タイ美食旅(6)チェンマイのレストラン「BAD BOY VALLEY」は異世界感あふれる楽園 | 世界を旅するラブレター

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「アラサー・独身・彼氏ナシ」現代女性の三重苦を背負ったバックパッカーが、さらに「住所不定・休職」をステータスに加え、世界一周に旅立ちます。

お元気ですか?

 

作業用BGMはだいたいゲームの戦闘曲、

ミギー(うっすら漂うオタク臭)です。

 

戦闘曲を聴きながら作業していると

タスクを進めている達成感がジワジワくるのでオススメです。

 

すぎやまこういちさんはもちろんなのですが

植松伸夫さんや、伊藤賢治さんも大好きであります。

 

 

さて、そんなわけで今もゲーム音源を聴きながらブログ書き。

 

 

タイの美食旅。

今回はかなり強烈で、異世界感あふれるレストランをご紹介しますよー。

 

その名も「BAD BOY VALLEY」

 

 

夕方、ドライバーさんに連れられてやってきたのは山間の田んぼ道。

 

「これ、絶対道まちがえてるでしょ・・・」と思うのも仕方ない場所。

左手には山、右手には田んぼ。

 

んなところにレストランなんてあるわけないし、

道幅だってミニバスでパンパンになるくらいの狭さ。

 

池にはアヒルがガーガー歩いているし、山の向こうからは鳥の鳴き声が。

おかしい。

この田舎道に置き去りにされるのではないか。

 

やはり!

こんなおいしい話には罠があったのだ!

 

と、一人でブツブツ考えていたら・・・

 

山の中から一人のお兄さんがやってきたではありませんか。

 

 

「ようこそ、こちらですー」

物腰柔らかなイケメンさんが我々を山奥へとご案内。

 

道無き道をてくてく登ります。

 

その道中にはヤギがいたり、カモがいたり、ウサギがいたり。

花は咲きまくりで、緑も生い茂りまくりです。

 

なんなの? 楽園なの?

 

オウムもいます。つながれている様子はなく、自由にウロウロ。

 

そして通されたお部屋は・・・

別世界です。

 

壁にはいろんなアートが飾られており、

テーブルの上には立体的に花が生けてあります。

 

 

うひゃーーーと思って圧倒されていたら

さらに物腰柔らかなオーナーのクイさんが登場。

 

「まだテーブルセッティングが出来ていないので、

 それまでのあいだこのお屋敷を案内しますね」

 

と言って、この広大な敷地(というか楽園)を案内してくれることになりました。

 

わたしはiPhoneしか持っていないので暗くなった途端

外の写真が撮れないという致命的な弱点が・・・(目の幅に涙)

 

 

最初に案内されたのは、

クイさんが個人的にコレクションしている仏像がたくさんの寺院。

 

なんと、クイさんは約200体もの仏像をコレクションしているのだそう。

 

いつしか自分が死んだ後には、その仏像たちを博物館に寄贈して

いろんな人たちに見てもらえるようにしたいと考えているとのこと。

 

続いて案内してくれたのは、オーナーの自宅。

 

これまた多彩なコレクションが満載です。

 

タイだけでなく、中国や日本、ミャンマー、ヨーロッパなどなどから

気に入ったアレコレを集めているのだそうで。

 

これはミャンマーのシーサー的お守りの像で、

これだけ大きくて古いのは大変珍しいとのこと。

 

話が盛り上がりまくりで、オーナーの寝室まで案内してもらえることに。

 

寝室にはでっかいアトム!

日本好きのクイさん、日本人のわたしでも価値がわかる貴重なあれこれをお持ちでした(震)

 

そんなこんなで1時間半ほどお散歩したあと、再びテーブルへ。

 

なぜ!なぜブレてしまうのだ、自分!!

 

ひとつずつきれいにセッティングいただきました。

 

まずいただいたのは、マンゴースムージー。

すんごく甘いのですが、砂糖などは一切加えていないで100%マンゴーなんだって。

 

2品目はカニと豚の湯葉包み揚げ。

香ばしくてめちゃウマーーーーイ!

 

このレストランはチャイニーズ系タイ人のクイさんと

そのパートナーでシェフ、タイ人のヨウシさんでやられているので

中国の家庭料理と、タイの家庭料理ー王宮料理のミックスなのだそう。

 

おいしい融合ですなー!

 

その次は、パンプキンクラッカー。

パンプキンは皮ごと炒めてペーストにして、セサミやハーブ類で香りづけをしたもの。

 

ハーブ類は彼らの畑で作っている有機栽培。

かぼちゃも隣人から分けてもらっているそう。

 

日本の浅草橋で買った型抜きで抜いたウサギさんをのせてます。かわゆい。

 

 

はー、おいしいー。と感激していたところ

さらにイケメンさんが登場して演奏開始。

 

ニックさんという、この男前さんは

タイで有名な剣の舞のダンサーで、音楽もできて、さらに絵もかけるのだそう。

多彩さと、かっこよさに目眩がします。

 

 

クラクラしているところに運ばれてきたのは、ザボンのサラダ。

ハスの花びらにのせたザボンは、ハスの花ごと食べられます。

 

昔ながらの製法で作られた揚げ豆腐や、

ジンジャー、ライム、干しエビ、オニオン、ピーナッツを合わせたものも添えてありました。

 

ちなみに、ザボンはこれ。でっかい。

(持ってくれているのはパートナーのヨウシさん)

 

ニックさんの演奏に合わせて踊りが始まりました。

 

タイの伝統舞踊好きなので、嬉しいサプライズ。

 

 

 

お次は生春巻き!

