みなさんはお肉は好きですか
食事の相談を受けたりダイエットしている方のブログを見たりしていると、ダイエットのために肉をあまり食べないようにしている人が多いかと思えば、逆に「痩せるために肉を食べている」という人もときどきいます。
肉がダイエットにいいのか悪いのかの前に、「肉」をいろいろな点から見てみましょう。
西洋の栄養学では、
栄養成分 →たんぱく質
必須アミノ酸を豊富に含む
骨・血・筋肉を作る
漢方では、
虚弱の場合必要
食べることで足りない部分を補う
(肝臓が弱っているならレバー、など)
鶏肉 →食欲がないときや虚弱体質の改善
豚肉 →精力を高める 滋養強壮、アンチエイジング効果
牛肉 →骨や筋肉を強くする 体を温める
羊肉 →冷え症、足腰の痛みに 暑い日や口内炎には良くない
鴨肉 →乾燥を潤す むくみ解消 体を冷やす
といった具合に種類によってそれぞれ目的が違い、目的に合わせて選びます。
同じ肉でも学校の家庭科で習った栄養学的な観点からみるのと、薬膳の観点からみるのとではとらえ方が違っておもしろいですね
でもどちらも、体を構成したり体力をつける働きをしているという点では共通しているようです。
元気がないときにスタミナをつけるために食べることも多いのではないでしょうか。
しかし、食べ過ぎると良くない点についても書かれています。
●たんぱく質と同時に動物性脂質も摂取するため、体に合った適量を心がけないと脂質の過剰摂取になる
→「肉は太る」というのはこれが理由ですね。
そして肉の脂は血を汚すので老化にもつながります
●腎臓に負担がかかり、腎機能障害につながる恐れがある
→タンパク質は体内に貯蔵することができない性質をもっているため、過剰な分は尿に排泄されますが、肉過剰にたんぱく質を摂取すると腎臓がフル回転して負担がかかる、ということです。
私もアドバイスをしているなかで、肉を食べ過ぎなので減らすように言うときと、もっと食べた方がよいと言うときがあります。
食べ過ぎていれば、
脂質の過剰摂取になるため控えるように言いますし、
好きだけど痩せたいから我慢しているという人には、
脂肪を燃やせる体になるためには良質なタンパク質が必要なので、どんな肉を、どのようにして、どのくらいの量を食べたらよいのかをアドバイスします。
肉が嫌いだから食べないという人には無理に食べるようには言いません。
実際、肉を一切食べなくても生きられるし健康な人もたくさんいるようです。
たとえば、私は詳しくありませんがマクロビという食生活法では肉を食べませんよね。
それから、書くと長くなるので内容は書きませんが、昔ながらの一汁一菜や自然食を勧めている若杉友子さんの長生きしたけりゃ肉は食べるな という本には、肉は食べない方が良いとする理由がかかれていて、それはそれで納得させられる内容で説得力があります。
肉は骨、筋肉、血などの体の組織を作るために必要で、食べ過ぎにならないように気を付ければよいのかと思えば、このように、食べない方が良いという説もあります。
「肉食ダイエット」というのもあるようで、実践して実際に痩せたという方が前にいましたが、その方は肉食ダイエットをするにあたって、毎日ラーメン、チャーハン、カレー、から揚げを食べていたのを一切止めたので、肉食ダイエット以前にそれだけで痩せたんじゃないかと思います。
日本人は「○○ダイエット」「○○だけダイエット」が大好きですが、もしその方が肉食ダイエットを始める前にこの本を読んでいたら肉食ダイエットはしなかったかもしれませんね。
いちいち振り回されていては大変です
「痩せたいなら肉を食べた方がよい」という本やテレビの情報だけを鵜呑みにして、痩せるために肉食にするのは危険です。
肉に限ったことではありませんが、「食べた方がよい」という情報を見たり聞いたりしたなら、「食べない方がよい」とする説も情報も調べて、そしてそれが自分に合うのかどうかをせめて考えてからしてほしいなと思います。
若い女性がよくやっている、「食事の前にサラダを食べる」も然りで、ダイエットの逆効果になっている場合も多いのです。
私も肉は好きでときどき食べますが、あまり量を食べられません。
食べるときは脂の少ないものを選びますが、それでも脂でお腹がいっぱいになるような気がするのです。
体が、「これ以上いらない」と言うのですね。
でも、濃い味や脂質の多い食べもの、添加物、砂糖を摂りすぎているとその感覚が麻痺して、肉の脂を血が汚れて血管が老化するまで食べても「もういらない」と感じなくなるのですよ。
怖いでしょ~
あ、それから余談ですが、肝臓が弱っていたらレバーを食べるという薬膳の考えかた、今は実際にはしないかなーと薬膳の先生がおっしゃっていました。
今の肉は昔と違って、早く出荷するためにホルモン剤を注射したり、どんな餌で育っているかわからない肉も多く、解毒する肝臓にたくさん毒素がたまっている可能性があるから、レバーを食べても栄養になるどころか毒素を食べることになるかもしれないと思うから
だそうです。
このことについては私も以前、ブロイラーの鶏の記事を書いたことがある気がします。
また探しておきますね。
いろいろと話が逸れましたが、
あまり神経質にならないで楽しく食べること
安い肉は食べないこと
それでも自分は肉をもっと食べた方がいいのか、あまり食べない方がいいのか気になる方は1週間の食事を記録してお越しください
厳しい暑さが続いていますが、冷たいものはほどほどに、夏の野菜を食べて、たくさん汗をかいて、夏バテに気を付けて楽しい夏を過ごしてくださいね
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是非ごらんください。