ONE OK ROCK 人生×君= 6/1 大阪城ホール 1日目(ネタバレあまりなし) | とらんぬのブログ

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札幌から3週間・・・でも3週間って本当に長かったw

今回は俺の地元・大阪でのライブである。

で、実は大阪城ホールでライブを見るのは初めてである。

(大阪城ホールでユニコーンがやるときは仕事で大阪に帰れないときばっかりであった)

大阪城ホールは小さい頃に親に連れられてバレーを見に来た時以来ではなかろうか?

とりあえず今回のレポートはネタバレはあまりない。

つーかだって札幌でそこそこ書いてるからねw


しかし大阪城ホール、でかい。やたらでかい。

今回の席はアリーナスタンディングである。

ユニコーンでは毎回椅子があるが、このだだっ広いアリーナ空間全部スタンディングである。

で、自分のエリアは「AL2」というものだったんだが、なんのこっちゃ?

色々調べたが出てこない。

で、入ってみてこういうことだったのだ。


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横長に仕切られてる。すげー横長w

なおBとCもあったので、縦に15列あるということ。

うまく柵横をゲットできたので、命の保証をなんとか確保できたw

というわけで、今回のエリア・AL2はかなり神レベルであった。

数えてみると前から15列目くらいだったので、

前回の札幌3F席はもちろん、サマソニやZeppで1400番台の残響ツアーはより遥かに前方で、

かなり細かい部分まで見えて、始まる前から無駄に興奮w

俺様完全に不審者w


今回はいきなり始まった札幌と違って、入場してから1時間、若者の眩しさに耐えねばならないw

とりあえず周りの若い子に「おばはんが若者の憩いの広場に入ってすまん・・・」と心でつぶやき

全力で下を向いてたが・・・あれ、何かよく見ると、結構あちこちに、30代以上の人いないか?

あと子供連れの人とか。スタンドには明らかに初老の方がいたり・・・

明らかに客層が残響から変わった!

この年齢の幅広さがCD不況の中で20万枚売ったということなんだなあ・・・


で公演はスタートするわけだが、前回スタンドでゆったりと全体を眺めておいてよかったよ。

かっこよすぎて興奮しすぎて何が何だかわからんw

札幌のステージ見て、今回のツアーの舞台演出がかっこいいなあ、と思ってたら

舞台監督はユニコーンの全ツアーを担当しているJメンとのこと。

毎回ユニコーンの時に「うおお!」と感動させてもらってるんだが、

ちゃんと演者の世界観に合わせた効果的でゴージャスな世界観を作り上げるJメン、さすがだ!


とりあえず先にMCとか面白かった部分とかの記録。

・Taka「今日は関西人でないことがこれほど残念なことはない!でも関東弁で通します!」と言った後に

 「やったるで~wでも僕は関西にも住んだことがあるので第2の故郷だと思ってる!」

・「Wherever you Are」前、TakaとToruのみが舞台上に残って、

 TakaがToruに「あんまりしゃべんないのはギタープレイが変になるからか?w」

 Taka「どうせあそこにいるのToruのお父さんでしょ?席ですぐ立っちゃうw」

 2階左手の貴賓席チックなところにメンバーの家族親戚がいるようだが、

 確かにそこで明らかに勢いよく立ってるおっちゃんがいたw

 あとライブ終了後、関係者パスをつけた老夫婦とかがすごい勢いで楽屋方面に歩いて行ってたので

 どうやらメンバーの親戚一同来ていたようだ。

・「Be The Light」終了後に深みのある沈黙とすすり泣きの空気に突如、

 「Ryota~!もっと来いや~!」のゆるい掛け声w

 Ryota「え~今何って言ったん~?なんか俺気合入ったわ~!」と応えるw

 Taka「この曲の後でこうなるのは大阪だよねw曲間で静かにならないのはいいね」となぜか楽しそうw

 つーか大阪は全体的にメンバーにフレンドリーすぎるw

 「Toruしぶいわ~」「Toru結婚して~」←男の声ですw

・結構海外バンドのライブではよくあるけど、大阪は激しい曲のときは全員で合唱してる場面が多い。

 前にNHKのラジオで「こっちが歌って演奏してるのを観客も歌ってるのって、なんかいいよね!」と

 言ってたが、マジでこの日のライブの観客は海外バンドのファンの雰囲気っぽかった。

 まあ大阪はある意味強烈に強いので世界に通用する人材多いからねw

・Taka「今日のプレイが今までやってきた中で一番良かった!」

 多分冗談やお世辞じゃなく、俺自身もこれまで見た中でベストプレイだったと思う。

・個人的な話だが、今まで楽曲の良さと表現力豊かな歌唱力でのみワンオク評価してたけど、

 前のほうで見たことで初めて、ワンオクのルックスの華やかさをマジで実感し、

 びっくりするほど取り乱したwこんなにかわいい子たちだったけ?!みたいなw

 写真じゃ気付かなかったが、こりゃアイドル的な人気があるのも理解できるわw

 表情も曲ごとに笑顔だったり重苦しかったりコロコロ変わって見ていて楽しいし、

 本気でこの子らかっこいいしかわいいなあw←でも気付くの遅いよw


しかし前ってのは凄い!演奏者3人が楽曲の迫力を全身使って表現している様子が目の前に!

ともかく今回は中央にいたのでTomoyaがかなり見やすくてうれしかった!

個人的に今回のアルバムでTomoyaの表現力が一番出てると思ってるのは

優しく歌うTakaの心情の細やかさを打楽器で表現しているともいえる「the same as…」。

彼の魔術師のような、楽曲ごとに風景を変える、生き生きしたドラム感覚が強く爽やかでよい!

