ロンドンにいた頃、ロンドン市内のあるビジネス・カレッジに通っていた事がありました。
そこで出会ったのが韓国人の友人ヤン。
ブライトンで出会ったティンと同様、彼女も結婚していました
年は私より一つ年下で、当時29歳。
子供はいなかったのですが、韓国には彼女の帰りを待っている優しい旦那様がいました。
ヤンは韓国のある大手企業に勤めていて、会社から1年間費用を負担してもらって、英語とビジネスの研修のために留学してきていました
社内での難しい選抜試験に合格しての留学だったのです。
でも。。。1年間という限られた時間ではあるものの、彼女は旦那様と離れて暮らしている事にとても不安を感じているようでした。
その証拠に、毎日欠かさず国に電話をしていたのです
授業時間の休みごとに公衆電話に向かう彼女の姿は・・・
初々しい新婚の奥様そのものでとても微笑ましかったです
旦那様も彼女がイギリスで勉強する事を心から応援しているようで、そんな風に離れていても相手を信頼して、励まし、勇気付ける人がいる、離れていても心が繋がっている人がいる・・・
そんな素敵な旦那様に出会ったヤンはとても幸せそうでした
そんなヤンの夢は、留学を終え韓国に帰国したら、元の会社に復帰し、留学中に培った英語力とビジネス・スキルを活かして社内で昇進する事でした。
韓国ではトップクラスの大学を卒業し、大学院も出て、間違いなく国ではエリートの彼女。
でも、彼女の人柄はとても人懐っこく、いつも笑顔で、
「Miwa~♪聞いてよ♪今日はダーリンがね・・・」
と、いつも旦那様との電話の内容をのろけてくれちゃう、とってもお茶目な人でした
私のフラットにもよく遊びに来てくれて、一緒によくディナーを作って食べたのもつい昨日のことのようです。
そして、ヤンはいつも私の夢も応援してくれました。
私が自分でアクセサリーを作り出してからは、
「自分がMiwaの一番最初のお客さんになるんだ!」
と言って、私の作ったネックレスを買ってくれたこともありました
ヤンは本当に素直で優しく、生まれた国も育った環境も全然違うけど・・・
私たちはまるで姉妹のように仲良がよかったのです。
そんなヤンの留学予定期間の1年が経とうとしていた時・・・
2004年8月末に帰国する予定にしていた彼女が、ある日私に言いました。
「私、予定より早く韓国に帰ろうと思うの。」
「え!なんで?!そんなの寂しいよ」
私がうろたえて言うと、彼女も寂しそうに言います。
「だって、ダーリンとこれ以上離れていることが耐えられないもの。早くダーリンに会いたい!」
そっか、そうだよね
それじゃ、仕方ないよね。。。
もちろん私に反対する理由などありません。
ヤンが韓国に帰国する前日、私たちは他の韓国人・日本人の友人を交えて彼女の送別会を行い、彼女の帰国後の活躍を祈りました
そして、あれから数年。。。
彼女は今もソウルで頑張っています!
会社に復帰した後も活躍しているようで、とても忙しい毎日を送っているとのこと・・・
旦那様とは相変わらずラブラブなこと
ヤンとは今でも時々メッセンジャーで話したり、メールのやり取りをしているので彼女の活躍ぶりが手に取るように分かります。
日本に帰国後、まだ再会してはいないけれど・・・
近いうち時間を作ってソウルに会いに行ってみようと思っています。
イギリスと比べたら、韓国と日本はすぐそこですものね