テロと通貨と皇室と | 「国家戦略特区」blog

「国家戦略特区」blog

ポスト・グローバリズムの社会を考察。日本を貧しくする移民=外国人労働者受入れ政策に警鐘を鳴らしています。

「7月10日の参院選挙では自民党が単独過半数との予想も出ています。という事は少なくともサヨクにビビって大騒ぎする必要は一切無さそうです」

『あらゆる意味で、グローバリズムが終る歴史的根拠』


安倍総理は明らかな移民推進のグローバリストです!と怒り新党な方は発信力強化の為に以下のリンクをクリックにて、ご支援宜しくお願い致します。


人気ブログランキングへ

『人類学から見た経済学の害毒』

「進撃の庶民」推奨ブロガーの「シェイブテイル日記」さんが、少し前の記事なのですが、大変重要な著作の紹介をしてくれています。グレーバーという人類学の研究者が書いた貨幣と負債の起源について書かれた洋書の骨子要約です。本稿は、そのエントリーをヒントに、私なりに見解を加えて論じたいと存じます。


「シェイブテイル日記 「現代思想2012年2月号」デビッド・グレーバー 」

『主流派経済学の裏の顔』

経済学の始祖と呼ばれるアダム・スミスの根幹の思想は『経済の本質は物々交換であり通貨はモノである』という事に集約出来ます。ところが、人類学の研究から、物々交換の社会から貨幣経済に移行した形跡は全く無いと云うのです。私は、これぞ経済学が人類を不幸にするカルト宗教である動かぬ証拠と考えます。

『経済の本質は信用、貨幣は借用書』

アダム・スミスに対して私の見解は次の様になります。『経済の本質は信用であり通貨は借用書である』です。仮に経済の本質が物々交換で、交換の手段である通貨がモノなら、究極的には一切の政府の存在が無くとも経済は成立します。グローバリズムや新自由主義が唱える自由に参加出来る市場さえ有れば良いのです。

『グローバリズム礼賛のカルトこそ経済学』

ところが経済が信用で、通貨が借用書なら、その信用を維持し、借用書を担保する規制や制度が必ず必要となります。それを維持する組織が政府であり国家共同体なのです。そこでは文化伝統や社会常識を在る程度、共有する集団である必要があります。つまり通貨がモノか、否かの差はコレほど大きな違いになるのです。

『合宿で通貨の基本を学ぶ』

私が通貨が借用書である事を何となくイメージ出来た切っ掛けは、学生時代の合宿や、キャンプなどでした。外部と隔絶されて商品の購入の出来ない、つまりお金でモノを買えない状況に人が陥ると、不足したモノを、物々交換をするのではなく、友人同士のモノの貸し借りで乗り切った事を思い出したのです。

『かつての日本で通貨の基本を学ぶ』

また幕末から明治初期の日本を訪れた西洋人の著書を読むと銀貨や金貨は余り流しておらず、不換紙幣を庶民が使っている事が驚きをもって書かれていました。また「進撃の庶民」運営ブロガーの有閑爺い様が度々言及されていますが、つい最近まで現金決済よりも手形(借用書)による信用取り引きが多かったそうです。

『国家崩壊後に物々交換が発生する』

私も以前のエントリーで予想したのですが、グレーバーの研究でも、むしろ物々交換が発生したのは、国家が崩壊した後の事が多かったそうです。制度や規制を維持する国家が崩壊すれば、通貨を金などのモノで代用し、物々交換するしか手が無くなります。アダム・スミスがイメージする社会の原型もコレでしょうね。

『ISはグローバル企業にしか見えない』

先日バングラディシュのダッカで発生したイスラム教徒による日本人殺害テロ事件は、ISが犯行声明を発表しました。まるでISはフランチャイズ企業の如く、今日は米国、明日は欧州、明後日は中近東、明々後日は南アジアとグローバルに展開します。地域地域の独自性を発揮するISはグローバル企業そのものです。

『国境や国籍に拘る時代が到来』

安倍総理の演説の如くの状況ですが、正に国境や国籍に拘る時代は「テロリズムにおいて」終ったのです。しかし米国を筆頭に世界が対テロ戦争の闘いに勝利する事を目指せば、グローバリズムを規制するしか道は無くなります。タックス・ヘイブンのパナマ文書問題の本質はテロ資金の規制が目的の一つとされています。

『ナゼ日本では通貨の信任が高いのか?』

幕末の頃から不換紙幣が何の疑問も無く流通していた日本ですが、これは逆説的に国家共同体に対する国民の信用の高さを示します。自然災害の多い日本では、むしろ社会制度を安定させようとの意志が国民の間に強く、その国民性が究極的に発揮された存在が万系一世の皇室です。円の信任は天皇陛下まで繋がります。

『経済成長の鈍化と日本化の結末』

バブル崩壊後に経済低迷が続く日本ですが、リーマンショック後の多くの国々で、国民の貧困化は継続中です。UKのEU離脱、トランプ現象などなど、総ての根っ子はグローバリズムの否定です。このような国際的な流れの中で、我が日本の役割は、グローバリズムを否定した上での一億総中流社会の再生でしょう。

『周回遅れのアベ政権を否定する勇気を!』

ところが我らがシンゾウ・アベ総理は、超周回遅れのグローバル化を直走る有様です。あらゆる状況証拠からグローバル化の終焉は確実なのに、高速道路を逆走するボケ老人の如く危ないアベ総理を、支持する国家を破壊したいグローバリストや極左を別とすれば、徹底的に糺すのが参院選挙での良識派の基本なのです。

人気ブログランキング参加中。護国の為に自由移民党には絶対に投票しません!と怒り新党なお方は以下のリンクをクリックにてご支援お願いします。

人気ブログランキングへ




「シュガーキューブス(Vo:ビョーク/1992年)Stick Around for Joy」


言論ポータルサイト『進撃の庶民のブログ』は行き過ぎたグローバリズムなどに警鐘を鳴らすブロガー支援目的のサイト。隔週土曜日にコラム寄稿へ!


コメント欄ルール:ご批判を含め自由に議論して頂いて結構ですが、荒らし行為や罵詈雑言など「常識」を伴わないコメントについては適宜削除しますので、ご注意ご容赦下さい。