チビッコ格差 | ミミコーポレーションのブログ

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表参道で賃貸仲介を行っております株式会社ミミ・コーポレーションのブログです。
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最近仕事おいて高額賃貸物件のご案内を致しました。
高級とか高額というのは主観的な評価や周囲との比較による部分もありますが、賃料50万とか70万とかは私の感覚からいえばかなりの高額です。

先日高級物件にあるご家族をご案内したところ、たぶん6、7歳くらいの女の子、部屋に入った瞬間「せまーい」と一言。
一応100平米を超えた新築のマンションです。
しつけもキチンとされて良識のあるご親御さんでしたし、
わがままとかではなく素直なリアクションでした。
以前、海外ではかなり広いところにお住まいだったそうです。

入居審査があるので、お客様の収入やバックボーンを、伺ったり、推測する必要があるのですが、最近の特徴としては外資系企業の日本での雇用が増えていて、お子さんは英語を話す環境に育ち、色んな国籍の人間と触れ合いながら育つ。
で、親御さんも十分な愛情をかける余裕がある。

片や、マックとたまに安い焼肉を食べながら荒んだ環境で育つ。

ニュースでは実親の再婚相手に虐待を受けてと死に至るとか、子供が駅で廻し蹴りされている動画なども目にしますが、
経済的に苦しければ親も子供に愛情を注ぐ余裕がなくなると思います。

大人は自分で選んだ人生ですが、幼少時においてこうも見聞、体験が異なるとこれはもうものすごい格差だなと思います。

いじめを受けている子供に対する西原理恵子のメッセージにもこうありますが、

いくら紛争地帯(ふんそうちたい)でも、年間3万人も死ぬことはそんなにありません。でも、日本ではそれくらいの人々が自殺しています。そう、この国は形を変えた戦場なんです

貧富の差が幸福の度合いに完全に比例するわけではないし、
いじめの問題は裕福になれば解決するわけでないので論点がずれてしまいますが、
本人の努力が及ばない段階での環境による負の連鎖はやはり痛ましい。

富める者は驕らず貧しい者に施しを、
貧しい者は希望を失わず明るく生きる。
これが出来ればいいんでしょうけど、

毎日毎日、有益な情報や、感動する動画が拡散されて、
隠された悪が暴かれるようになっても世の中はなかなか変わらない。

遠藤康志