雑誌(定期刊行物)の原稿の例で説明します。(私が主に書いているビジネス書だと、著者や出版社によって違いが大きいので)

一般的には締切の数週間~1ヶ月以上前(その雑誌対象号の企画内容決定時)に原稿の依頼が来ます。
「○月号の『△△△△』という特集記事の原稿を依頼したい」
という感じですね。

ライターによってはその企画を決める段階から参加している場合もありますが、大体は決定した企画内容を詳しく聞き、すぐに書き始めることが多いです。打ち合わせがあればラッキーです。

企画内容から、原稿の量(文字数)締切日‘ラフ(おおざっぱなレイアウト)’も提示されることが多いです。媒体によっては細部まで誌面のデザインが決まっていることもあり、章立て、リード、見出しの数や字数、各章ごとの文字数など、完全なレイアウト用紙を渡されることもあります。

この部分はその媒体によって違うので、どんな提示のされ方でも対応できるライターだと強いですよね。
そして原稿を書き上げたら、それを依頼先に納品します。原稿はデータで送るところがほとんどです。テキスト、ワード、などですね。

納品した原稿は編集者が読み、デザインに合わせてレイアウトされます。その段階で「著者校正」が送られてきます。ここでは誤字・脱字を校正して、デザインに応じて字数を調整することもあります。

ライターの役割は普通はここで終わりですが、出版社によっては最後チェックを編集者と一緒にする場合もあります。私はあまりに無理な依頼をされない限りは、編集さんに付き合うようにしています。

「私はライターなので、そこまではできません」
と言ってしまうのは簡単ですが、自分の知らない部分を一緒にさせてもらえるのはありがたいと思いますし、相手も「助かる」と思ってくれれば一石二鳥だと思うので(笑)

他にもいろんなやり方があると思いますが、私が知っている例を書かせていただきました。


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