チャイナ4.0 | 「国家戦略特区」blog

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ポスト・グローバリズムの社会を考察。日本を貧しくする移民=外国人労働者受入れ政策に警鐘を鳴らしています。

「リオ五輪の閉会式で一番感動的だったのは、君が代斉唱のパフォーマンスでした。しかしリオ五輪の影でチャイナの尖閣侵略が拡大しています」

『チャイナには、国家戦略はあるのか?無いのか?


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『チャイナ4.0とは何か?』

地政学者の奥山真司さんが、懇意にするユダヤ系の戦略家であるエドワード・ルトワック氏から声を掛けられ、大好きな日本の温泉に浸かりながら、奥山氏に口述した話を一冊の本にまとめたのが、このチャイナ4.0である。従ってルトワック著、奥山訳というのは正確ではなく、両者の共著と捉えても良い新書である。

『チャイナ2049と読み比べるべき』

私が本著に興味を持ったのは、少し前に発売された「チャイナ2049」との読み比べの為である。予想通りで「チャイナ4.0」と非常に対照的な内容となっており、チャイナ4.0だけだと非常に片手落ちの知識をチャイナに対して持ってしまうかも知れない。是非ともチャイナ2049とセットで読んで欲しい内容だ。

『チャイナは愚かなのか?賢いのか?』

チャイナ2049では、中国は「百年マラソン」と呼ばれる遠大な国家戦略を持つ国として描かれ、例え国家指導者が変わろうとその戦略は揺るぐ事が無い。ところがチャイナ4.0では、チャイナはアフリカの独裁国レベルの国であり、中国には他の総てが揃うが戦略だけが無い国とルトワックに酷評されるのである。

『ルトワックの奇妙な安倍総理評』

ここで私が着目したのは、ルトワックの奇妙な安倍総理に対する評価だ。チャイナは安倍総理に対し、靖国不参拝と尖閣の領土問題化を求め、安倍総理はそれを拒否したとするのだが、完全な認識違いである。安倍総理は保守派へのリップサービスとして一度だけ靖国にアリバイ作りに参拝し以後、靖国参拝を控えている。

『アベ政権下で尖閣支配は大幅後退』

もっと酷いのは尖閣諸島の実行支配の後退であり、ルトワックの説は、本書チャイナ4.0のP66〜67に掲載された海保の表によって見事に否定されている。チャイナは徐々に徐々に、尖閣諸島への侵略を強めており、ジワジワと日本の実行支配を崩しているのである。チャイナは見事に戦略を持ち確実に実行している。

『ナゼ戦略家ルトワックは見誤ったのか?』

南沙諸島の問題でもアメリカ海軍の自由の航行作戦などは、チャイナに対する警告では無く、同盟国や周辺諸国に対する米国のアリバイ作りに過ぎない事が徐々に明らかになっている。この部分はルトワックが明確に見誤っている。恐らくルトワックの戦略とは、ロシアのクリミヤ進攻などをイメージしているのだろう。

『孫子を軽視するルトワックと奥山』

チャイナ2049の骨格をなしているのは孫子なのだが、奥山氏もルトワック氏も孫氏に精通しながら、チャイナの「孫子」的な国家戦略を軽視している。この手のチャイナ崩壊論者は、ネオリベ礼賛や、グローバリズム礼賛の価値観を持つ者が多い気がする。自分の見たいチャイナしか見なければ、真実は見えない。

『経世済民を軽視する戦略は無力である』

奥山氏とルトワック氏の共通する弱点は恐らく経済である。チャイナの本当の強さの源泉は、社会主義的、共産主義的な国家の経済への積極的な関与が上手く行っている部分を無視している点だ。今の日本のように新自由主義的な国家の経済への不介入という誤った政策より遥かに優れた成果をチャイナは残している。

『立体的にチャイナの危険性を認識する』

チャイナ2049は、やや中国を過大評価し、チャイナ4.0は、米国を過大評価している面が強い。それ故、この二冊をセットで読むと、チャイナという全体像がより立体的に浮かび上がるのだ。中国の国家戦略は、ロシアを含む西洋諸国より、ロングスパンで斬新主義的だ。この匍匐前進的な侵略は危険である。

『日本は富国強兵に精進せよ』

チャイナ4.0では、様々なパラドックス「大国は小国に勝てない」などの記載があり、アベ政権の体たらくによって対米依存やグローバル化を進めて、危機を深めている日本国民からすると参考になる。今、日本に一番必要な事は、グローバリズムを抑制して積極財政を行ない、日本の国力をひたすら高める事なのだ。

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