「良い文章を書くには、まず人の心の声に耳を澄ますこと」

ライターの大先輩の話ですが、そんな言葉を添えて、そのまた上の先輩から耳かきをプレゼントしてもらったことがあるそうです。
粋な計らいですよね~。 

「とにかく人は物事を一気に推し進めたり、理解したがるものですが、本来は耳かきですくえる程のものを地道に誠実に積み上げてこそ、真実に近づけるもの」

プレゼントしてもらった先輩は、ことあるごとに耳かきを思い出しながら取材したそうです。

取材をしていても、相手の用意されていた言葉から、本心や思ってもいなかったようなことを引き出せるかどうかは聞き手次第。

難しい仕事だな、とは思いつつ、「それが言いたかったんです」という言葉を聞けるときは至福のとき。

書き手は最高の聞き手である必要があるのです。


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illustrated by AkihisaSawada