 

見た目の華やかさが!もう!すんごいいいいい!

 

なのに!

なのに、わたしの写真が下手すぎてーーーーー!

 

そのよさがお伝えできていない!

キィィィいいいい(壁に頭を打ちつけながら)

 


タイの野菜と花は、彼らの庭や畑で採れたもの 
それにローカルローズ、タイローズ、メキシカンサンフラワー

バタフライピー、桜の花びらなどなど20種類が閉じ込められてます。

 

添えられているタイソーセージには、ソースはsalakというタイのフルーツを使ったもの。

 

食べてるだけなのに、気分も華やいでくるのが不思議ですなー。

 

 

甘酒みたいなもの やさしい酸味でスッキリした美味しさ。

 

これ、一見フツーに見えますが・・・

カナーーーーーリ、手が込んだお料理でした。

 

左側がカオチェー。

お米を水に漬け込んだものという意味。

 

お米を半分だけ炊いて、洗って、アロマキャンドルの煙で匂い付けしたもので

高貴な味わい。

 

それもそのはず、これらはタイの王宮料理なのだそう。

すんごく複雑な工程で作られていて「そりゃ自宅では無理だわ」と思わされるほど。

 

カオチェーの右に添えられているのは

丸いのがエビペーストに、オニオンが入ったもの。
上部のは魚のエイを煮詰めたもの。
ピリ辛なピーマンの肉詰め。

 

濃いめな味付けなので、これらを一口食べてから

爽やかなカオチェーを味わうのがオススメとのこと。

 

 

デザート一皿目。

 

鳥に形どったアップルとローズアップル。

お庭のローカルバナナで作った、桜の塩漬けを加えて香りと酸味を加えたデザートです。

 

 

デザート2皿目。

 

左側から、スイカと黄色と赤を丸くくりぬいたもの。

 

椰子の中身を砂糖と煮付けたものを乗せてるスティッキーライスとマンゴー。

 

お供え用の椰子の果肉を細かくして、

椰子の砂糖(花になる部分の根元の部分から作る砂糖)と混ぜてつくったものに

ココナッツチップをまぶしたお団子。

 

タイを代表するスイーツのひとつ、

フォイトーン(鶏卵そうめん)のアレンジレシピで

アヒルの卵の黄身(粘度強め)からつくったものが右の黄色のものです。

 

 

このコース、実は食べ始めてから食べ終わるまで5時間くらいかかってます。

 

全然そんなに時間が経っている感覚はないのですが・・・

やはりあのレストランは異世界だったのでは・・・・・・。

(ドラゴンボールの精神と時の部屋みたいな)

 

そのくらいじっくり、ゆっくり、味わっていただきました。

 

ふだん立ち食い蕎麦・うどん屋さん(富士そばと小諸そば、おにやんま派)で

ガバーーーー!!と食べている自分にとって

「なんと贅沢で心穏やかな時間だったのだろう」と

今でも心がじわじわ温まる体験でした。

 

 

だって、もう・・・見てくださいよ・・・・

この皆様の穏やかで柔らかな表情。

 

わたしもこんな大人になりたい・・・

と心洗われる時間でした。

 

 

「BAD BOY VALLEY」は、完全予約制で1日1組(ランチで1組、ディナーで1組)限定。

 

お値段は正確には人数によっても違うのかもしれませんが

我々は一人一万円程度でした(ちなみにお酒はありません)

 

予約してくれたお客さんに合わせて、テーブルコーディネートをアレンジしたり

料理を変えてサプライズを用意したりしてくださるのよー。

 

 

 

クチコミだけでやっていくのが信条だそうで

ウェブサイトなどはありません。

 

予約はお電話、またはクイさんのインスタグラムアカウントまで。

 

BAD BOY VALLEY
T: +66 (0) 9 2832 5681, +66 (0) 6 1274 2112

GPS: 19.025476, 98.852938, 19°01'30.8"N 98°51'10.5"E

 

 

↓こちら

 

すんごく素敵な時間を過ごさせてもらったので、

またチェンマイにいくことがあれば、

是が非でも寄らせていただきたいなー!と思うのでありました。

 

いや、もう、ここにいくためだけにチェンマイ行く価値あると思います。

 

そのくらいどストライクな空間でありましたー。

 

 

タイ語だけど、このサイトを見てもらうとお昼の様子などなどが見られますよ!

はー、すてきー。

http://www.checkinnchillout.com/2016/12/

(料理のお写真もすんごくお上手なので、むしろこれを見てほしい・・・)

 

 

ではでは、読んでくれてありがとう、またね!

 

 

次回からはプーケット編をお送りますよー。

 

 

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