2月19日。リー・モーガン、愛人に撃たれる！

【2月19日。リー・モーガン、
　　　　愛人に撃たれる！】

2月19日（1972年）は
ジャズのトランペット奏者、
リー・モーガンの命日です。



リー・モーガンは
1956年にガレスピーの楽団に加入
その時、彼は18歳だった。

同じ56年に、ペット奏者の
クリフォード・ブラウンが
自動車事故で急死。26歳！


ジャズ界にポッカリと
大きな穴が空いた！




その、間隙を埋めるかのように
デビューしてきたのが
リー・モーガンだった。

そして、その急死したブラウンと
モーガンを結びつける名曲が、
ベニー・ゴルソン作曲のバラード
「I Remember Clifford」





ゴルソンは、
クリフォードの悲報をアポロ劇場
にて耳にする。

クリフォードの死の翌年、
ゴルソンはモーガンのアルバムの
ディレクターを依頼される。


「I Remember Clifford」は
最初から、モーガンを念頭において
書かれた曲であった。



★リー・モーガン、愛人に撃たれる

1972年2月18日、
リー・モーガンはニューヨークの
ジャズクラブ「スラッグス」で
ライブ演奏をしていた。

2ステージ目と3ステージ目の
合間の休憩時間。

モーガンは、愛人のヘレンに
拳銃で撃たれ、ただちに病院に
移送されたがほぼ即死状態だった




名曲「I Remember Clifford」は
テーマを聴くだけで泣けてくる。

それに続くソロには、
若さと覇気がみなぎっていて、

クリフォード・ブラウンの
後継者は俺だ！という自信に
満ちている。



クリフォード・ブラウンは、
わずか25歳で亡くなり、

その十数年後の1972年の2月の
19日という日。

「I Remember Clifford」を
吹いたリー・モーガンが
34歳で逝く。






【Lee Morgan - I Remember Clifford】


Lee Morgan (tp)
Gigi Gryce (as)
Benny Golson (ts)
Wynton Kelly (p)
Paul Chambers (b)
Charlie Pership (ds)　

1957 Blue Note Records(From『Lee Morgan Vol.3』)


（Edward Lee Morgan, 1938年7月10日 - 1972年2月19日）

※疑問が一つ！
　この曲の初レコーディングは、リー・モーガンでは無く、
　ドナルド・バード～ジジ・グライスだった。
　ゴルソンはリー・モーガンのために書いたと
　いっていたのに、何故？