面白かった♪
それ以外に、言葉はないです。