「ありがとうカレー」誕生秘話 | 天まで響け!とどけ!「ありがとうカレー」

天まで響け!とどけ!「ありがとうカレー」

全国の障害者に送るありがとうカレー。障害者の方達に働ける環境を作り、無農薬で畑で野菜を作り、その野菜でありがとうカレーをつくる。勇気を持って帰ってくれたら幸せです


天まで響け!とどけ!「ありがとうカレー」 坪倉正明

「ありがとうカレー」誕生秘話

ある日、行きつけのカレー屋のカレーの達人が店をやめると私の耳に入った。

私はすぐに達人に会いに行った。

「事情があって やめるのは仕方がないです」

「しかし あのカレーを無くしてしまうのは ファン代表として 私が許しません」

そう言った。

「家で作って 売りましょう 私も手伝います」ということでカレー販売を開始。

美味しいカレーは順調に売れていった。

そんなある日達人が言った。

「こんなに売れるなら値上げしよう」

私は反対した。

「売れるから 値下げしましょう」

お互いの意見が反対だった。

「儲けに走ると ろくなこと無いです」

過去の私が蘇った。
しかし達人は意見を曲げない。

これはダメだと残念ながらカレー販売を断念することにした。

しかし今までのファンが

「カレー欲しい 何時できるの?」

そんな声がたくさん届いた

「もう達人とは 一緒にできない」

「あんたが作ったらいいやん」

そう言われたが作る気は無く

あれは達人のカレーやし無理やと思っていた。

そんな時友達から電話が


「ありがとうの達人に会いに行かない?」

ありがとうの達人?



何か面白そうだと会いに行った。

ありがとうの達人

そう小林正観さんとの衝撃の出会いだった。

坦々と話す正観さんの話はとても面白い。

サボテンに毎日 声をかける。
「ありがとう 大好き」

毎日 続けて言うと刺々がすべて落ちてツルツルりんこに~

すべてのモノには想いがあります。

これは凄い~

ありがとうでカレーを作ったら私のオリジナルカレーになるのでは?

そう思い家に帰るとカレーを作りだした。

まずは
「玉ねぎちゃん ありがとう」

そう言って玉ねぎを切ると

あれっ?涙が出ない~

再度まな板に顔を近づけて

「玉ねぎちゃん ありがとう」

やっぱり出ない~

「にんじんちゃん ありがとう」

「じゃがいもちゃんありがとう」


なんか野菜が喜んでる~

鍋に入れて

「美味しくなってくれて ありがとう」

呪文のように唱えた。

沸騰してきたら

ブクブク

えっ

ブクブク「ありがとう」

か か カレーがありがとうって言ってる~

私も「ありがとう」

カレーも「ありがとう」

嬉しくなって「ありがとう」

楽しくなって「ありがとう」

カレーと私のハーモニー

「ありがとう」

「ありがとう」

「ありがとう」

「ありがとう」

ドンドン続けると

カレーの色が変わってきた~

カレーが笑ってる~

めっちゃ眩しい~

これは凄い~

そして天まで響け!とどけ!「ありがとうカレー」が誕生しました。


ヤケクソ人生からありがとう人生へ

(天まで響け!とどけ!「ありがとうカレー」 坪倉正明)

プロ野球選手を目指して高校に入学。

しかし、怪我でドクターストップ。夢も希望もなくし、もう、高校に行く意味がないからと中退しヤケクソになる。

その後、17歳で島根で災害復旧工事の仕事をしたり、四日市でコンビナートの仕事をしたり。

めちゃくちゃ働くのですぐに評価され、気に入られて19歳にして200人の現場トップに。

年上しかいないし言うこと聞いてもらえない。

得意のケンカで押さえ込んでしまう。

疲れでフラフラとし、仕事中にギアに指を挟み人差し指の先がなくなる。
五体満足って幸せやなぁ~って実感する。



20歳の時に友達から弁当屋を一緒に寄ろうと誘われ、独立したかったので即OKし、当時の現場の社長に思いを熱く語り笑顔で代謝を承認してもらう!

よし これで明日から経営者や~

プロ野球選手の夢を無くした私

いつ死んでもいいとヤケクソ人生の私

新しい夢が見つかり希望が湧いてきた~

しんどくても休み無くても給料が安くてもそんなの関係無い

溜まりに溜まったエネルギーを弁当屋にぶつける覚悟し メラメラと身体が熱くなってきた~!

一緒に弁当屋をする友達に

「お前は ケンカ禁止 何処で誰に見られているかわからん
どんなに相手が悪くても 殴られても絶対に手を挙げるな
それができひんなら今すぐ 帰れ」



覚悟を決めた私は

「わかった約束する」

「それと 20歳になったら成人や」

「今まで 親に苦労や心配かけてきたやろ?」

「20歳のケジメにお詫びとこれからの報告をせえ」

「はぁ~?」

「商売 辞めるか?」

「わかった 今から行ってくる 時間くれ」

すぐに家に向かった

帰っていきなり

「親父とオカンとアニキ ちょっとココに座れ~」

って 偉そうに

みんな何事かと心配顔

「これから商売する
納得のいかへん事もあるかもしれへんけど 黙って見ておいてくれ」

「それと20歳のケジメとして 今までめちゃくちゃしてきて すいませんでした もう成人やしこれからの姿を見ていて下さい」


土下座をしてそう言った。

「今から仕事やし帰るわ」

そう言って席を立った私

なんと両親が泣いている

玄関先まで見送りに来てくれた

これでいい

これでいいんや

これから返していけばいいんや

そう自分に言い聞かせて 弁当屋に戻った。


私はありがとうカレーを通じて、ありがとうを伝えたいそしてたくさんの方にありがとうの体験をしていただきたい。

それによって言葉を大切にして物を大切にして食べ物を大切にして自分を大切にする。これらはそれぞれにありがとうの気持ち感謝があればできることです。

ありがとうは世界を救うと心より思っております。

何でもできると自惚れてきた私

主役じゃなければ満足しなかった私

もういいじゃないか

めちゃくちゃ好きな事して目立ってきたし

無事に結婚もでき、子宝に恵まれた

こんな私にできる事は?

縁の下の力持ちになることや

世界一の縁の下の力持ち!



障害者の方達に働ける環境をつくり

無農薬の畑で野菜を作り

その野菜でありがとうカレーを作る

全国の障害者が食べに来てくれて勇気をもらって帰ってくれたら幸せです。

また子供達にありがとうカレーの調理体験をしてもらえるようにして

自分で手掛けたありがとうカレーを食べてもらう

それによってありがとうを言い

自分で作った料理はこんなに美味しいと実感してもらえると思います。
そういった場を私がつくります。

また次々と病気で悩む人達に希望を与えるぬか風呂を作り、ありがとうカレーの店の横にできると最高です。

そんな思いに共感してくださるありがとうランドメンバーを募集しております。

ここに行けば喜べる 楽しめる
そんなありがとうランドを全国につくっていきます。

つたない文章をここまで読んでいただきましてありがとうございます。

世界一の縁の下の力持ち! 坪倉正明