【選民意識】
俺っていけてる人間だ またはいけてる組織に所属している選ばれた人間だ。
プライベートでお会いする人なのに自分の所属している会社名を必ず名乗る人がいました。
そんな人ばかりではありませんので具体名は書きませんが、たしかに合コンや、夜の六本木でも人気のありそうな会社でした。
今は殆ど聞かなくなった言葉ですが、業界や業界人という言葉が脚光を浴びた時期もありましたし、
パンピー（一般ピープルの略）という言葉を普通で少しだけ身なりが派手な人が、地味な人を揶揄して使っている時期もありました。
景気のいい時の日本人全体もこの意識が強かったと思います。
日本人は優秀で上品な国民で、中国は下品で文化的成熟度の低い人間が多い。そしてこの差は埋まる事のない絶対的なものである。
全然そんな事なかったわけですが
最近は格差が広がり、若き大金持ちが誕生するようになったので、
多少の優劣によっての選民意識はさすがに持ちにくくなったのかなと思いますが、差別と同様に、この意識が無くなる事は無いと思います。
今までは否定的な面ですが、悪い事ばかりでもありません。
例えば、命を賭すような仕事、人が嫌がるようなボランティア、
普通の奴らには任せられないから、俺らがやるしかないでしょと、
つべこべ言わずにエイヤッと取り組む為にはそいうい心構えも必要だと思います。
任侠の精神や祭りの時の心構えにも通じる部分があるのかなと思います。
自分に無頓着になるというか執着を捨てる思い切りですね。
その選民意識をうまくコントロールして人を使いこなす人もいると思います。
悪く使われると洗脳に近くなりカルトや志の無い宗教と紙一重になりますが、
高揚感の共有という事であれば成長する組織には必要かなと思います。
俺が選民意識を持てるとしたら顔の濃さくらいなか。
全然選民じゃないな。
遠藤康志