長田さん一族はその後どうなった？

【野間大坊レポ　１１/１２】

源頼朝によって磔となった長田さん親子。

さすがに征夷大将軍の父を殺害したワケですから、一族もろとも厳罰に処されたと思いきや…

じつは意外な歴史があったのです。

まず、義朝を討った功績で、平家から恩賞として高橋荘（現・愛知県豊田市）の荘司となり、館を構えました。

そして頼朝によって磔になるワケですが…

長田忠致の兄に親致という人がいました。

その娘が三河国碧南大浜（現在の碧南市）下之宮熊野神社の神主となり、その五代目・家次が姓を『長田』から『永田』へと変えました。

そして戦国時代。

『永田』さんは、松平家、徳川家に仕えるようになります。

八代目・家政の頃、江戸時代に挙母本町（現在の豊田市）に移住し、挙母藩の御用商人『菊屋』となりました。

さらに一族からは挙母藩士・吟味役・郡役・寺社奉行など要職が出て、挙母城築城の『城用係』なども歴任したとか。

そしてさらにその御子孫は現在にも残っています。

その挙母時代の『永田さん』の屋敷跡が今でも残っています。

（写真は、あさちゃんのお城めぐりから借用）

現状は畑地・田んぼとなっており、屋敷の遺構は残っていません。

しかし地元郷土史家の方々の建てた看板もあり、複数の曲輪と濠もあったとか。

これも意外な歴史ですね。