韓国化を推進する正体 | 「国家戦略特区」blog

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ポスト・グローバリズムの社会を考察。日本を貧しくする移民=外国人労働者受入れ政策に警鐘を鳴らしています。

経世済民・建築論『韓国化への懸念と継続するデフレ』

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『ご紹介頂きありがとう御座います』

二年ほど前、韓国の建築ジャーナリズムで私の設計した建物を紹介したいとの話がありました。とは言っても全部日本の住宅建築を紹介する本で、しかも大変な数の作品が掲載されていました。質より量で勝負という感じで、数百ページの二冊組です。

『グローバリズムの優等生』

テキストは、総て英語で、韓国内で建築に興味を持つ読者よりも、英語圏を中心としたグローバルなマーケットを目指しているのは明らかでした。サムスンや現代自動車でお馴染みのコリアンらしい戦略です。

『韓国である事は秘密』

コリア的な要素としては、ハングルで最後の1ページに版元の表示がされているのと、裏表紙の韓国企業の広告の二つだけでした。仮に米国でこの本を手にした読者は、韓国の出版社が手掛けたとは全く気付かないでしょう。

『韓国好みなセレクション』

面白かったのは、掲載されている作品のセレクションで、日本の建築ジャーナリズムとは、明らかに選考基準が違っていました。簡単に説明すると、意匠的に過剰で目立つ作品が多く選ばれていたのです。いかにも派手好きな韓国人らしいセレクションです。

『コリアンの友人から教えて貰った事』

私の友人で今は
NYの設計事務所に勤務しているコリアンがいるのですが、彼曰く、韓国では、BMWやメルセデスを購入する時に、一番小さなエンジンで、一番大きな車体を選ぶそうで、日本はその逆だと指摘していたのが大変印象に残っています。彼によると家も富裕層は出来るだけ大きな構えにするのが普通らしく、比較的地味な邸宅が多い日本との違いを感じたものです。

『お腹いっぱいのデザイン』

建築本の話に戻すと、見終わった印象は、お腹一杯というか、現代日本で小さな住宅に、もの凄いエネルギーが投入されているという事実を再認識しました。日本全国で建設費が二千万円台から数千万円規模で作られたと予想される住宅に膨大な労力が投入されており、仮に予算が、その十倍や百倍の建築でも十分成立するデザインや設計密度の作品ばかりでした。

『過剰なデザインの理由』

実は本の印象を「お腹いっぱい」と表現したのも、小さな住宅に投入された建築家の情熱、施工会社の苦労、施主の想い、などが十二分に伝わって来たからだと思います。私が日本の建築ジャーナリズムで見たことの無い建物があったのも、デザインが過剰で、住宅の本来の機能から逸脱したような作品だったからかも知れません。

『大きなプロジェクトが相応しい』

つまり本当は、もっと大きな公共的なプロジェクトの方が、デザイン的に相応しい建物が多く見られたのだと思います。しかし、裏を返せば、これもデフレのなせる技です。

『消費税増税でデフレへ突入』

橋本内閣は、97年に消費税を増税し、緊縮財政を断行し、以後日本はデフレの底に沈んだままです。景気対策のカンフル剤として補正予算が投じられる事はあっても、公共建築は大幅に削られて来ました。

『外から見れば分かる末期症状』

公共事業削減と規制改革で、官から民へという都合の良い流れは生まれず、建設業界は縮小するパイを奪い合って激しい競争を繰り返して来ました。建築家も同じで、この韓国から出版された本は、そのような日本の状況を、外国人の目から見た故に、顕著に示していました。野菜をナベで煮込んで具がなるくらい煮詰まっているような状態です。美味ですが末期症状とも捉えられます。

『韓国にも勧告したい』

しかし、日本のデフレも深刻ですが、隣国、韓国の状況も褒められたものでは有りません。韓国の建築ジャーナリズムに発表するときに助かるのは、日本語でコミュニケーション出来る点です。私のような英語が苦手な人間からすると有り難い話です。しかし、コリアンの立場から考えると、やや複雑な問題を抱えます。

『トリリンガルが当たり前の社会』

つまり、この本を日本建築について編集するために、日本語の知識と、世界で売る為に、英語の知識が必要となると、編集部のスタッフは、バイリンガルどころか、3カ国語を使えるトリリンガルでなければなりません。

『韓国経済の特性』

また日本の隣国との地理的な特徴を活かして、日本の建築本を作っているわけで、これを日本から資本財を入れて成長して来た韓国経済とも重なります。さらに仁川国際空港がアジア有数のハブ空港であるのも、釜山の貨物取扱量が、神戸より遥かに多いのも、日本の旅客や貨物輸送を集めているからなのです。

『内需中心の経世済民』

日本は、本来内需を中心とした分厚い中間層を持つ国でした。これはインフラ整備などの国内投資の賜物です。ところが、97年のデフレ突入後の日本では、公共投資を削減し、構造改革、グローバル化などの間違った政策を続けて来ました。これが失われた15年あるいは20年と呼ばれる停滞の時代の正体です。

『安倍政権の通信簿』

この負の連鎖に終止符を打つべく颯爽と登場した安倍政権ですが消費税増税や規制改革、外国移民などのグローバリズムの推進で、もはやデフレ推進内閣になってしまったようです。そして、その先に待ち受けているのは日本の韓国化ではないでしょうか?

『韓国にはあって、日本に無いもの』

しかし、韓国には日本という寄生するのに丁度良い母体がありましたが、日本には寄生する相手がいません。それどころか、
TPPが良い例ですが、世界中の国々が、日本に寄生してやろうと手ぐすね引いて待っているのです。

『この道には、先は無い』

安倍政権が進めるグローバル化という名の韓国化ですが、その先の「この道」は行き止まりとしか思えません。我が国は、規制改革や財政規律を重んじる以外の「別の道」に進む時期だと、韓国の建築ジャーナリズムが示唆していると感じています。

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『進撃の庶民』は行き過ぎたグローバリズムなどに警鐘を鳴らすブロガー支援目的のサイト。本エントリーは同ブログ水曜日に連載中のコラムを転載。