あと「完全感覚Dreamer」で最後バーンとスティック投げてて、かっこよすぎて惚れたねw

そしてToruのザ・ギタリストな派手な動き!多分自分が高1男子なら真似したくなる。

スタンドで見てた時も確かにめちゃ動いてたのはわかってたんだけど、

あの動きをしながらギターの音を制御するのってかなり大変かと。

しかしパーマは本当に大失敗だと思うのw

イケメンにも似合わない髪型ってあるのねw

真ん中に寄り過ぎた位置にいたので残念ながらRyotaがほぼ見えない位置だったんだよね。

そういえばピック弾きを今後は増やしたい、と言ってたが、自分が見たときは指弾きだったなあ。

てか「じぶんROCK」のスライドは何回見てもかっこいいなあ。

次の名古屋ではもうちょっとRyota見られるかな?


しかし何と言ってもTakaである。

ライトが当たった瞬間、場を掌握するとはこういうことか、

圧倒的な歌唱力と驚異的な存在感で全く目が、耳が、精神が支配される。

DVDは捉えきれないパワーが全身から溢れだしてて、こちらは平静ではいられない。

今回確かにToruもRyotaもTomoyaもしっかり見えた。そして見ていた。

が、ほとんどTakaを見ていたといっても過言ではない。勝手に目がTakaに向くのである。

もう少し離れた位置にいたらそんなことはないだろうが、

ここまで前の位置にいる場合、Takaの圧倒的な存在感に屈していない人って、

むしろどういう精神状況なのか知りたい。


楽曲の持つ世界観は勿論4人+スタッフの演出で成立しているが、

その世界観の生々しい心臓部、そしてその世界観を駆け抜ける主人公のエネルギーは

明らかにTakaから発せられている。

毎回毎回、「TAKAまじTAKAリスマ!」「TAKAまじ神!」と言ってるが、単なるカリスマじゃない。

その時の気分に任せた動きをしているようだが、明らかに冷静で、客観的で、完璧なプロなのだ。

瞳の表情から指1本1本の動きまでが楽曲に合わせた訓練の上で注意深く制御されている。

それでいて完全な狂気と天性の気まぐれだけで動き続けているかのような自然さがある。

1曲ごとに2時間映画を1本見たのと同じくらいの濃さがある。

ともかくあまりの存在感に目が離せなかったのである。

いったいこの子、というかこの人の持つ身体を越えた力がどうやって形成されたのか、

勿論生まれ持った完璧な歌唱力という才能もあるが、表現力を支える、精神的な「何か」、

人智を超えているんじゃないか、もはや宗教的とも言えるTakaの「何か」が凄すぎたのだ。

(*もし10年以上前にジャニーさんが二世であることとは関係なしに

 Takaのカリスマ性の成長可能性を見抜いたことでグループに抜擢していたのであれば

 ジャニーさんの脳は国を挙げて冷凍保存とかしておくべきかもしれない・・・

 ジャニーズは色々あるけど、この国にとって重要な産業であるし有用な宗教でもあるから。) 


今回の大阪城ホール公演は特に気合十分で感慨深い、ということをMCで語っていたが

関西出身の3人の感慨深さは関西人憧れの聖地でやっている!という感慨深さだが、

takaの語る感慨深さは、全く別の重い意味かと思われる。

彼はバレーボールの応援サポーター的なもので、かつて大阪の大会場を体験している。

うちの母親がバレーボール大好きで、世界大会やワールドカップがある際は

強制的にチャンネルをバレーボールに合わせる。

よって俺はジャニーズには詳しくないが、何故かあるシーズンだけ必ずジャニーズを目にしている。

それこそデビュー前のV6や嵐もバレーボールで知った。

そしてNEWSも、デビュー前のお披露目にバレーボールを利用していた。

自分はジャニーズにはほとんど興味がないのでちゃんと目では確認はしていないが、

記録上、このバレーボールの「客寄せパンダ」として利用されている少年たちの中にTakaはいた。

バレーボールの試合とは無関係に口パクで歌った後、5分ごとにカメラが切り替わるたび、

風船やメガホンか何かを持って一生懸命応援したふりをする作り笑いの少年だったのだ。

彼に人間不信を植え付けたあの時代、彼は大阪にいたのである。

つまりTakaは大阪の大ホールでのライブに良い思い出はないはずである。

(*最初バレー会場は大阪城ホールと思っていたが、03年のはなみはやドームと府立体育館だった)

しかしTakaは「今日はこれまでの中で一番気持ちよかった!」と叫んだ。

最後の2曲、涙目のまま歌い上げ、会場を突っ走った。

自分の意志とは関係のない理由で大ホールに立っていた10年以上前の作為的な物語、

心の奥に未だ残る闇の記憶を、自分の力で勝ち取った光で浄化できたことでの感慨深さだろうか。


最後にTakaは舞台から飛び降り、中央の空間を駆け抜けたが、その時俺の中指の先がTakaに触れた。

その指を眺めつつ、ワンオクから提示された重すぎる宿題、

「君たちが誰かに夢や希望を与えるために、人生をかけて何かをやりなさい。」について熟考する。

(*正確に言えば、「人生をかけて何かを為すことが、自然と誰かの夢や希望となっている」だ。

 彼らは別に他人のために音楽してるわけじゃない。自分たちの進む道が偶然誰かの希望になっている。

 自己の道の追求と同時進行で、自分たちを見つめる他者の純粋な精神を全力で受け止めている。)

まじめに仕事を行う以外に特に何事も為してないことを重々承知している中年婆の自分にとって、

この宿題はどうやって解けばいいんだろうか。


これは単なるライブじゃなかったのだ。