「自分の良いところが分からないんです。」

と、相談を受けました。

就職面接で自己アピールが必要だということでした。



私も学生の頃、就職対策ということで面接の練習を何度か行いました。

でも、今になって思うのですが、志望理由などを適当に言うより、素直に「働きたいんです!」で良いような気がします。



昔から憧れていた職業で、本当にそこに入りたいという夢があるなら別ですが、大抵はそんなものも無く、近いからとか、給料が良いからということで、仕事を選ぶことも多いのではないでしょうか。

ロクに会社のことも分からないのに「御社のこんなところが…」と、取ってつけたようなことを言うより、「働きたいんです!一生懸命頑張ります!」の方が良いと思いませんか?



学生で何がやりたいか分からない…という方も多いと思いますが、何の経験もしたことが無ければ、何がやりたいか分からなくて当たり前なんです。

やりたいことがあるという人は、ただそれに惹かれるような経験をしたことがあるだけです。

だから、やりたいことが無いと悲観することはありません。

逆に何でもこれから選べるのだから、とりあえずやってみたらいいんです。



子供の頃の夢が「スポーツ選手」だったり、「アイドル歌手」だったりするのも、経験が少なく、身近で接したことがあるものしか思い浮かばないからです。

ちなみに私の小学校の頃の夢は「野球選手」でした。

その時、野球はやっておらず観ていただけです(笑)



もし面接や試験で一生懸命やってダメだったなら、それは仕方の無いことです。

試験に受かろうと思ったら勉強しますよね?

落ちた時、出来なかった部分が分かれば学べば良いだけです。

自分が勉強していたかどうかは、自分自身が一番良く分かります。



面接などで最終的に決めるのは相手なのですから、自分でどうこう出来るものではありません。

自分は自分の出来ることを一生懸命やって、それでダメだったなら、また次に備えれば良いだけの話です。

原因が分かったのであれば、その部分を努力改善していけば良いのです。



試験に落ちた時に落ち込むこともあるかと思います。

でも、落ち込む必要なんて何もありません。

出来なかった部分が分かったということで、発見が多く、マイナスになるどころかプラスになることの方が多いです。



面接や試験で落ちてしまって、あの人には見る目が無い…ということを嘆くより、自分自身の見る目が無いことを心配した方が良いのかもしれません。

人を見る目ということだけではなく、世の中のことが見えていないのです。

視野が狭いから、自分を卑下し、自己嫌悪に陥るのです。



「自分の良いところが分からない」というのは別の言い方をすれば、「自分のことが好きではない」のですね。

なんで自分のことが好きになれず、自分、他人、世の中を批判してしまうかと言うと「感謝」をしてないからです。

どうして感謝が出来ないかと言えば「恩」を知らないからです。

じゃあ、どうやって恩を知るかと言えば、「縁」を学べば良いのです。



縁を学んで恩を知り、感謝が自然と溢れてくるようになると、少しずつ見る目が育っていって、気付いたら自分のことも好きになっています。

ナルシストとは違います。

それが「魂を顕現する」ということなのです。



自己アピールというのは外に向かってするものです。

ですが、外には何の答えもありません。

自己アピールはただの自己満足に過ぎず、何の良い波も起こしていません。

大切なものは、全て自分の内面にあります。



自己主張ではなく、自己責任で、自分が出来ることを一生懸命やっていけばいいんです。

何かのせい、誰かのせいにしている内は何も変わりません。



解決出来ることなら、ただやっていけば良いだけです。

解決出来ないことなら、悩んでも仕方ありません。

凄くシンプルでしょう?



本質を学んで実践していけば、必ず幸せになれます。

あとはやるか、やらないか…という選択肢しかありません。



「やりますか?」

「やりませんか?」