大阪都と全体主義 | 「国家戦略特区」blog

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ポスト・グローバリズムの社会を考察。日本を貧しくする移民=外国人労働者受入れ政策に警鐘を鳴らしています。

『藤井聡著:<凡庸>という悪魔・21世紀の全体主義』


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『藤井聡氏が疑問に感じていた事』

この本を藤井聡氏は二年程前から書き始めたそうですが、理由は日本社会のエリートと呼ばれる人が、揃いも揃って「おバカ」な政策を唱えている事に対する疑問です。一流大学の教授、政府の高級官僚など、冷静に考えれば明らかに間違っている政策を延々と主張する姿は不気味です。私も大いに疑問を抱いていました。

『全体主義とは<いじめ>です』

藤井聡氏は、その原因を全体主義に有るのではないかと提議しています。ナチスドイツがいかに愚かな全体主義に陥って破滅したかをハンナ・アーレントの研究を引用して紹介しています。非常に単純化して説明すると、全体主義とは『いじめ』なのです。テロル=暴力・恐怖そのものが自己目的化しています。

『全体主義とは<思考停止>です』

また全体主義に陥るメカニズムを藤井氏は『思考停止』と表現しています。例えば、ユダヤ人を虐殺する事の意味を思考停止してしまえば、幾らでもユダヤ人を強制収容所にブチ込める訳です。実は思考停止は、ナチの支持者に留まらずヒットラー自身にも及んでいたそうです。ヒットラーも全体主義の奴隷だったのです。

『全体主義とは<破滅への道>です』

思考停止の結果、起きる事は当然ながら破滅です。例えば、ナチスがモスクワを攻撃する際、客観的で論理的な思考が出来れば、冬までにモスクワを陥落させるのは困難だという事は分ります。ところが思考停止の状態では、偉大なドイツ民族は冬までに必ずモスクワを陥落させされると、思い込んでしまうのです。

『全体主義とは<バケモノ>です』

人は脳が発展したお陰で本能を乗越えた行動をします。しかし、これは良い事ばかりではなく動物以上に残虐性(=いじめ)を帯びる事も意味します。それを防ぐ方法は、思考と信頼であると藤井氏は指摘しています。そして全体主義は、その二つを人から奪います。その時、人間は人の姿をしたバケモノに過ぎません。

『今の日本は全体主義』

何故、普通以上の知性や教養を兼ね備えているハズの高級官僚や一流大学の教授が、アホな政策を主張する理由は「全体主義」にあると藤井氏は指摘します。官僚は「思考停止」で自らの出世や省益しか関心が無く、大学教授は「思考停止」で学会や大学での地位にしがみつくしか脳が無いのです。政治家も同じです。

『新自由主義(ネオリベ)全体主義』

全体主義の恐ろしいところは、中身が空っぽな点です。別にナチズムでも共産主義でも新自由主義でも何でも良いのです。全体主義とくっついてしまえば最後、思考停止とテロル(=いじめ)が結びついた破滅への道に転がり落ちるしか無いのです。失われた20年と呼ばれる今の日本は新自由主義・全体主義国家です。

『大阪都構想に藤井氏が反対する理由』

本書は偶然「大阪都構想が日本を破壊する」と同時に出版されました。ところが、この藤井氏の二つの著作は密接な関係を持っています。「大阪都構想が日本を破壊する」は、具体的な大阪市廃止5分割解体構想の問題点を列挙していますが、本書は、大阪都構想を招いた思想的な背景を明らかにしているのです。

『大阪都構想とは全体主義そのもの』

橋下市長が推進する大阪市解体5分割構想は、何から何まで全体主義そのものです。ヒットラーは、別にユダヤ人が憎くて憎くて仕方ないというよりは、自分の過去の発言から、ユダヤ人虐殺をするしか、なかったそうです。同じように、橋下市長も自らの過去の発言から大阪市解体に追い込まれているのが真相です。

『大阪市解体という<いじめ>から目を覚ませ!』

橋下市長の二重行政解消との主張も全く根拠の無いのは、今や明らかなのですが、思考停止の全体主義に陥った橋下支持者は、聞く耳を持ちません。これは何の意味も無い<疑似いじめ現象>に過ぎない事を大阪市民の皆さんには、気付いて頂きたいです。人と同じで大阪市を殺してしまった後ではもう手遅れですよ。


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