銀の檻を溶かして 薬屋探偵妖綺談 // 高里椎奈 | みゅうず・すたいる/ とにかく本が好き!


銀の檻を溶かして―薬屋探偵妖綺談 (講談社ノベルス)/高里 椎奈
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 「銀の檻を溶かして・薬屋探偵綺談


  高里椎奈、著。  1999年。



 どうも、少し風邪気味で、集中力が無い。

こんな時に、ミステリを読むものでは無いですね。

油断したなあ・・・。


 元々、これはmokkoさん がお気に入りのシリーズで、

記事が実に興味を惹くものだから、読んで見ました。

ただし、私に薦めてくれたと言う訳では無い。

たぶん、向いていない要素があるのだとは思っていました。


 主人公が妖怪&妖精で、薬屋を営みながら副業で探偵

をやっている・・・♪

実に、そそる設定ではないか!



 とある街の一角に、その店は存在する。 燻べたような色

の木の床、木の壁、木の天井。 まるでそこだけ時に取り残

されたかのような― その店。 蒼然たる看板に大書された

屋号は、『深山木(ふかやまぎ)薬店』。 優しげな青年と、

澄んだ美貌の少年と、元気な男の子の三人が営む薬種店

は、だが、極めて特殊な「探偵事務所」で・・・!?

メフィスト賞受賞作!!

 (裏表紙より引用)


 メフィスト賞と書いてあるのだから、そこで気付きそうなもの

なのに、集中力が無いものだから本格ミステリ方面の作品

だと思わない。


 まして、最初は悪魔と契約してしまった男に泣きつかれ、

その依頼を・・・、と言う話で、ここでは実際に悪魔が出て来る。

その後、その「事件」の関連で、雪の上に残された百メートル

の妖精の形・・・、と来れば・・・。


 ネタばれになるのでこれ以上書けないけれど、これ以後は

推理小説として話が展開される。


 主人公たちのキャラクターも、それぞれ個性があり、行動

や会話も面白い。

キャラクター小説でもある。


 後半の事件そのものも、良く考えられている・・・、と思

います。

だが、私には集中力が無い!


 イマイチ細かい所が・・・。

こんな時に、ミステリを読んではいけない。


 さらに、主人公が妖怪・妖精で、前半には悪魔まで出て来る。

でも、特殊能力で事件を解決する訳では無い。

シリーズがこの先、どのような展開を見せるのかは分からない

けれど、主人公が妖怪である必然性がある訳では無い。


 このあたりは、ギミックであると考えて読むべき作品ですね。

京極堂系でしょうか。


 確かに、この連中は個性的で面白い。

それぞれの役割は類型的ではあるが、黄金パターンである分

安心して楽しめます。


 楽しい作品だと思います。

好きな人はもっと楽しいシリーズだと思いました。

興味のある方は、ぜひmokkoさんのページをご覧下さい。

私の記事より、遥かに充実して面白いです♪


 体調の良い時に、第二作を読んでみたいと思います。

なるほど、mokkoさんが強く薦めなかった訳だ・・・、私がキャラ

萌えする主人公じゃ無いと言う事か・・・。

まあ、私がキャラ萌えしたら・・・、それはそれで気持ち悪い

でしょうけれど・・・。(*^_^*)